広範囲のサビを一挙に落とす! ディスクグラインダー+カップブラシの使い方

みなさんこんにちは! DIY道楽テツです。「サビ落とし」と聞くとどんな道具がアタマに浮かびますか? ワイヤーブラシ? 研磨パッド? 小さな部品や狭い場所ならそっちのほうが有効なのですが、もし広い範囲にサビが大量発生していたら…。少しずつ擦り落とすのはまさに苦行。そこで、広~いサビでもギュイーンッ! 一気に磨いてくれる、そんな強力でとっても有効な道具があるので、みなさまにシェアしたいと思います!
●文:[クリエイターチャンネル] DIY道楽テツ
広~~い範囲にサビ発生! ブラシでゴシゴシ擦るのは大変そう…
いきなりですが、ここにサビサビになってしまった缶があります。捨てるのを忘れていて、雨ざらしに遭って、こんな見事な錆の花(?)を咲かせてしまいました。
さて、みなさんは誰かに「このサビを落として」と言いつけられたら、どうしますか?
メジャーなところではやっぱり「ワイヤーブラシ」を使うことになるでしょうか。擦るところによって形状を選ぶことができ、硬さも様々です。または「研磨パッド」。これは柔らかくて耐久性があるので、曲面やパイプ形状にとても便利なもの。もしくは「ボンスター(スチールウール)」もあります。粉が落ちるのが弱点ですが、かなり頼れるナイスガイです。
でもこれらの道具を使っても、やはりそこは人力の限界ってもんがありまして、広い範囲のサビ落としは非常に大変です。
広範囲のサビを一挙に落とす「ディスクグラインダー+カップブラシ」の出番!
そこで使いたいのが、広い範囲のサビ落としに有効なアイテム「ディスクグラインダー」と「カップブラシ」のコンビ。
「カップブラシ」とは、ワイヤーブラシの毛(ワイヤー)が円形になっていて、回転しながら対象物を磨けるアイテムです。このカップブラシにもいくつかの大きさがあって、今回使ったサイズのものから、中型、そして細い小型まであって、磨きたい対象物の大きさや、磨く箇所に応じて選ぶこともできます。
大きなものは広くて平らな面に適している一方、細いものは奥まったところや隙間で非常に有効な働きをして、多少の段差があってもお構いなし! 曲面や隅っこでも磨ける、とっても頼れる強力な研磨アイテムなのです。
ディスクグラインダー使用時の注意:防護メガネは必須!
ディスクグラインダーとカップブラシの組み合わせはとても便利ですが、注意点がいくつかあります。
まず、このカップブラシで金属を磨くと、サビや塗膜の破片や、途中で抜けたり切れたりしたカップブラシ自身のワイヤーが“針”となって周囲に勢いよく飛ぶことがあります。
その破片やワイヤーが目に当たると、最悪の場合失明(!!)する恐れがあるために、使用の際は必ず防護メガネを装着するようにしてください。
また、カップブラシは衣服や布を巻き込みやすい形状となっていますので、作業の際はなるべく弛みの少ない作業服または丈夫な衣服を着用して、巻き込みやすい軍手や手袋などでは作業をしないようにしましょう。
加えて、作業を始める前も注意。コンセントにプラグを差し込む前に、スイッチがOFFになっていることも確認しましょう。なにかの弾みでONになっていたりしたら…恐ろしい話です。
ディスクグラインダー+カップブラシ:使用例その1
それでは、コンセントに繋いで、スイッチオン!「ギュウィィイイイイーーンッ!!」とモーターの音を響かせて回転が始まります。サビついた缶に回転部を押し付けて動かしていくと、みるみるサビが落ちていきます。これが電動回転工具のパワー!
磨いた後には、ザラザラだったサビがすっかり無くなって、光を思いっきり反射しています。ピカーン!!
ディスクグラインダー+カップブラシ:使用例その2
作業の実例ですが、ここにサビサビになってしまったNSR50用のレーシングチャンバーがあります。ご存じの通り、チャンバーは非常に薄い鉄板で作られているために、サビ落としといっても穴があきかねないので、あまり削ったりはしたくないのですが…。カップブラシは金属を削らず、サビだけを擦り落とすことができます。
ディスクグラインダーは変速タイプが初心者にも扱いやすくオススメ
このカップブラシを使う時のディスクグラインダーは、回転速度が調整できる「変速式」がおススメです。これはダイヤルを回すことで、低速から高速まで、任意に回転数を変更することができるもの。値段としてはちょっとお高めになりますが、最初の一台に買っては損はしません。
今回はカップブラシを取り付けて使用しましたが、ディスクを交換することで、ブロックを切ったり、アルミのバフ掛け(鏡面研磨)をしたり、塗装を剥がしたり、材木を磨いたり…多様な用途に使えるのです。
パワフルさでいえば高速タイプでモーターが強いタイプのほうが優れていますが、丸一日金属を削り続けたり、太いパイプを何本も切断するのでなければ、変速タイプのほうが作業の幅が広くて使いやすいと思います。
ディスクグラインダー+カップブラシの使い方:まとめ
ディスクグラインダーは高速で回転する工具のため、使い方を誤ればたちまち怪我をしてしまう道具でもあるのですが、それだけ使い所も多くあります。ちゃんとした使い方をすれば作業の幅がグッと広がって、とても便利な道具です!
もしご興味あるようでしたら、まずはホームセンターや道具屋さんに行って、実物を手に取ってみてください。サビ落としが格段に楽になりますよ~!!
この記事が、何処かの誰か様の参考になれば幸いです。今回もご視聴ありがとうございました~!
動画解説はこちら↓
(↓)YouTube動画のほうでは映像付きで解説しているのでよかったら参考にしてください♪
※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
人気記事ランキング(全体)
インカムが使えない状況は突然やって来る!ハンドサインは現代でも有効 走行中は基本的に1人きりになるバイク。たとえ複数人でのマスツーリングだとしても、運転中は他のライダーと会話ができないため、何か伝えた[…]
価格は標準モデル=75万9000円、SE=85万8000円だっ! カワサキのブランニューモデル「エリミネーター/SE」は2023年3月17日に大阪モーターサイクルショーで世界初公開されたばかり。その時[…]
5速で207km/h、6速でいったい何km/h出るのか?? その答えもすぐ明らかに── カワサキインドネシアが「Can You Hear The Difference?」として3月10日に公開した動画[…]
止められても切符処理されないことも。そこにはどんな言い訳があったのか? 交通取り締まりをしている警察官に停止を求められて「違反ですよ」と告げられ、アレコレと説明をしたところ……「まぁ、今回は切符を切ら[…]
高回転のバルブ往復にスプリングが追従できないとバルブがピストンに衝突してエンジンを壊すので、赤いゾーンまで回すのは絶対に厳禁! 回転計(タコメーター)の高回転域に表示されるレッドゾーン、赤くなっている[…]
最新の記事
- 【春の美女祭り:Part3】東京モーターサイクルショー2023で見かけたコンパニオン特集
- カワサキ「ニンジャZX-4RR」にヨシムラ/アクラポヴィッチ!! ヨンヒャクスポーツ最新のレーシングサウンドを聴け!【海外】
- ダックス125に「タミヤ限定仕様」が登場! 実物大スケールの……実物だっ!! このブルーは次期ニューカラーとして採用希望【海外】
- [’87-]スズキ GSX-R250:満を持して登場! スズキの4バルブ250ccレプリカ【青春名車オールスターズ】
- 【春の美女祭り:Part2】東京モーターサイクルショー2023で見かけたコンパニオン特集
- 1
- 2