
国内外で大いに盛り上がっている軽トラのカスタム。ド派手な手法についつい目を奪われちゃいますが、実は農業や運送業など本職の方の間でおなじみのバイク好きに刺さるお手軽カスタムがあるんです。
●文:ヤングマシン編集部(風間ナオト) ●写真:なちお/YM Archives
バイク好きの軽トラ乗りに刺さるお手軽Ninja( ? )カスタム
フロント17インチ化など、大幅な変更が加えられた1990年型(A7)以降のミラーが軽トラにピッタリですと!
近年、人気が高まっている軽トラックのカスタム。今やその人気は海を超え、V8エンジンをぶち込んだモンスター軽トラもアメリカには存在するとか。
日本で公道を走る場合、そこまでフルスイングしたカスタムはハードルが高いですが、実はバイク好きに刺さる、お手軽なカスタムがあるんです。
サイドミラーをニンジャ(GPZ900R&750R)の純正後期ミラーに交換するというもので、農業や運送業など、本職の方の間では意外と知られている手法。山梨で半農×半クリエイター生活を送る筆者も近所で見かけたことがあります。
家業で使っているハイゼットのミラーが経年劣化でモゲたという個人的事情もあって、ニンジャ純正後期ミラー交換カスタムについて調査。実際に取り付けてみたという方を取材しました。
実際に交換した方に使い勝手&機能性を深掘りしてみた!!
今回ご協力いただいたのは、日本最大級のクルマSNS『みんカラ』で愛車情報などを発信しているなちおさん。20年にわたってダイハツ ハイゼットトラックを所有し、現在も3BD-S510P系ハイゼットトラックジャンボをお仕事で使われているそうです。
「もともと野暮ったい軽トラのドアミラーに何かしたい! と思っていたんですが、そのまま時間が経過。そんな時にインターネットで散策していたら見つけたカスタムでした。固定型の社外ドアミラーと違って多少ですが調整できるのがイイかな? と思いました」というのが交換を思い立ったきっかけ。
周囲からの「何のミラー?」という質問に対し、「あるメーカーの純正品だよ!」と返答するのが定番のやり取りで、「その時にジックリ見て“Kawasaki”の刻印を見てもらうのが自己満足(笑)」なんだとか。
実用性については「使い勝手、機能性が良いものではありません。見た目重視です! そんな見た目重視の社外品ドアミラーの中では機能性が多少マシな方じゃないかと思います。予想外のところでは助手席側の窓を開けると風切り音? のようなものがして不快でした」とのことでした。
取り付け方はカンタン! 保安基準や視認性の確認は慎重に
ニンジャ純正後期ミラー(上)とハイゼット純正ミラー(下)を並べた様子。ミラー部分の面積が半分程度に?
取り付け作業自体は難しくなく、軽トラ側のサイドミラー取り付け部分下側のナットを緩めてミラーを外し、同様にステー裏側のナットを緩めて分解したニンジャのミラーと交換するだけ。
ですが、なちおさんが「取り付けの際は元の順にナット等を締めるのですが、順番を間違ってしまってグラグラになり、しばらく悩みました。それとどうもGPZ900R純正ミラーの持病なのか、根元のプラスチック部分にヒビが入りました。他の中古品を見てても割れている物が多い気がしますね。もうちょっとDIYに情熱があれば修理したいところでした」と答えてくれたように、少しだけ気を使うポイントがあるようです。
今回ハイゼットの場合を紹介しましたが、ホンダのアクティトラックで交換した例なども見られ、同じ様な構造なら交換可能だと思われるので、興味ある軽トラオーナーはぜひ検討してみては?
ミラーの保安基準として「容易に方向の調節をすることができ、かつ、一定の方向を保持できる構造であること」「左右の外側線上後方50メートルまでの交通状況を確認できるものであること」「その自動車の最外側から250ミリメートル未満又はその自動車の高さから300ミリメートル未満であること」などが事細かに定められているので、交換した状態で車検を通したい方は、道路運送車両法第44条の後写鏡等に関する項目を要チェック! 年式や車種によってはサイドアンダーミラーが必要となる場合もあるので、視認性を含め、しっかりと確認しよう。
ヤングマシン電子版8月号で大特集が組まれ、今も絶大な人気を誇るニンジャ。ミラーだけでも付けてみたい!!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(カスタム&パーツ)
マニア好みのボルドールカラーが映える! アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムだが、まずはカラーリングがインパクト大! CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、[…]
KATANAというバイク 一昨年のこと、キリンと同じ年齢になったことをキッカケにKATANA乗りになったYです。 ノーマルでも十分乗り易いKATANAですが、各部をカスタムすることで、よりカタナ(GS[…]
TRICKSTAR初のTRIUMPHマフラー、登場 SPEED400/SCRAMBLER400X 政府認証スリップオンマフラー 外観は、取り付け角度やサイレンサーの上がり具合まで徹底的に検証[…]
ロードグライド131RRか? いいや違う、 さらに上回る143だ クラッチミートするや否や、極低回転域から図太いトルクでロードグライドの巨体が力強く押し出される。クイックシフターのアシストもあり、ス[…]
2025年3月の東京モーターサイクルショー以降、何かと話題のCB1000F!! いよいよかと色んな噂が飛び交っているなか、某日、各パーツメーカーのカスタマイズコンセプトがひっそり発表されました。カスタ[…]
最新の関連記事(名車/旧車/絶版車)
Zを知り尽くしたエンジニアならではの勘ドコロを押えた絶品設計! 1989年のゼファー(400)が巻き起こしたネイキッド・ブーム。 カワサキはこの勢いをビッグバイクでもと、1990年にゼファー750と1[…]
ザッパーシリーズの多種多様な展開 トータルでの歴史は30年以上に及ぶザッパーシリーズだが、その存在意義は’80年代以前と’90年代以降で大きく異なっている。まず’80年代以前の主力機種は、クラストップ[…]
ヤマハ・ハンドリングの真骨頂、パイプ構成では得られないデルタ形状アルミ鋼板フレーム! 1980年に2スト復活を世界にアピールしたヤマハRZ250の衝撃的なデビューに続き、1983年にはRZ250Rで可[…]
RZ250を上回る新テクノロジー満載! 1979年にホンダがリリースした、まさかの2ストローク50ccスポーツのMB50(広告なでの名称はMB-5)。 250ccやビッグバイクのスケールダウン・デザイ[…]
現在に続くミドルクラスの基盤は日本メーカーが作った ’70年代の2輪業界における最大のトピックと言ったら、日欧のメーカーが歩調を合わせるかのように、ナナハン以上のビッグバイクを発売したことだろう。もっ[…]
人気記事ランキング(全体)
11/1発売:カワサキ Z250 カワサキ「Z250」はニンジャ250と骨格を共有するこの軽二輪スーパーネイキッドは、アグレッシブな「Sugomi」デザインを継承。軽さと力強さを併せ持つ本格的スーパー[…]
薄くても温かい、保温性に優れる設計 GK-847は、ポリエステル素材をベースとしたサーマル構造を採用しており、薄手ながらも高い保温性を実現している。厚手のウインターグローブの下に装着しても動きが妨げら[…]
厳冬期ツーリングで感じる“インナーの限界” 真冬のツーリングでは、防寒ジャケットやグローブを重ねても、冷えは完全には防ぎきれない。風を受け続ける上半身は体温が下がりやすく、体幹が冷えることで集中力や操[…]
長距離や寒冷地ツーリングで感じる“防寒装備の限界” 真冬のツーリングでは、重ね着をしても上半身の冷えは避けにくい。特に風を受ける胸や腹部は冷えやすく、体幹が冷えることで集中力や操作精度が低下する。グリ[…]
より高度な電子制御でいつでもどこでも快適な走りを!! 【動画】2026 CB1000GT | Honda Motorcycles ホンダがEICMA 2025にて発表した「CB1000GT」は、「Hi[…]
最新の投稿記事(全体)
白バイ隊員の主な装備 オートバイが好きな方であれば一度は、白バイの装備や白バイ隊員の制服ってどうなっているんだろうって思ったことがあるのではないかと思います。私も警察官になる前は興味津々で、走っている[…]
11/1発売:カワサキ カワサキ ニンジャH2 SX SE カワサキの最高峰スポーツツアラー「ニンジャH2 SX SE」の2026年モデルが、11月1日に発売された。スーパーチャージャー搭載のバランス[…]
世界初公開! 3タイプのEVバイクが未来の二輪車シーンを牽引する!? 10月30日(木)から11月9日(日)まで東京ビッグサイトにて開催されている「ジャパンモビリティショー2025」。ヤマハのブースで[…]
革新メカERC装備の本格アドベンチャー EICMA2024、そして今春の東京モーターサイクルショーでも展示された「Concept F450GS」が、EICMA2025で正式モデル「F450GS」として[…]
風のように静かで、1000㏄並みにトルクフル! ホンダは昨年のEICMA2024で「EV Fun Concept」を出展したが、今回のEICMA2025では「WN7」を発表。基本スタイルは踏襲するもの[…]
- 1
- 2














































