CB1000F用カスタムパーツ開発スタート!話題の車両も「楽しく、カッコよく、そして安全に」東京モーターサイクルショーでお披露目

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CB1000F用カスタムパーツ開発スタート!話題の車両も「楽しく、カッコよく、そして安全に」東京モーターサイクルショーでお披露目

マフラーやハンドル、ステップやスイングアーム、さらにはフレームやホイールに至るまで自社ブランドのカスタムパーツを独自に製造しているオーヴァーレーシングプロジェクツ(以下オーヴァー)。原付からビッグバイクまで幅広い車種向けにパーツを開発する際に、常に大切にしているのはバイクとユーザーのキャラクター設定。2025年秋に登場以来、各方面で話題となっているホンダCB1000Fをモチーフに、東京モーターサイクルショーでカスタムマシンを展示する。オーヴァーではどのようにプランを立て、パーツ開発を行っているかをレポートしよう。

●文&写真:栗田晃 ●BRAND POST提供:オーヴァーレーシングプロジェクツ

カスタムパーツの開発方針は機種ごとに異なる

身体的、視覚的にライダーに近いバックステップやハンドル、バイク主体として地面に近いホイールやスイングアーム、さらにカスタムパーツの定番中の定番であるマフラーまで、あらゆるパーツの開発と製造を行うオーヴァー。その間口の広さは際立っている。

頭のてっぺんからつま先まですべて揃うなら、全部開発して販売するのが手っ取り早そうだが、オーヴァーレーシングプロジェクツ事業部開発課、金田宙さんによればそう単純ではないそうだ。

「オーヴァーのパーツ開発は、スタッフ自身がバイクのことを理解するところから始まります。実際に触れて、乗ってみて“自分がこのバイクを所有したらどうカスタムして、何が欲しいだろう”と考えます。私たちはニューモデルが登場するたびにバックステップやハンドル、マフラーなどを開発してラインナップを揃えることはできます。これまでの経験や蓄積、製品ごとのデータもあるので、“何でもかんでも”ではなくユーザー傾向も想像しながらモノ作りを行っています。それでも実際にパーツをリリースしてみると、メーカーや車種によって選ばれるパーツに特定の傾向が出ることはあります」(オーヴァー金田さん)

その一例として挙げてくれたのがヤマハXSR900GP。オーヴァーのパーツ開発の立ち上げ時期は他ブランドに比べて早くはなかったものの、カウルマウントミラーとフルエキゾーストの人気が驚くほど高く、セールス面でも好調だったそう。

「この2つのパーツは、手元に届いたXSR900GPを見た瞬間に“これは我々が作るしかないよね”と意見が一致した部分です。どちらもヤマハとしてこのバイクに相応しいと判断して装着したのだと思いますが、オーヴァーのパーツで愛車をカスタムしたいライダーの皆さんは、まずここを変えたいだろうと。その想定は見事に的中しました」

「ユーザーから話を伺うと愛車のメーカーや車種、ユーザーの考えも様々ではありますが、“パーツ交換ありき”でバイクを選んでいる方も少なくありません。しかし、その一方で、ノーマルスタイルに納得していて気になる部分だけをカスタムしたいという方も見受けられます。ハンドルやステップは、マフラーやミラーに比べて“交換しなきゃ”というモチベーションになりづらいのかもしれません。だた、どちらもオーヴァー製品に交換していただければ、純正パーツとの違いは確実にご理解いただける自信はあります」

設計と製造ができるから作るというのではなく“ユーザーの立場となって優先順位をつけて”企画と開発を行うオーヴァーらしさが垣間見えるエピソードである。

カワサキ車にはカスタム好きのオーナーが多く、マフラーやスイングアームといった大物パーツの人気も高い。

中でも驚きなのがオーリンズ正立フォーク用フロントフォークボトムラジアルマント(ZRX1200DAEG用)。オーリンズ製汎用フロントフォークのキャリパーブラケットはアキシャルタイプで、ラジアルマウントキャリパーを取り付けるにはアキシャル→ラジアル変換ブラケットが必要。オーヴァーが専用設計した、ラジアルマウントキャリパーをダイレクトに装着できるボトムブラケットは、カスタム好きのDAEGユーザーに高く評価されている。

ホンダCB1000Fのユーザー像を明確にする

ホンダ自身が“モチーフは往年のCB750F/CB900F”と公言するCB1000F。そのコンセプトモデルは2020年からことあるごとに登場し「実車はいつ登場するんだ」と待ちわびたファンも多いことだろう。ではオーヴァーでは話題のCB1000F用カスタムパーツをどのように開発していくのだろうか。

「最初の印象としては“ホンダのバイク作りそのもの”ですね。カワサキZ900RSがZ1イメージなので、CBはスペンサーのFシリーズの外装パーツをまとっていますが、スーパーフォアから続くスポーツバイクの基本にブレがないというか。スーパーフォアに対してCB1000RやCB1000ホーネットはデザイン的にもシャープで尖ったイメージがあると思うので、もうちょっと馴染みやすくて、もうちょっと普通のバイクがいいよねっていう人たちに、じゃあ普通のバイクって何? というところできわめてオーソドックスなこのスタイルになったのではないかと感じています」

「CB-F系のフォルムでスペンサーカラーのグラフィックもあって、スペンサーレプリカ風を期待する声もありますが、特定のキャラクターに寄せるつもりはありません。CB1000RやホーネットではなくFを選ぶ時点で、エッジの効いたスポーツ性能より街中でもツーリングでも難なくこなせる汎用性とジェントルなスポーツ性能を好まれると思います。でもその一方でワインディングに差しか掛かったら、ツーリングバイクより高いスポーツ性能を引き出せるようなカスタムをしたい。そんなユーザー層を想定しています」

プロジェクトBIG-1として1992年に発売されたCB1000スーパーフォアは、ボリューム感のあるガソリンタンクデザインや初期型の紅白のカラーリングにあるように、イメージはCB1100Rにあった。それに対してCB1000Fは明らかにCB750F/CB900Fのライン上にあり、ユーザー層もベーシックなスポーツバイクを求めているのだろうというのがオーヴァー開発陣による仮想ユーザー層である。

「乗って楽しいのはもちろんですが、だからといって低いハンドルと激しいバックステップでスポーツ性に大きく振るのは違うだろうと。あくまでジェントルで大人なユーザーに納得いただけるテイストのパーツを開発します」

オーヴァーがCGで製作したCB1000Fカスタムのイメージイラスト。セパレートハンドルとバックステップの組み合わせは、街中では快適でワインディングではスポーティなライディングを楽しめるポジションを実現。マフラーはスタイリッシュなTT-Formula RSタイプを採用し、ノスタルジックなスペンサーレプリカ風とは一線を画している。

バックステップはレーシーさよりジェントルで質感の高さを追求

通常、ニューモデル向けのパーツ開発は時間の掛かるマフラーからスタートすることが多いが、CB1000Fに関しては東京モーターサイクルショーにコンプリートカスタムを展示するという大命題があるため、すべてのパーツ開発を同時進行で行っているそうだ。

「3Dスキャナで車体各部のデータを採取して、それぞれの開発担当が並行して図面を作成しています。私(金田さん)はバックステップの図面を書き終えて3Dプリンターで出力してフレームに装着して確認しています」

「バックステップは他機種用と同様に、フレームに固定するベースプレートとステップバーが付くメインプレートの2ピース構造で、両パーツを固定するボルトの位置を変更することでバック/アップの組み合わせを4ポジションから選択できます」

「CB1000F用の特徴としては、シフトペダルのピボットをステップバー側に設けています。これによりシフトロッドが1本増えますが、ノーマルステップのようにシフト操作時にステップバーとペダルの距離が変化しないため違和感なくシフトチェンジできます。また切削加工を施したアルミ製ステップバーは滑りづらく剛性も高いので、スポーツライディング時に荷重しても踏ん張りが効くようになっています」

CB1000Fはフラッグシップモデルだけあり、小排気量モデルほどのあからさまなコストダウンは見られないものの、機能性に特化したノーマルステップに取り立てて見るべき点はない。これに対してオーヴァーのバックステップは、ベースプレートとメインプレートが3Dプリンターで出力された樹脂製プロトタイプの現段階でも、所有する喜びを実感させる質感の高さを想像でき、期待が高まる。これこそ“カッコよく”を実現するオーヴァー製パーツである。

左が3Dプリンターで出力したベースプレートとメインプレートを組み合わせてCB1000F用バックステップ(プロトタイプ・黒色)。アルミ削り出しのステップバーやシフトペダル、ヒールガードがシャープな印象を与える。

手前の黒の4個が3Dプリンターで出力した樹脂製。図面上で干渉チェックなどをした上でプリントして、実際の車体で再度確認を行う。後ろは既存のバックステップのヒールプレート。どれを組み合わせるかを車体のデザインや乗車位置に合わせてセレクトする。

こちらは試作品の右ステップ。ブレーキマスターシリンダーのマウントも兼ねるため充分な強度が必要。ノーマルマフラーにもカスタムマフラーにも干渉せず、4カ所のポジションからライダーの体格や好みに合わせてベストな位置を選択できる。

一方で純正品の写真。バンクセンサー付きラバーステップがいかにも純正らしい組み合わせ。可倒式のピボットピンや作動フィーリングはどうにもチープな印象だ。

タンデムステップの根元にPOM製スライダーを追加することで、後付け感を軽減しながら転倒時のダメージ軽減も期待できる、タンデムステップスライダー。

ステップはバックステップなどで使用している切削仕様なので、タンデムライダーが滑りづらく安定性が向上する。

最新のデバイスと40余年のノウハウを融合させたモノ作りを実践

最初にカタチになったバックステップと並行して、マフラーやスイングアームの開発も進行中だ。オーヴァーではマフラーも設計にも3Dスキャナや3D CADを活用している。

強度と剛性、しなりのバランスを整えた上で、ノーマル部品に比べて確実な軽量化に貢献するスイングアーム。目の字断面や削り出しのSnellaなど、部材や製法のパターンが多いのがオーヴァーの特徴。イメージイラストではスタビライザー付きが検討されている。

「マフラー開発はもっとも時間が掛かります。エキゾーストパイプやサイレンサーのレイアウトは3D CADで効率よく決められますが、馬力やフィーリングやサウンドに関しては実物を試作してテストしなくてはなりません。もちろん“4気筒1000ccだとこんな感じかな”という蓄積はありますが、車種ごとに吸気系やコンピュータの設定が異なるので、パイプ径やパイプ長を細かく変更しながら探る工程は不可欠です」

「マフラー開発時には毎回と言って良いほど“吸気系はどうする?”という課題もあります。ノーマルの吸気系とノーマルECUでベストなセッティングに仕上げても、購入したユーザーさんが吸気やコンピュータに手を加えたら、我々のマフラーとマッチしなくなる可能性もあります。ただこの点でも、ホンダ車のオーナーはマフラーをボルトオン状態で使用する傾向が強く、CB1000Fに関しても吸気やコンピュータを変更する方は少ないだろうと想定して、ノーマル車両に装着した状態でベストになるよう、何本もの試作品でテストを繰り返しています」

“楽しく、カッコよく、そして安全に”の実現に向けて、最新のデバイスを活用した効率的な設計と、試作とテストという昔ながらのアナログ的な手法を組み合わせた開発を行うオーヴァー。スペンサーレプリカに拘泥しないオーヴァー流CB1000Fカスタムがどのように仕上がるのか、ますます期待が高まってきた。

オーヴァーは社内で3Dスキャンデータを作成することで、パーツ開発の効率を大幅にアップしている。フレームや車体各部に干渉せず、エキゾーストパイプの長さを揃える作業も図面上でできる。しかし馬力やフィーリングやサウンドに関しては、試作品を製作してシャシーダイナモで繰り返しテストを行って理想に近づけていく作業が不可欠だ。


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