![[自分だけのバイク選び&最新相場情報]ホンダ CB400スーパーフォア(2018) 試乗レビュー](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
中古車を選ぶ際、なかなか悩ましいのが何を持って完調の状態といえるかわからないこと。そこで役に立つのが、劣化や不具合のない新車当時の試乗レビューだ。自分が中古車を試乗して、それぞれの個体の状態を確かめる際の参考にしてみて。
●文:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●外部リンク:ホンダ
ホンダ CB400スーパーフォア(2018) 試乗レビュー
この記事では、平成28年度排出ガス規制に法規対応するなどモデルチェンジを実施した2018年モデルについて紹介するぞ。 ※以下、2018年6月公開時の内容に基づく
【〇】Vテックの存在感明瞭、LEDライトの恩恵大
王道ネイキッドのホンダCB400スーパーフォア。平成28年度排ガス規制に対応するべく、2018年型でモデルチェンジを実施した。
まずはエンジンから。1300が排気系のみ変更したのに対し、400は吸気系の根幹であるスロットルボディも変更。最高出力は3psアップした。ここで400についておさらいすると、エンジンは399ccの並列4気筒で、最大のポイントは作動バルブ数を切り換えるハイパーVテックレヴォを採用していることだ。
6300rpmを境に下の回転域では2バルブ、上では4バルブ(6速では6750rpmで切り換え。1~5速ではスロットル開度も加味)となり、パワフルな走りと優れた燃費性能を両立している。新型は排気抵抗の少ないサイレンサーに変更されたこともあり、この切り替わったときのサウンドが軽量になり、その先の伸び上がり感も向上した。
クォーンという高回転域でのエキゾーストノートは、かつてのレーサーレプリカを彷彿させるものだ。なお、スロットルレスポンスについては前モデルよりも開け始めのツキがやや穏やかになり、Uターンなど小回りする際に好印象だった。
【HONDA CB400SUPER FOUR(2018)】グリップヒーターとETC車載器を装備したEパッケージはハーフカウル仕様のSBのみに。丸目1灯のSFではABSのないタイプも選べる。 ●価格:81万5400円~89万8560円
【〇】LEDライトの恩恵大
ハンドリングは、サスセッティングが変更された影響か、最初の舵角の入り方がよりスムーズになったと感じた。加えて、乗り心地は相変わらず優秀である。排気量を問わずコストダウンを重視したモデルが多いなか、サスにお金をかけると400でもこんなに気持ちの良い動きになるということを思い知らされた。
LED化された丸目1灯ヘッドライトは、照射範囲こそハロゲン時代からほぼ変わらないが、発光色が白くなったことで明るいという印象が大幅にアップした。さらに他の交通からの被視認性も高まっており、安全面からもこれを強く支持する。もうやりようがないと思われていたCB400SFが、法規対応を機にさらに磨きをかけてきた。そこには執念の二文字が見え隠れする。
【×】Eパッケージが終了に、タイヤはぜひ新銘柄に
グリップヒーターとETC車載器をあらかじめ組み込んだEパッケージ仕様が、2018年モデルでは廃止となってしまった。タイヤについては1999年にラジアル化されて以来、同じ銘柄を継続して使用している。
【ライディングポジション】2014年のマイチェンでハンドル形状が変更され、2018年モデルもそれを継続。シート高755mmは原付二種スクーター並みに低く、足着き性は優秀だ。ライダーの身長は175cm、体重は62kgだ。
【結論】ベストセラーである理由を実感させられる
扱いやすいだけでなく、直4としての面白さは兄貴分の1300を上回るほど。よりVテックらしさが味わえるぞ!
【HONDA CB400SUPER FOUR(2018)】主要諸元■全長2080 全幅745 全高1080 軸距1410 シート高755(各mm) 車重199[201]kg(装備) ■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 399cc 56ps/11000rpm 4.0kg -m/9500rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量18L■ブレーキF=Wディスク R=ディスク ■タイヤF=120/60ZR17 R=160/60ZR17 ※[ ]内はABS車
ホンダ CB400スーパーフォア最新相場情報
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(自分だけのバイク選び)
ヤマハSR400試乗レビュー この記事では、ヤマハのヘリテイジネイキッド、SR400の2021年モデルについて紹介するぞ。43年の歴史に幕を下ろした、最終モデルだった。 ※以下、2021年5月公開時の[…]
ヤマハNMAX155試乗レビュー この記事では、ヤマハの原付二種スクーターから、NMAX ABS(125)の2018年モデルについて紹介するぞ。 ※以下、2018年7月公開時の内容に基づく 【NMAX[…]
ホンダPCX/160(2020/2021)比較試乗レビュー この記事では、ユーロ5に対応するため全面的に刷新し、第4世代となった2021年モデルと前年にあたる2020年モデルについて比較して紹介するぞ[…]
ホンダ CB1300スーパーボルドール(2018)試乗レビュー この記事では、平成28年度排ガス規制に対応しモデルチェンジを行った2018年モデルについて紹介するぞ。 ※以下、2018年6月公開時の内[…]
ホンダ「モンキー125」(2024)試乗レビュー この記事ではかわいらしいフォルムと実用性が同居したファンバイク、モンキー125の2024年モデルについて紹介するぞ。初期のモンキー125に近い、シンプ[…]
最新の関連記事(CB400SF/SB)
CB1000 SUPER FOUR BIG-1の400cc版でスタート、1999年のHYPER VTEC搭載で独り舞台に! 2019年モデル発表後、期間限定で2022年まで販売され惜しまれつつホンダの[…]
ホンダCB400スーパーフォア試乗レビュー 姿は変わらずとも進化を続けた直4ネイキッド 教習車として多くのライダーを路上に送り出してきたエントリーモデルであるのと同時に、普通二輪免許で手にできるフラッ[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
1992年モデル:新世代のホンダロードスポーツ 滑らかな曲線と面で構成された、力強くボリューム感のある18Lの燃料タンク形状に、独立したサイドカバー、そして躍動感ある跳ね上がり気味のリアカウル。すっき[…]
マットシルバーにブラウンゴールドのアクセント 扱いやすく十分なパワーの水冷直4エンジンを搭載し、ABSも標準装備し、年々熟成を高めていた「CB400スーパーフォア」。初心者からベテランまで多くのライダ[…]
人気記事ランキング(全体)
夏場は100℃超えも珍しくないけれど… いまやバイクのエンジンは“水冷”が主流。安定した冷却性能によってエンジンパワーを確実に引き出すだけでなく、排出ガス/燃費/静粛性の面でも水冷の方が空冷より有利な[…]
皮脂や汗に含まれる尿素が生地を痛めてしまう ──一般の方が汗でびちょびちょのヘルメットをリフレッシュさせたい場合、どのように行えばよいでしょうか? 「どこが外せるのか、どういうふうに洗えばいいのかは、[…]
RH1250S スポーツスターS:ダウンドラフト吸気の水冷Vツインを黒で統一 121HPを発揮するレボリューションマックス1250Tエンジンをオールブラックにし、精悍さを強調するデザインとなった202[…]
シグナスシリーズ、20年の歴史を背負うニューフェイス 以前は空冷エンジン搭載のコンパクトな原付二種スポーツスクーターとして人気を博した「シグナスX」だが、水冷の新世代「シグナス グリファス」に交代した[…]
作って、触って、攻略する。新感覚のサーキット模型 スマホケースなどの地図柄グッズを手がけるクロスフィールドデザインが、モビリティライフスタイルブランド「レシプロ」の新商品として「レイヤード ランドスケ[…]
最新の投稿記事(全体)
BMWライフをスタイリッシュにサポート 安全性と品質を兼ね備えたBMW Motorradギア&ガーメント。2025秋のギア&ガーメントも新作アイテムが目白押し。その中でBMWライフをスタイリッシュにサ[…]
クリーンな次世代モビリティBMW CE 04とCE 02を各1名様にプレゼント 白馬の雄大な自然を舞台に、『BMW MOTORRAD DAYS JAPAN』はついに20回目の開催を迎えることとなった。[…]
旅として楽しむ、ほっこりラリーイベント 「MOTHER LAKE RALLY」は、2023年に初めて開催され、今年で3年目を迎えるイベントだ。単なる速さや距離を競うラリーとは一線を画し、そのコンセプト[…]
RH1250S スポーツスターS:ダウンドラフト吸気の水冷Vツインを黒で統一 121HPを発揮するレボリューションマックス1250Tエンジンをオールブラックにし、精悍さを強調するデザインとなった202[…]
世界の二輪市場にBSA復活を知らせる2台の新型車 BSAブランドが再び動き出したのは2016年。自動車や二輪車、物流や不動産など多角的に事業を展開するインド/マヒンドラ・グループが、新たに起ち上げたク[…]
- 1
- 2