足つき改善の切り札 ソール厚25mm 35mm 50mm のWILD WING製バイク用厚底ブーツ全部試してみた

  • 2022/09/12
  • [CREATOR POST]相京雅行

●文:[クリエイターチャンネル] 相京雅行

身長が低いからって乗りたいバイクを諦めたくない!

テネレ700|足つき

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日本人男性の平均身長は172cm、女性は158cm程度との事ですが、筆者の身長は164cm。

仕事柄色々なバイクに試乗しますが、今まで試乗した中ではヤマハのテネレとスズキのVストローム1000は信号待ちで停車するたびに尻を大きくずらさなければ足が着かずドキドキしました。

スペック表の数値だけで測ることはできませんが、シート高830mm以上で230kgを超える車体だと混雑した街中でストップ&ゴーするのが辛くなってくる傾向があります。

あと5cm身長が高かったら気軽にバイクを試せたのにと思った事が何度もあります。

そんな筆者の悩みを解決してくれたのがWILD WINGの厚底ブーツなのです。

WILD WINGとは?

ワイルドウイング

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数年前に取材を通して存在を知って以来、愛用し続けているのがWING LOVE社が販売するWILD WINGブランドのブーツです。

WING LOVEはアパレルメーカーの靴生産をOEMで請け負っていましたが、元バイクレーサーの藤林社長が満足のいくブーツを作りたいという思いで始めたのがWILD WINGブランドです。

何度か取材したことがありますが、藤林社長のこだわりが強すぎるあまり、新しい商品が発表されることは稀で、既存商品は改良が繰り返されています。

ワイルドウイング

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現在の主力商品はエンジニアブーツの「イーグル」ミドルカットの「スワロー」ハイカットのファルコンの三種類、その他にロングブーツの「ホーク」「ピーコック」「ストーク」が販売されていますが、全てのモデルに厚底仕様が用意されています。

WILD WING共通の特徴

WILD WINGのブーツは全て牛革を採用していますが、理由はアスファルトとの摩擦と引き裂き強度に優れているから。

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ソールに関しては、フラットではなくヒール付きを採用しています。サイズによってヒールの長さが変更されており、ステップにヒールをかけた際に適切な位置にチェンジペダルがヒットする工夫がされています。

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ヒールの形状は斜めにカットされており、つま先の中心にチェンジ、ブレーキペダルが当たるベストポジションになります。

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脱ぎ履きがしやすいサイドファスナーが採用されていますが、紐靴のスワロー、ファルコンは余ったひもを抑えておくファスナーカバーも配されています。

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ソールはオリジナルパターンを採用しており、グリップ力が求められるつま先にはノンスリップ桜ブロックパターン、ブレーキやシフトペダルが当たる位置は操作性の為のフラットパターンを採用するなどバイク用ソールといっても過言ではありません。

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底が曲がりやすくするためにスリットを入れるフレキシブルサポートは特許を取得していて、特に厚底ではないブーツに関しては効果が絶大ですが、厚底はミッドソール内部にもスリットを入れるなど工夫がされているものの、馴染むまで少し時間がかかるようです。

厚底ブーツ

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WILD WINGブーツのソール厚はつま先13mm、ヒールは35mm。

それに対して厚底仕様はつま先25mm、ヒールは50mmとなっています。

筆者のような低身長ライダーにとっては、踵まで地面につくことは殆どないので、つま先のソール厚が大事になります。

一般的なブーツのソール厚は15mm前後。それに対して厚底ブーツは1cmほど厚くなります。

WILD WINGの厚底ブーツを履くようになってから、シート高の高いスーパースポーツモデルの試乗も安心してできるようになりました。

超厚底モデルが登場

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WILD WINGの厚底ブーツを着用することで安心して試乗することができるようになった車種は多々あるのですが、それでもアドベンチャーバイクは不安が付きまといます。

164cmの筆者が25mmの厚底ブーツを履いても、166.5cm。それでも日本人の平均身長にはなりません。

しかしWINGLOVEから受注生産で超厚底モデルが発売されたのです。

超厚底OD35はつま先35mm、かかと55mm

超厚底OD50はつま先50mm、かかと80mm

今回は通常モデル、厚底モデルも含めて全部履いてみました。

Vストローム650で足つきチェック

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シート高:835mm

装備重量:215kg

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通常モデルつま先13mm

13mmでもスニーカータイプのライディングシューズに比べたら、かなりソールは厚めになります。

つま先はしっかりつくので不安はありませんが、両足はつきませんし、信号待ちでニュートラルに入れた際など、右足をつこうとすると大変な足つきです。

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厚底モデルつま先25mm

通常モデルと比べてもつま先の設置面積が広がり、踵が多少浮いているぐらいになりました。両足はつきませんが、右足をつこうとする際には楽になりました。

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超厚底モデルつま先35mm

つま先はもちろん全体的に設置し、踵も少しつくようになりました。何より両足つこうとした際につま先の一部だけ設置するようになりました。

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超厚底モデルつま先55mm

踵まで完全にべったりつくようになりました。安心感が半端じゃないです。日本人の平均身長170cmの世界は低身長ライダー理想の世界でした。両足はつま先の一部が着く感じですが、安心感があります。

厚底ブーツを履いてバイクの操作ってどうなの?

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足が着くようになっても操作性が落ちてしまったら台無し。そもそもあんな厚底でブレーキやシフトチェンジの操作ができるの?と心配になってしまう人もいるのではないでしょうか?

結果から言うと、今回テストした4足中でペダル操作しにくいと感じたのは超厚底OD35のみでした。

どのブーツもブレーキ、シフトダウンに関しては問題なかったのですが、OD35のみシフトアップ操作の際にチェンジペダルとステップの間に足を入れるのがうまくいかなかったのです。

ブーツが牛革で新品に近く、ブーツを見てもらいたくてデニムの裾をブーツインしていた事を思い出し、ふくらはぎ付近の紐を緩めて再チャレンジしてみたところ問題ありませんでした。

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シフトチェンジの操作に関しては、足首の柔らかさなど個人差があると思うのですが、靴のフィット感か、チェンジペダルの位置を調整すれば操作の違和感は意外にありません。

歩きにくさはヒールの高さに比例しない

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極端にソールの厚い靴を履いた事がなかったので、高ければ高いほど歩きにくいのかと思いましたが、実際に歩いてみると35mmも50mmも大差ありませんでした。

初めて履いた時は多少の違和感がありますが、歩いているうちになれます。

一番ソールの厚いOD50でも片足1kg以下なので、重いということもありません。ミッドソール部分は軽量で弾力性のある発泡系素材(恐らくEVA系)が採用されているため、意外とクッション性もあります。

厚底ブーツが車両の選択肢が大きく広がる

足つきは乗っているうちに慣れるという人もいますが、20年以上バイクに乗って、バイクの仕事は10年以上やっていますが慣れません。

サーキットの走行など用途を絞った使い方であれば、足つきは関係ないかもしれませんが、日常的に使うなら足つきはバイク選びの大事な要素の一つです。

WINGLOVEのブーツは足つきが大幅に改善されるので、バイク選びの選択肢が大きく広がるはず。

価格も一般的なブーツと大きくは変わらないので、足つきが気になる人は試して頂けたらと思います。


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