”M“の存在意義は 速さと快適性の融合【BMW M1000XR試乗インプレッション】

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●文:土山 亮 ●写真:BMWモトラッド ●BRAND POST提供:BMWモトラッド

圧倒的名パワーと快適性。最強のスポーツツアラー

【BMW M1000XR】

BMWの“M”と言えば、4輪BMWにおけるスーパースポーツモデルの代名詞だ。4年前、BMWモトラッドはMの称号を与えた初のモデル・M1000RRを発表、その後M1000Rも登場して、いよいよ2輪におけるMの存在感も高まっていた。そして2023年、BMWはマン島TTの舞台で第三のMモデルを発表した。それがM1000XRだ。

長距離を速く、そして快適に駆けるためのクロスオーバー、それがM1000XRというモデルだ。今回はスペインの試乗会で、高速道路とワインディングを組み合わせた200kmほどでその真価を確かめた。

試乗会が始まってすぐ高速道路へ繰り出す。201psを絞り出す並列4気筒エンジンの力強さは言わずもがな。シフトアシストプロで素早くギヤを上げて右手をひねれば、あっという間に200km/h超の世界がやってくる。S1000XRベースながら、Mウイングレットが追加されたフェアリングは高速安定性も素晴らしく、超高速域でも高い接地感と防風性能を生み出している。

やや腰高な車体のため、ワインディングでは当初様子を探りながら走っていたが、最新世代のABSとRR譲りのエンジン&電子制御はライダーのスキルを問わず爽快かつ安全な走りをもたらす。アップライトなポジションながらスーパースポーツ顔負けの走りができてしまう。旅も峠も思いっきり楽しむ、それがM1000XRの存在意義なのだ。

【BMW M1000XR主要諸元(日本仕様)】■全長 2170 全幅850 全高1382 軸距 1548 シート高850(各mm) 車重223kg ■水冷並列4気筒DOHC4バルブ 999cc 201ps/12750rpm 11.5kg-m/11000rpm 変速機形式6段リターン 燃料タンク 容量20L ■ブレーキF=Wディスク R=ディスク ■タイヤF=120/70ZR17 R=200/55ZR17 ■価格:327万9000円〜 ■発売日:5月24日

RR同等の装備を持つクロスオーバー

Mウイングレットをはじめ、Mカーボンホイール、Mブレーキ、Mエンデュランスチェーンなど、BMWモトラッドのロードモデルとしては最高峰の装備を投入。ロングツーリングからサーキット走行まで楽しめる新感覚のマシンに仕上がっている。

6.5インチのTFT液晶ディスプレイはRRシリーズ同様の多彩な表示モードを装備。レバーやステップ類はアルミ削り出しだ。エンジンはもちろんBMWシフトカム(可変バルタイ)を装備。

【RIDING POSITION】シート高は850mmとかなり高い。小柄なライダーにとっては足着きが良いとは言えないが、シート幅は絞り込まれており標準体型なら問題はないだろ う。またシートは厚みも適度にあるので、ロングツーリングでも快適だ(身長162cm/体重59kg)。

TESTER:土山 亮

BMW専門誌編集長を経て、現在はフリーランスで活動中。今回はスペインで開催されたBMWの国際試乗会で、M1000XRをはじめ3機種の2024モデルに試乗してきた。


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