ヨシムラサイクロンマフラー×ヤマハXMAX【加速が楽しくなる爽快感|R-77J/GPマグナム】

  • BRAND POST[PR]: ヨシムラジャパン
ヨシムラサイクロンマフラー×ヤマハXMAX【加速が楽しくなる爽快感|R-77J/GPマグナム】

ノーマルのままでもスポーツライディングを楽しむことは十分に可能だ。とはいえ、ヨシムラ サイクロンを装着するヤマハXMAXを体験したら、能ある鷹がツメを隠していたことに、誰もが気づくのではないだろうか?

●文:中村友彦 ●写真:真弓悟史 ●BRAND POST提供:ヨシムラ[ヨシムラジャパン]

動力性能に磨きをかけても、扱いやすさはノーマルと互角

今どきの純正マフラーって、よく出来ているんだな…。本題の前に、ノーマルのXMAXの確認試乗を行った僕は、しみじみそう思った。右手の操作に対する反応は絶妙だし、中高回転域の伸びもなかなか良好。となると、2種のヨシムラサイクロンに期待できるのは音質ぐらいかも。そんな気持ちで、僕はテストに臨むこととなった。

ところが、やっぱりノーマルとヨシムラはまったく違ったのである。まずは「R-77J」と「GPマグナム」に共通の魅力を説明すると、僕がもっとも感心したのは中〜高回転域の爽快感。ヨシムラ製は吹け上がりのスピードが明らかに早く、この特性を体感すると、ノーマルには”待ち”の時間があったと思えてくる。なお気になる最高出力は、データでは約1psしか上がっていないものの、100km/h近辺から速度上昇が微妙に鈍くなるノーマルに対して、ヨシムラ製はそれ以前と同様の勢いをしばらく維持。この特性のおかげで、高速道路での追い越しは格段に楽になったし、今回は試していないものの、おそらく最高速も伸びているだろう。

ヨシムラ 機械曲R-77J サイクロン カーボンエンド×ヤマハXMAX

そしてそういったパフォーマンスの向上を実現しながら、扱いやすさでノーマルに引けを取らないところも、ヨシムラ製の魅力である。実はノーマルを確認試乗した際の僕は、全閉から右手を捻った際の優しくて従順な反応に感心し、こういった特性はノーマルならでは…という印象を抱いた。でもヨシムラ製は、ノーマルと互角の開けやすさをきっちり維持していたのだ。

ちなみにノーマルと互角と言ったら、耐久性に関しても、ヨシムラでは同様の姿勢で開発を行っている。もちろん、それはXMAX用に限った話ではないのだが、振動対策としてサイレンサーを2点留めにしたり(後部のステーは各仕様専用設計)、グラスウールの飛散防止を意識して内部構造を改善したり、R-77Jの裏面に強度を高めるリブを追加したりと、このモデルは随所に新しいアイデアを投入しているのだ。

さて、そんなわけで2種のヨシムラサイクロンに好感触を抱いた僕ではあるものの、XMAXオーナーの立場になって、どちらをどんなライダーに推奨するかとなると、それは非常に難しいところ。まず絶対的なパワーは、サイレンサー容量が大きいR-77Jのほうがわずかに優勢である。ただし実際に乗って感じる2種の差は、同条件で比較しないと把握できないレベルだから、あまり気にする必要はないだろう。

逆に言うなら、判断の材料はスタイルと音質でいいと思う。そしてこの件に関しては、2つの要素がリンクしている感があって、跳ね上がり角度が控えめなR-77Jは上質にしてジェントル、ボディが細身で後端がアップしたGPマグナムは元気でスポーティーという印象。もっとも、そういった特性の違いがあっても、ノーマルと比べるとスロットル操作と加速が格段に楽しくなることは、2種のヨシムラサイクロンに共通する要素である。

[左]R-77J [右]GPマグナム

機械曲R-77J サイクロン カーボンエンド

緩やかなカーブを描いてサイレンサーに向かうエキゾーストパイプの取り回しは、ノーマルとヨシムラはほぼ同じ。ただし、スチール製のノーマルのパイプサイズがφ29〜66.5mmであるのに対して、ステンレス製のヨシムラはφ32〜54mm。総重量は、ノーマル:7.2kg、ヨシムラ:3.8/4kg。オプションパーツとして、エキパイのテーパー部分に装着するカーボンヒートガード(1万2100円)が用意されている。

【ヨシムラ 機械曲R-77J サイクロン カーボンエンド EXPORT SPEC 政府認証 ‘18-’20XMAX用】■JMCA認定 排出ガス/騒音規定適合品 2年製品保証 ●価格:8万4700円〜9万4600円

異形断面のR-77は、もともとはUSヨシムラが開発。このサイレンサーを日本市場に導入するにあたって、ヨシムラジャパンでは内部構造の見直しを実施。カーボンエンド内部に備わる社名ロゴ入りのサウンドディフューザーは、高品質なアルミ削り出し。

[上左]STBC(チタンブルーカバー/カーボンエンドタイプ):9万4600円 [上右]SMC(メタルマジックカバー/カーボンエンドカバー):9万2400円 [左]SSFC(サテンフィッシュカバー/カーボンエンドタイプ):8万4700円

機械曲GPマグナム115 サイクロン

サイレンサーの寸法は、GPマグナムがφ11mm/ L=410mm、R-77Jは105×140mm/ L=350mmで、下部のステーは各仕様で長さが異なる専用設計。近接排気騒音/加速騒音は、GPマグナムが86/81db、R-77Jは85/80db。ノーマルと比較すれば、いずれもエンジンの主張を感じる排気音ではあるが、早朝の住宅街における暖気に気を遣うレベルではない、と個人的には思う。

【ヨシムラ 機械曲GP-MAGNUM115 サイクロン EXPORT SPEC 政府認証 ‘18-’20XMAX用】■JMCA認定 排出ガス/騒音規定適合品 2年製品保証 ●価格:6万9300円〜8万300円

多種多様な異形断面サイレンサーを手がける一方で、ヨシムラでは数多くの車両用として、伝統的な筒型のGPマグナムを設定している。

[上左]STB(チタンブルーカバー):8万300円 [上右]SSF(サテンフィッシュカバー):7万1500円 [左]SS(ステンレスカバー):6万9300円

開発者インタビュー:2種のサイレンサーで理想を追求

「スクーター用マフラーの開発では、一般的なオートバイ用とは異なる意識が必要になります。走行風があまり当たらないエキゾーストパイプは熱を持ちやすいし、管長が短いのでサイレンサーにはかなりの負担がかかります。XMAX用の開発では、動力性能だけではなく耐久性にも相当な気を遣いました」(マフラー事業部マフラー開発課 渡辺智宏氏[写真左])

「R-77Jはまろやかな音質、GPマグナムは歯切れのいい排気音が魅力です。なおGPマグナムは消音が難しかったため、開発の途中でボディサイズを変更しました」(マフラー事業部マフラー開発課 井藤龍典氏[写真右])

振動による破損を防ぐため、サイレンサーを2点留めするXMAX用サイクロンだが、念には念をという意識で、R-77Jは裏面に3本のリブを追加。既存の製品と比較すると、強度が大幅に向上した。


※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。