【マフラー試乗インプレ】インドと日本の道路事情の違いを理解して作り込んだ、ロイヤルエンフィールド用エキゾーストパイプ

  • BRAND POST[PR]: スペシャルパーツ忠男
ロイヤルエンフィールド用エキゾーストパイプ(SP忠男)

フューエルインジェクション/触媒/ABSなど現代の規則に適合するためにアップデートしながらも、エンジン/フレーム/車体各部にクラシカルなテイストを色濃く残しているのが、ロイヤルエンフィールドの魅力。中でも350ccモデルは空冷エンジンのシンプルさと親しみやすいデザインで、若年層のユーザーやバイク女子からも注目を集めています。SP忠男はノーマルエンジンの持つ個性を生かしながら、日本でエンフィールドを楽しむユーザーを笑顔にする「気持ちイー!」するエキゾーストパイプを開発しました。

●文(インプレッション):大屋雄一 ●BRAND POST提供:スペシャルパーツ忠男

重厚感とユーザー寄りのデザインと扱いやすさが魅力本物のクラシックテイストがロイヤルエンフィールドの特長

1901年にイギリスで創業したロイヤルエンフィールドは、世界最古のバイクブランドとして長い歴史の中で数々の名車を生み出し、今もなお魅力的なニューモデルを製造/販売しています。

同社のラインナップの特徴のひとつは、アドベンチャーモデルのヒマラヤを除くモデルで空冷エンジンを採用している点です。馬力向上や騒音対策の点で、今や大半のバイク用エンジンの冷却方式は水冷となっていますが、ロイヤルエンフィールドはエンジンにとって必要なパフォーマンスが確保できるのであれば空冷で十分と考えているようで、シリンダーに細かいフィンのある空冷エンジンには独特の造形美があります。

エンジン仕様で大別すると、650cc2気筒エンジンモデルと350ccシングルモデルがあり、とくに普通二輪免許で乗ることができる350ccモデルは若いライダーやバイク女子からも大いに注目されているようです。

空冷シングル350ccエンジンを搭載するモデルには同社にとって歴史的な「ブリット350」、クラシカルなスタイルの「クラシック350」、ストリートスタイルの「ハンター350」、そしてクルーザーモデルの「メテオ350」の4機種があります。エンジンスペックや車体構成は全機種共通ながら、外装デザイン/タイヤサイズ/ホイール仕様がそれぞれ異なり、車両の雰囲気はまったく異なります。

どの車種も取って付けたようなわざとらしさがなく、ベースとなる部分は何十年も一貫した上に、時代によって必要な改良を加えてきた歴史の厚みが感じられ、そうした部分も若年層のライダーの心に響いているのだと実感できます。

SP忠男では、クラシック350用POWERBOXナロータイプの開発実績があり、ロイヤルエンフィールドユーザーから高く評価されています。

ロングストロークで大きくて重いフライホイールを回転させているフィーリングが魅力的で、ノーマルが持つ低中速のトルク特性は生かしながら、50km/hから60km/hでのトルク特性を改善し、高速道路でもストレスを感じることなく最高速を伸ばしていける特性に仕上げることができました。

ガソリンタンクやサイドカバーの丸みを帯びたデザインが印象的な、ロイヤルエンフィールドメテオ350。他のブリット/クラシック/ハンターの350ccシリーズに対してもっともシート高が低く、ライダーのステップ位置が前方にあるクルーザースタイルを採用。

ピストン直径よりもストローク長が長いロングストローク設定の空冷350cc単気筒エンジンは、最高出力20.2ps/6100rpm/最大トルク27Nm/4000rpmを発生。エンジンとマフラーの表面仕上げはボディカラーによってパターンが異なり、 Fireball Black/Fireball Red/Fireball Blue/Fireball Matt Greenはブラックエンジン&ブラックマフラーの組み合わせ。

Aurora Greenのメテオ350は日本車ではまず見られない個性的な色使いが個性的で、女性ライダーに人気があるというのもうなずける。ソリッドカラーモデルと異なり、タンデムシートにはバックレストが装着される。

エンジンはシルバーのクランケースにポリッシュ仕上げのカバーが付き、マフラーはクロームメッキ仕様とゴージャスな印象。メテオ350用POWERBOXナローパイプにはポリッシュ仕様もあり、メッキマフラー車にも違和感なく装着できる。

クラシック350やブリット350のタイヤはフロント19/リア18インチだが、クルーザー仕様のメテオ350はフロント19/リア17インチ。ワイヤースポークホイールのリムやマフラーのクロームメッキが所有欲をかき立てる。

エキゾーストパイプだけでバイクの印象を大きく変える心地良さと爽快感を実感できるSP忠男製マフラーの秘密とは?

純正マフラーをアフターマーケット製に交換する場合、スタイルやサウンドを変えたいという動機が一般的でしょう。SP忠男のマフラーもスタイルやサウンド要素はありますが、それよりも重視しているのは機能面の向上です。

バイクメーカーが開発した純正マフラーが、性能面でもサウンド面でも高いレベルにあるのは間違いありません。しかしバイクメーカーが想定するユーザー層や使い方が、すべてのライダーに当てはまるとは限りません。

また、125ccのスクーターから1000ccオーバーのメガスポーツまで30年にわたってあらゆる車種のマフラー開発を行ってきたSP忠男には、私たちが考える理想のマフラー像があります。それが心地良さと爽快感と合わせ持つ「気持ちイー!」マフラーです。

スクーターとメガスポーツでは気持ちイー!の中身は異なりますが、狙うところはライダーの誰もがホッとする、乗って自然と笑顔が出てくるようなマフラーです。

ギア付きのバイクであれば、シフトペダルを1速に入れてクラッチをつないで走り出した時点で、ノーマルとの違いが分かるような作り込みを心がけています。とくにロイヤルエンフィールドのように最高出力や最高速アップを求めるタイプではないバイクの場合、通勤/通学/ツーリングなどの日常的なシーンでいかに気を遣うことなく走行できるかにこだわっています。

その際に重視しているのが“トルクライン”です。どんなエンジンでも回転数を上げればパワーは出ますが、その過程において、スロットルを大きく開けなければ加速していかない、一定速度で走行している状態から少しだけ速度を上げたいときにスロットルを大きく開けなければ速度が乗らないのでは、気持ちよくありません。

そうしたエンジン特性の重要な部分に大きく関与しているのが、エキゾーストパイプです。スタイルやサウンドを変えるならサイレンサー交換の方が効果がありますが、私たちのマフラー開発にとってはエキゾーストパイプこそ重要な要素となります。

エキゾーストパイプは、単にエンジンとサイレンサーをつなぐパイプというだけではありません。パイプの内径や長さだけでもトルク特性が変化し、膨張室を装着すればさらに味付けが変わります。

クルーザーモデルのメテオ350には9種類ものカラーバリエーションがあり、このうち開発車両として使用したFireball Blueを初めとした5機種は、純正マフラーがブラック仕様となっています。

そのため新製品のPOWERBOXナロータイプのブラックエディションと装着すると、ちょっと離れて見るぶんにはスタイルの違いが分かりにくいかもしれません。しかし1速にシフトしてクラッチをつないで走り出せば、私たちが開発したマフラーの効果を明確に感じていただけるはずです。

高回転まで回さなくても、制限速度50km/hの一般道でもノーマルマフラーとの違いは明らかなので、初心者や女性ライダーにもPOWERBOXナロータイプの性能をご理解いただけると確信しています。

具体的な違いは後のインプレッションで詳しく解説していますが、一般的な技量のライダーに“扱いやすくて心地よい”と感じていただけるように作り込んでいます。

開発中の1カット。エキゾーストパイプでトルク特性やバイクの印象が大きく変化することを知っているからこそ、SP忠男の製品開発は試作とテスト走行を繰り返し、シャーシダイナモだけに頼ることなく開発スタッフの感性も重視している。

重たいフライホイールが発生する強いトルクをPOWERBOXパイプがさらに引き出す特性が気持ちイー!

エンジン回転を上げることなくポンポンとシフトアップして、5速50km/hで淡々と走り続けるような走り方で、ロングストロークと重いフライホイールの利点を実感できるのが、ロイヤルエンフィールドの350ccエンジンです。

以前開発したクラシック350とメテオ350は、最高出力や最大トルクといったスペックは共通ですが、ノーマルマフラーで乗り比べてみると、メテオ350の方がクラシック350より高回転域の伸びが良くなって、スポーティーな印象になっています。

またステップ位置が異なるため(メテオ350の方がステップが前にあるフォワードコントロール)、エキゾーストパイプが描くラインが異なります。そのためクラシック350用の流用ではなく、メテオ350専用の開発を行っています。

完成したメテオ350用POWERBOXパイプは、排気ガスを浄化する触媒を収納した膨張室を設けています。膨張室は直径/長さ/エキゾーストパイプに繋がるテーパー角に、さらにどの部分に取り付けるかによってもトルク特性が変化するため、私たちが考える「気持ちイー!」を実現すべく、試作と試乗を繰り返しています。

完成したPOWERBOXパイプでまず体感できるのは、20km/h付近から40km/h付近で感じられた振動の軽減です。あえた言語化するとノーマルでは角が立った「ガッガッガッガッ」だったのが「トゥルトゥルトゥル」と丸くなった感じです。

パルス感が弱まったわけではなく、POWERBOXパイプによって強く引き出されたトルクによって重いフライホイールがバランス良く回転することで、エンジンの存在感やたくましさはむしろアップしています。

また50km/hから60km/hにかけて気になっていたトルクの谷も解消したことで、40km/h付近で5速にシフトアップして以降は、スロットル操作だけで60→70→80km/hと気持ちの良い加速が続いていくようになりました。

先に述べた通り、メテオ350の高回転域の伸びはスタンダードでも状態でも良いので、そこに至る過程をPOWERBOXパイプが改善することで、高速道路での爽快感もアップしています。

【メテオ350用POWERBOXパイプ】製品名が「POWERBOXナローパイプ」なのは、ご覧の通り純正エキゾーストパイプに対してぐっとスリムでスタイリッシュなパイプを使用しているため。太いパイプは見た目は力強いものの、実際は二重パイプで、トルク特性に大きく関与するパイプ内径の選択肢が限られるため、SP忠男では最適な内径を設定できるシングルパイプで製品化を行っている。●価格:5万5330円

シングルパイプを採用することでスリムかつ軽量なPOWERBOXナローパイプ。純正マフラーのプロテクターは板金部品だが、軽快感のあるラウンドタイプを装着。

プロテクターの前部ボルトの根元にある膨らみに触媒を内蔵した膨張室。SP忠男ではエキゾーストパイプと別に膨張室を設けるPOWERBOXパイプもあるが、ロイヤルエンフィールド用は見た目のシンプルさを優先してエキゾーストパイプと一体化している。

エキゾーストパイプだけでこれだけ変わる!! POWERBOXナローパイプの「気持ちイー!」インプレッション

ロイヤルエンフィールドならではの素性を尊重しながら、さらに雄大なトルクを引き出すべく開発を行ったPOWERBOXナローパイプ。爽快感と心地良さを両立した「気持ちイー!」を具現化できているのか。ここではモータージャーナリストの大屋雄一さんの試乗を通じて、ノーマルエキゾーストパイプと比較した際のPOWERBOXナローパイプの特徴を解説してもらいます。

「ロイヤルエンフィールドのメテオ350は、2020年11月に発表された新型のイージークルーザー。“メテオ”は直訳すると“流星”という意味で、1950年代にも同名のモデルが販売されていました。令和に誕生したメテオ350は、最高出力20.2psを発揮する349cc空冷SOHC2バルブ単気筒エンジン、ツインダウンチューブスプラインフレームを中心としたシャーシともに新設計で、クルーザーと呼ぶにふさわしい完成されたスタイリングと質感の高さが魅力のひとつとなっています。

エンジンのフィーリングは、349ccという大きめのシングルでありながら、バランサーシャフトの効果で振動が大幅に軽減されていて、高回転域まで不快感を伴うことなくスムーズに回ります。その一方で、単気筒らしい“スタタタッ”という歯切れの良い排気音とともに、燃焼一発ごとにリヤタイヤが地面を蹴り出している感覚があり、それを味わいたいがために一般道であっても高めのギヤを選んでしまいがちです。具体的には、40km/h付近でもトップの5速に入れることが可能で、この時の回転数を計算すると2000rpm弱です(タコメーターはありません)。アイドリングのすぐ上ですから、いかにこのエンジンが粘り強く、極低回転域からしっかりとセッティングされているかがお分かりいただけるでしょう。

そんな味わい深いメテオ350のエキゾーストパイプを『POWERBOXナローパイプ ブラックエディション』に交換します。ナローを名乗るだけあって純正のエキゾーストパイプよりも細身ですが、フレームのダウンチューブの太さに近いからか、見た目のマッチングは上々です。

走り出してすぐに感じるのは、純正エキゾーストパイプでも十分だと感じていた極低回転域がさらに力強くなり、蹴り出し感も増していることです。加えて、スロットル開け始めのレスポンスが、ややオブラートに包まれた感のあった純正エキゾーストパイプに対し、POWERBOXナローパイプは明瞭に反応するようになります。まるで混合気が完全に燃焼しているかのような、澄みきった鼓動感も変化のひとつで、おそらくメテオ350オーナーが心地良いと感じているであろう領域が、さらに艶っぽくなっているのは間違いありません。

各ギヤでレブリミット付近まで引っ張る、なんて走り方はこのバイクに似合いませんが、とはいえ高速道路の合流や上り勾配のきつい峠道では、中~高回転域のフィーリングも無視できません。POWERBOXナローパイプを装着したメテオ350は、スロットルを大きく開けたときの気持ち良さ、伸び上がり感もしっかり作り込まれており、その途中に興を削ぐような谷は一切ありません。

それと、不思議なのは排気音です。サイレンサーは純正をそのまま流用しているのに、明らかに歯切れの良さが増しているのです。おそらく純正のエキゾーストパイプは二重管で、その違いが大きいと思うのですが、音量はそのままにシングルらしいエキゾーストノートがより楽しめるようになったのは見逃せないポイントでしょう。

メテオ350を愛車として選んだ方なら、交換してすぐにこの『気持ちイー!』を感じられるでしょう。カスタマイズの第一歩として、自信を持っておすすめできる逸品です」

大屋さん、詳細な解説とインプレッションありがとうございました。

シンプル空冷シングルの中に伝統と重厚感を兼ね備えるロイヤルエンフィールドメテオ350。ギヤを1速に入れてクラッチを繋いだ途端に違いが分かり、トップギヤでゆったり走れば、350ccという排気量を超えた雄大なトルクフィーリングで=気持ちイー!が実感できるのは、SP忠男製マフラーならではの特徴です。

各地で開催している快感体感試乗会ライドオンキャンペーンはもちろん、ロイヤルエンフィールドディーラーの店頭でも試乗会を開催するので、ぜひ体感してみてください。

スロットル開度がごく小さい低回転域で発生するトルクが純正よりもさらに力強くなり、スロットル操作に対するレスポンスも向上。混合気が完全に燃焼しているかのような、鼓動感もPOWERBOXナローパイプの魅力。

ボリューム感を強調するために採用された純正の二重管に対して、エキゾーストパイプとしての性能を追求(必要に応じて太さを変更できる)した超軽量ステンレスパイプを採用。サイレンサーから吐き出される排気音はそのままに、シングルらしいエキゾーストノートがより楽しめるようになっている。

早めにシフトアップして40km/h付近でもトップの5速に入れることが可能で、エンジン回転はアイドリングよりわずかに高い2000rpmで走行できる粘り強さは特筆もの。POWERBOXナローパイプによって引き出されたトルクにより、そのまま加速できるのだから気持ちイー! ことこの上ない。

高次元のまとまりを見せたノーマルマフラーに対して、エキゾーストパイプ変更だけでSP忠男が目指す気持ちイー! が理解できたと高評価の大屋さん。


※本記事はスペシャルパーツ忠男が提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。