
スズキは北米で、「GSX-8R」および「GSX-8S」の2026年モデルを発表した。ブルーの配色に小さな変更を加えたほか、オレンジ/レッド系のニューカラーを設定。ホワイトやブラックも差し色が変更されている。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
新作GSX-8T/8TTに足並みを揃えて2026年モデルに
スズキ独自のクロスバランサーを採用した最新776cc並列2気筒エンジンを搭載するモデルのうち、フルカウルスポーツとスポーツネイキッドとしてシリーズの一角を担う「GSX-8R」と「GSX-8S」の2026年モデルが登場した。グローバルサイトで公開されたのち北米で発表に至り、新たなカラーバリエーションが明らかに。仕向け地に合わせてカラー展開は異なる。
GSX-8Rの2026年モデルは、「メタリックトリトンブルー」と「メタリックマットブラックNo.2」の差し色を変更。これまでのイエローとシルバーを廃止し、新たに「グラスブレイズオレンジ」と「パールテックホワイト」を追加した。北米ではこのうちブラック以外をラインナップする。
GSX-8Sの2026年モデルは、パールコズミックブルーの代わりに「メタリックトリトンブルー」が登場し、シルバーとブラックに代えて「キャンディダーリングレッド×メタリックマットブラックNo.2」と「メタリックマットブラックNo.2×グラススパークルブラック」が登場。このうち北米ではブルー以外がラインナップされる。
いずれも主要諸元に変更はない。これらのカラーバリエーションのうち、いくつかが日本仕様にもチョイスされるものと思われる。同様に欧州仕様なども追って発表されるだろう。
「GSX-8R」と「GSX-8S」は、スチール製フレームやアルミ製スイングアーム、270度クランク&クロスバランサー装備の並列2気筒エンジンなど主要部分を共有し、スリップ&アシスト機能を持つスズキクラッチアシストシステム(SCAS)や発進時に回転を少しだけ上げてサポートしてくれるローRPMアシストに加え、双方向クイックシフトシステム、3段階+OFFのスズキトラクションコントロールシステム(STCS)、3段階に設定可能なスズキドライブモードセレクター(SDMS)といった先進装備も共通。
カウル付きの8Rはセパレートハンドルをトップブリッジ上にボルトオンするほか、前後サスペンションにSHOWA製を採用。もう一方の8Sはバーハンドルのネイキッドで、前後サスペンションはKYB製(これがGSX-8T/GSX-8TTのベースになった)だ。
北米における価格はGSX-8Rが9699ドル(日本円換算約144万円・7/19現在)、GSX-8Sが9249ドル(約137万3000円。前年からは40ドルと小幅な上昇となっている。
SUZUKI GSX-8R[2026 U.S. model]
今のところグローバルサイトにのみ掲載の Metallic Mat Black No.2 (YKV)
SUZUKI GSX-8S[2026 U.S. model]
今のところグローバルサイトにのみ掲載の Metallic Triton Blue / Glass Sparkle Black (KEL)
車名 | GSX-8R | GSX-8S |
全長×全幅×全高 | 2115×770mm×1135mm | 2115×775mm×1105mm |
軸距 | 1465mm | ← |
最低地上高 | 145mm | ← |
シート高 | 810mm | ← |
キャスター/トレール | 25°/104mm | ← |
装備重量 | 205kg | 202kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ | ← |
総排気量 | 776cc | ← |
内径×行程 | 84.0×70.0mm | ← |
圧縮比 | 12.8:1 | ← |
最高出力 | ── | ← |
最大トルク | ── | ← |
始動方式 | セルフスターター | ← |
変速機 | 常時噛合式6段リターン | ← |
燃料タンク容量 | 14L | ← |
WMTCモード燃費 | 23.8km/L | ← |
タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 | ← |
タイヤサイズ後 | 180/55ZR17 | ← |
ブレーキ前 | φ310mmダブルディスク+4ポットキャリパー | ← |
ブレーキ後 | φ240mmディスク+1ポットキャリパー | ← |
色 | 橙、青、白 | 赤×黒、艶消し黒×黒 |
価格 | 9699ドル | 9249ドル |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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