ダンロップ「スポーツマックス ロードスマートⅣ」1年/3000km走行後に再検証【”続く”に偽りなし】
約1年前の’20年3月1日に発売されたダンロップのツーリングラジアル「スポーツマックス・ロードスマートIV」を、およそ3000km走行した状態で再びテスト。偏摩耗に強いと自信を持つこの商品、果たしてそのパフォーマンスは?
●文:大屋雄一 ●写真:真弓悟史 ●取材協力:SP忠男 浅草店 ●BRAND POST提供: ●ブランドポスト/提供:ダンロップ
街メインでも段減りせず。乗り心地の良さも健在だ
’20年3月1日にリリースされたダンロップの「スポーツマックス・ロードスマートIV」。このシリーズの誕生は’07年で、’11年にII、’15年にIIIへ進化しており、群雄割拠のツーリングラジアル市場において確固たる地位を築いた。
先代のIIIは、ライダーのストレスを数値化し、それを軽減するという画期的なアプローチで開発された。それに続く最新のIVは”続く性能”をテーマとし、興奮/走り/気持ち/性能という4つのポイントをライフ後半まで継続すべく、内部構造やラウンド形状、コンパウンドの配合比率まで全て刷新されたのだ。
さて、我々のような媒体が行うタイヤテストと言えば、基本的に新品からのせいぜい100km程度であり、耐摩耗性などその後の変化については想像をフルに働かせるしかない。だがツーリングタイヤとなると、ユーザーにとってはむしろ数年後、数千km走ったあとの性能の方が気になるもの。そこで今回は約1年、3000km走行したロードスマートⅣをテストしてみた。
テスト車両は編集部が所有する’14年型のヤマハMT-09だ。主にガレージ保管されているとはいえ、メインが街乗りなので、接地していないトレッドの外側はツヤが出ている。おまけに試乗日は気温が低く、最高で10度を上回るかどうかという条件。これは注意して走り始めなければ……、と思ったのも束の間、スタート直後からあまりにも印象が良く、拍子抜けしてしまった。
最も印象的なのは、走り始めの低温時におけるグリップ感と、軽快なハンドリングだ。前者は新品時にも感じていたが、これは1年経っても印象は変わっていない。ハンドリングについては、街乗りメインで3000kmも走っていれば少なからずセンター減りをしていそうなものだが、倒し込みにおいてそれらしき不自然さは一切感じられず、深いバンク角に至るまでのナチュラルな手応えは健在だ。絶対的なグリップ力については、試乗車のコンディションが良くなかったのでそこそこまでしか試せなかったが、アスファルトが明らかに冷たく感じられる悪条件でも十分なグリップ力を確認できた。
そして、このツーリングラジアルのジャンルにおいて、ロードスマートⅣは乗り心地が抜きん出ていると感じるのだが、それが1年経っても変わっていないことに感心した。タイヤはゴム製品なので紫外線などによる経年劣化は避けられないのだが、1年程度では全く問題ないといっていいだろう。”続く性能”に偽りなし。テスターとしても自信を持ってお薦めしたい。
ツーリングタイヤの理想を徹底的に追求した第4世代
サイズ展開:ロードスマートIV
- フロント:120/60ZR17|120/70ZR17|130/70ZR17|110/80R18|120/70ZR18
- リヤ:160/60ZR17|160/70ZR17|170/60ZR17|180/55ZR17|190/50ZR17|190/55ZR17|190/60ZR17|140/70R18|150/70ZR18|170/60ZR18
サイズ展開:ロードスマートIV GT(=重量車スペック)
- フロント:120/70ZR17
- リヤ:180/55ZR17|190/50ZR17|190/55ZR17
パニアケースの付いた大型ツアラー車などで、快適なハンドリング/軽快性/積載安定性を発揮する。
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