軽い、ブレない、曇らない!! Kabuto新型フルフェイスヘルメット「F-17」試用インプレッション
独自のエアロダイナミクス研究を重ねるヘルメットブランド・Kabutoが、最新の空力技術をレーシングモデルにフィードバック。フラッグシップモデルとなる新作「F-17」が誕生した。
●文:谷田貝洋暁 ●写真:山内潤也 ●BRAND POST提供:オージーケーカブト
軽くて、ブレない、曇らない。3拍子揃ったフルフェイス
軽い。持った瞬間、フルフェイスヘルメットとは思えない軽さに驚く。この重さでMFJ公認、つまりレーシングスペックの安全性を確保しているという。実際に被ってみても被り心地は軽く、チンガード内側のエアボリュームも多めで息苦しさも感じない。
軽く頭を振ってヘルメットのフィッティングと重量を確認しつつ、コースイン。気になるのは、やはりカブト独自の空力性能である。まずホームストレートでアクセルをワイドオープン。第一コーナーの手前でいつもよりちょっと大袈裟に上体を起こしブレーキング。そこから一気に体をイン側に落とし込んで旋回してみる。今回走ったサーキットは一周2kmほどのコンパクトなコース。ホームストレートでの最高速は出せて150km/hほどだが、なるほどヘルメットがブレる気配はなく、コーナーの先への視線移動も非常にスムーズに行える印象だ。
また周回を重ねて感じたのはベンチレーション機能の高さだ。実は筆者、かなりの汗かき。10分もサーキットを走ればヘルメットの内部がしっとりし始め、走行会2本目には内部の湿気と荒くなった呼吸でメガネが曇り出すのがいつものこと…なのだが、なんとメガネが曇らない。シールド内側のムレた空気が滞留せず抜けていく感じがある。それでいてシールドを軽く開けた時のように、ダイレクトな風圧を感じないのがいい。あくまでムレた空気が自然に抜けていく、そんな印象なのだ。
カブトのF‐17。コイツのおかげで、いつも以上にライディングに集中できている。
浮き上がりを防止するクレストスポイラー
上部にリップ状のクレストスポイラーを設けたことで、走行風による揚力発生を抑え、ヘルメットの浮き上がりを防止。また、幅広い角度で効果が発揮されるようにクレストスポイラーは弓形に配置されている。
横ブレを防ぐウェイクスタビライザー
走行中の帽体付近の気流をコントロールし、乱流によるヘルメットのブレを防止するウェイクスタビライザー。ライダーへの負荷を軽減するカブトの特許システムである。特に高速走行時のヘルメットの安定感を高めてくれる機能だが、直進時の安定性はもちろん、首振りのしやすさも考慮されている。
エマージェンシーシステム搭載
緊急時には救助者によるヘルメットの着脱が簡単に行えるようにしたエマージェンシーシステム(特許出願中)を搭載。チークパッド下部の内装ウレタンをタブで引き抜く方式を採用している。
サーキットの過酷な環境に勝つ!
ライダーの負担を軽減する快適性もサーキットでは重要だ。F-17では従来モデルのRT-33よりもさらにベンチレーション効果がアップ。直進時はもちろん、コーナリング中も走行風を積極的に取り込むようなレイアウトが採用されている。
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