【裏技】カチカチになった古いステッカーを「びろ〜っ」と剥がすカンタンな方法!

古くなったステッカーを貼り替えたいとき、カチカチに固くなって剥がすのに苦労したことはないだろうか。剥がれないからといって無理に力を込めたり、道具を間違って使ってしまうと、バイクのボディや塗装面に傷をつけることもある。そんなときのために、本記事ではバイクメンテナンス系ユーチューバー・DIY道楽テツ氏が、特殊なケミカルや道具を使わず、家庭にある道具で簡単にステッカーを剥がす方法を紹介する。
●文/写真:DIY道楽テツ
洗面所の「あの道具」でステッカーがべろ~んと剥がれる!?
新しいステッカーに貼り替えたいときや、バイクを塗装するときなど、古くなったステッカーを剥がしたいけども、硬くなっていてうまく剥がせない…。よくあることですが、本当に困りますよね。
軽い気持ちで始めたのに、なかなか剥がすことができず、次第にイライラしてきて、数時間も掛けたのに結局キレイに落とすことできなかったりして…。そんな苦労を経験したことがある方、少なくないのでは?(私は何度もあります)
20年モノのステッカー。すでにカチカチです…。
どこにでもあるドライヤーを使ってみよう!
そんな時にぜひ試してもらいたい道具が”ドライヤー”。理想を言えば、温度調整ができるヒートガンが便利なのですが、ぶっちゃけ普通のドライヤーで大丈夫。値段の高い安いは関係ありません。安物でも、全然大丈夫です~!
あと、欲を言えばスクレーパー(ヘラ)があればなおベターでしょうか。樹脂でも金属製でも、手持ちがあればご用意ください♪
安物でも高級品でもOK!
爪でも剥がせるのですが、スクレーパーだと点ではなく線でステッカーを起こすことができるので、中途半端なところでちぎれにくいんです。
やけどに気を付けて”焦らずじっくり”がコツ
論より証拠、それでは行ってみましょう! これが今回剥がしたいステッカーです。純正ステッカーなので厚みがあってしっかりしているのですが、なにぶん古いのでもうカチカチになっています。
まずは、硬くこびりついてしまったステッカーをまんべんなくドライヤーで温めてやります。焦らずじっくりと…。全体が「熱いかな?」ってくらいに温まればOK! スクレーパーを使って剥がしていきます。最初から角を攻めるのではなくて、ステッカーの一辺を”線”で捉えて全体を起こしていきましょう。また、ボディに傷をつけないように爪を立てないのもコツ。
スクレーパーを使って指でつまめるくらいになったら、そのままゆっくりと剥がしていきます。この間も油断せず、残りの部分をドライヤーで温め続けます。
ほら、ベローンと…もうちょい!!
ぺりっ…と!! はい、綺麗に剥がれました~!
なんか絵面的に騙されたような気になってしまいますが、そのカラクリはいたって簡単。
古いステッカーが剥がしにくくなるのは、糊が時間の経過とともに劣化して接着面により強固にくっついてしまうから。この劣化した糊をドライヤーで温めることで、粘着力を一時的に落とすことが可能なんです。つまり粘着成分ごと柔らかくなるので、うまくいけば糊が残ることもなく、ツルっと綺麗に剥がすことができます。
どうですか? 拍子抜けするくらいに簡単でしょ?? 言われてみれば簡単なテクニックなのですが、簡単すぎて気づかなかったのが正直な感想でした。
糊も残らず、つるっと剥がせました~!
どんなステッカーも簡単に剥がれるワケではない?
ただ、ここで注意点。この方法でどんなステッカーでもするっと剥がすことができるかというとそういうわけではありません。たとえば紙でできたステッカーは強度自体があまり高くないので、途中で切れて剥がしにくくなることが多いようです。とは言っても、糊の成分を柔らかくすることができるのは同じなので、何もしないで剥がすよりは断然楽になります。
また、ビニールステッカーでも薄いものになると、温めすぎてビニールが伸びてしまって、かえって切れやすくなってしまいます。温めすぎにはくれぐれもご注意ください。
ドライヤーよりもっと便利な「ヒートガン」があればなおヨシ!
温度管理という点では、温度調整式のヒートガンがとても便利です。
下は60度から上は450度ぐらいまで調整できるものもあるので、比較的低めの温度から始めて全体をまんべんなく温めてあげると、大きなステッカーでも途中で切れてしまうことなく剥がすことができます。
今回のテクニックが皆様の参考になれば嬉しく思います。ご視聴ありがとうございました!
ヒートガンはドライヤーよりも高温の熱風を出せる作業道具。温度調整機能付きのものが主流。その気になればピザも焼ける(!?)
動画解説はこちら↓
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