追突事故にもなりかねない! バイクのブレーキランプが消えない原因と対策を考える

追突事故にもなりかねない! バイクのブレーキランプが消えない原因と対策を考える

街中でブレーキランプがつきっぱなしになったバイクを見たことがありますか? 私はあります。不思議なことに、車でブレーキランプつきっぱなしは見たことないけど、なぜかバイクは多い気がします。・・・なぜでしょう? 今回はその原因と対策を考えてみたいと思います~!


●文:ヤングマシン編集部(DIY道楽テツ)

「消えないブレーキランプ」は他人ごとじゃない

街中をバイクで走っていたところ、前を行くスクーターのブレーキランプがなんか明るいな~と思ったら、どうやら点灯しっぱなしになってるぽかったのですよ。

毎度乗車前に運行点検をするようにと教習所では習っているものの、なかなか完全にチェックするのは難しいもの。ましてやブレーキランプは走行中、自分では見えないわけで、ついつい見落としがちになっちゃうんだろうなあと思ったものの、考えてみれば自分もチェックしてなかったので、信号待ちであわててチェックしてみたりして。・・・あなたの愛車は大丈夫でしょうか?

ブレーキランプが消えない時の危険性

ブレーキランプが玉切れを起こして点灯しなくなってる、その危険性は分かりやすいです。なんたって点灯しないわけだから、ブレーキ掛けていることが後続車に伝えることはできないからです。

一方のブレーキランプつきっぱなしはどうかといえば、点灯してないのと同じように、後続車にブレーキへのタイミングを知らせることができないのは変わりません。結果として急ブレーキの時などは追突の危険性もあるわけです。

バイク同士でも危ないけど、車やましてやトラックに突っ込まれるのを想像しただけでゾッとします。マジで怖い!

ブレーキランプが消えない原因

ブレーキランプが点灯しない原因は電球だったら玉切れ(フィラメントの断裂)、LEDだったら回路の寿命やトラブルといったところ。だけど逆にブレーキランプが消えない原因は、おもにスイッチの動作不良にあることが多いのです。まずは前ブレーキから。

ブレーキスイッチの構造はメーカーによって違いはあるものの、ブレーキレバーの取り付け部分近くにプッシュ式のスイッチがあることが多いです。ちょっと分かりにくいのでもうちょっと寄ってみると…。

コレです。小さいポッチが出てて、レバーを戻した時にこのポッチが押されるとブレーキランプが消えるというもの。

この構造だとスイッチの動作不良でも、ブレーキランプが点灯しなくなることはあっても、消えないなんてことはありえないのでは? と思うかもしれませんが、じつはこのスイッチの取り付けにガタがあると、本体ごと抜けかかっちゃってスイッチが奥に入り込んでしまい、ブレーキがつきっぱなしになるという症状があります(過去に3回ほど経験アリ)

てことで、チェック方法としては、スイッチのポッチがちゃんと動くかどうか、そしてスイッチ自体がしっかり固定されてるかどうかを確認しましょう。

後ブレーキスイッチは伝統のカタチ?

続いて後ブレーキのスイッチについて。筆者の愛車は古~~い原付オフロードバイクなのですが、こんな形状のスイッチがついてます。

高さ調整のネジが取り付けられたスイッチがあって、先端部分がブレーキペダルとスプリングで繋がってます。

構造は至ってシンプルで、ブレーキペダルを踏むとスイッチが引っ張られてブレーキランプが点灯するといった仕組み。めっちゃシンプルです。

もう何十年も前のバイクの構造なのですが、これは古いバイクだけの形かと思いきや割と新し目の2000年代以降のバイクたちを見ても・・・

ほとんどスイッチの構造が変わってないんですよね~。てか、ほぼ一緒やん!! 進化してないのでしょうか?・・・怠慢? いやいや!

なにせ走行中に水がかかる場所でもありますし、過酷な環境であればあるほど構造がシンプルな方が故障が少ないというもの。これが完成されたひとつの形なのでしょう。

でもこのスイッチがなかなかの曲者で、スイッチ本体の動作不良でブレーキランプが点灯しなくなることもあるのですが、ほとんどの場合は繋いでるスプリングが破損していたり、外れてしまっていたり、はたまた伸びてしまっていたりして、スイッチそのものが作動してないことが多々あります。

また、ブレーキペダルは作用角度を調整することができるのですが、その時にブレーキスイッチの高さ調整も同時に行っていないと、ブレーキの動作とブレーキスイッチの動作のタイミングがずれてしまって、ブレーキをかけてもランプが点灯しなかったり、その逆にブレーキかけてないのにランプが点灯しっぱなしになってしまうことがあるので要注意ポイントなのです。

この調整が意外にもシビアだったりするので、実際に乗車姿勢でブレーキペダルを操作しながら点灯と消灯のタイミングを調整することをお勧めいたします~!

定期的なチェックでご安全に!

ブレーキランプって気づかないうちに玉切れを起こしていたり、逆につきっぱなしになっていることがあるので、定期的なチェックを忘れないようにしたいですね。

ブレーキランプは、運転者がブレーキを踏んだ際に後続車に減速を知らせるための重要な保安部品です。ご自身でのメンテナンスに不安がある方はぜひバイクショップなどのプロの力を借りてしっかりメンテナンスすることをお勧めいたします。

日ごろからの安全運転はもちろんのこと、愛車のベストコンディションを維持して、ご安全なバイクライフをお過ごしください。この記事が皆様の参考になれば幸いです。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました~!

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