
フレームの設計から見直されたヤマハの新型「MT-07」。MT-09に続いてオートマチックのY-AMT仕様をラインナップしただけでなく、倒立フロントフォークや5インチTFTディスプレイなど装備も一新し、注目を集めている一台だ。MT-09と共通イメージのフロントマスクをはじめとしたシャープなデザインも魅力の同車について、ヤングマシンの人気記事とともにおさらいしよう。
●文:ヤングマシン編集部
2025新型「MT-07」について概要を知りたいなら…
こちらの記事をチェック。2025年モデル最大のトピックといえるのは、MT-09に続きクラッチ・シフト操作不要な「Y-AMT」仕様をラインナップしたこと。Y-AMTはMT機構をベースに自動化されたもので、手動シフトも可能だ。
Y-AMT採用に伴い、シフトダウン時のブリッピングを可能にする電子制御スロットル(YCC-T)を投入し、Y-AMT仕様にはクルーズコントロールも実装された。
車体も全面的に刷新。フレームとスイングアームが再設計され、φ41mm倒立フロントフォークとラジアルマウントキャリパーを新採用。これにより、車体重量増を抑えつつ、フレームのねじれ/縦/横剛性は12~13%向上した。
外装デザインもMT-09に似た新フェイスに変わり、バイファンクショナルLEDヘッドライトを採用。メーターは新作の5インチTFTフルカラーディスプレイとなり、スマートフォン連携でナビ機能も利用可能だ。
価格はスタンダードの「MT-07 ABS」が96万8000円、「MT-07 Y-AMT」が105万6000円となっている。
2気筒にもオートマチック『Y-AMT』を投入!! ヤマハは、欧州で先行発表されていた新型「MT-07」の国内モデルを正式発表した。発売済みの最新MT-09と同様に、クラッチ操作とシフト操作を必要としな[…]
「MT-07」のスイングアームに隠された秘密を知りたいなら…
こちらのスイングアームの理論と歴史を追った記事をチェック。バイクの後輪を支える「スイングアーム」は、その変形が操縦性を大きく左右する重要部品。1970年代の単純な鉄製丸棒から、1980年代には高出力化に対応し、角形や軽量なアルミ製へと進化した。近年では、適切に“しならせる”ことで旋回性を高める考え方が主流となっている。
スイングアームの剛性には「縦剛性」「横剛性」「ねじり剛性」があり、とくにねじり剛性が操縦性に極めて重要。理想的なしなりは、初期は硬く、入力が増えるほど柔らかくなるバランスだ。
剛性調整には、アームの上下幅増加や補強、穴開けによるリブ立てなどの手法が用いられる。素材は鉄とアルミが主で、製法はパイプ、鋳造、プレスがあり、プレス製はしなやかな乗り味に貢献している。
ではMT-07のスイングアームはどうなのかというと、鉄ながらプレス製。への字型の形状や中央に開けられた穴、その穴を2本のリブで挟むような処理など、ヤマハらしくデザイン性に富んだ逸品だ。
チェーンアジャスターやその周辺の造形も凝ったもので、鉄製スイングアームとしてはこだわりの深さでナンバーワンといえるかも。姉妹車の姉妹車のYZF-R7やXSR700と共通だったりもする。
剛性を求め丸から角へ。そしてしなり重視の時代に このスイングアームの考え方だが、今回お話を尋ねたプロによると、まずはショックユニットをしっかりと作動させる「縦剛性」が重要。ショックに入力が伝わる前にス[…]
Y-AMTの使い心地について知りたいなら…
こちらのホンダEクラッチとの比較記事をチェック。試乗車はMT-09だが、使用感は参考になるぞ。
Eクラッチは基本的にマニュアルトランスミッション(MT)。そのため、クラッチレバーも備えている。通常のMTと何が違うのかというと、クラッチの操作を電子制御で自動的に行ってくれる点だ。エンジン始動から発進~停止に至るまでクラッチ操作は不要、エンストの心配もない。それでいて、ライダーはマニュアル操作でいつでもギア操作に介入できることが最大の特徴だ。
対するY-AMTは、同じくMT機構をベースとしているものの、クラッチ操作は完全自動、かつシフト操作も自動モードがあり、ほぼATと同じ。そのためクラッチレバーもシフトペダルもない。代わりに左スイッチボックス下にあるレバースイッチを使用することで、シフト操作ができる。
つまり、完全なMTだが場面によってクラッチ操作をマシン任せにできるのがEクラッチ、手動操作もできるATがY-AMT(AT免許で運転可)ということなのだ。
楽ちんさではY-AMTがATモードで全体的に優勢ながら、シフトタイミングに癖あり。スポーティーな走りでは、Y-AMTのシャキシャキしたシフトとダイレクトな駆動感が際立つ。
完全なMTの「Eクラッチ」と、実質的にはATの「Y-AMT」 駆動系まわりの新テクノロジー界隈が賑やかだ。以前からデュアルクラッチトランスミッション=DCTをラインナップしてきたホンダはクラッチを自動[…]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA] | 新型ネイキッド)
アグレッシブなデザインとライダーフレンドリーな車体 FZ-Raveは、”熱狂”という名を反映したかのようなスタイリッシュでエッジの効いたグラフィックを纏っている。とくにアグレッシブなヘッドライトと、目[…]
125ccクラスは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転可 バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
通勤からツーリングまでマルチに使えるのが軽二輪、だからこそ低価格にもこだわりたい! 日本の道に最適なサイズで、通勤/通学だけでなくツーリングにも使えるのが軽二輪(126~250cc)のいいところ。AT[…]
通勤からツーリングまでマルチに使えるのが軽二輪、だからこそ低価格にもこだわりたい! 日本の道に最適なサイズで、通勤/通学だけでなくツーリングにも使えるのが軽二輪(126~250cc)のいいところ。AT[…]
最新の関連記事(MT-07)
車体の刷新でスポーツ性を大幅強化 今回の倒立フォーク化&ラジアルマウント化のモデルチェンジでは、本来約4.5kgの重量増になるところを、MT-07ならではの軽さに拘って各部を軽量化。車体のねじれ/縦方[…]
さとみ(すとぷり)がアンバサダーに就任! 日本二輪車普及安全協会は、2025年3月開催の「第41回 大阪モーターサイクルショー2025」および「第52回 東京モーターサイクルショー」の開催概要を発表す[…]
2気筒にもオートマチック『Y-AMT』を投入!! ヤマハは、欧州で先行発表されていた新型「MT-07」の国内モデルを正式発表した。発売済みの最新MT-09と同様に、クラッチ操作とシフト操作を必要としな[…]
2気筒にもオートマチック『Y-AMT』を投入!! ヤマハは欧州で新型「MT-07」を発表した。先行して登場している最新MT-09と同様に、クラッチ操作とシフト操作を必要としない『Y-AMT』仕様をライ[…]
初めてのビッグバイクにはMT-07が断然オススメ! 10年ひと昔、今からちょうど10年前の2014年に登場したMT-07。ヤマハのネイキッドシリーズであるMTシリーズにはMT-07を含め、6モデルがラ[…]
人気記事ランキング(全体)
前回は3日で作った“最先端”のバイク……ドリルとハンマーを使ってね 2026年1月14日にお届けした記事では、リヤホイールを半分ずつにして2つ装着したCBR300Rの製作過程を紹介しました。昨年はその[…]
飾ってもよし、走ってもさらに良し マルケスの記念限定モデルと聞けば「カラーリングをチャンピオン仕様にカスタムした程度かな」と思いがち。ですが、ドゥカティは半端な仕事に終わらせることなく、あたかもGPマ[…]
太いケーブルの通り道確保とバッテリーへの確実な結線が重要 レジャーやキャンプや災害時に重宝する可搬式電源と言えば、かつてはエンジンを動力とした発電機が一般的だったが、それに代わって一気に普及したのがポ[…]
神戸・大阪から九州へ!驚きの「1万円」プライス 「さんふらわあ まる得パック」は、2026年1月の1ヶ月間限定販売。最大のウリは、片道のフェリー運賃に加えて、船内での夕食と朝食がそれぞれ1回ずつセット[…]
ZN6をベースに「新時代のトレノ」を具現化 東京オートサロン2026の会場において、ひときわ熱烈な視線を集めた車両がある。エアロパーツブランド「ResultJapan(リザルトジャパン)」が製作した『[…]
最新の投稿記事(全体)
「免許を持ってない人にあれこれ言われたくない」の声で決意 以前から個人的な知人や友人にバイク乗りが多く、ご主人も20代のころからのカワサキ乗りで、石井議員は常にバイクがそばにある環境で長年生活していま[…]
DR650は安くて壊れづらくて、ラリーにうってつけ! 1994年のパリ・ダカール・ラリーは前述の通り、古式ゆかしくパリをスタートして、ダカール砂漠を横断、そしてパリのゴールを目指すルートでした。これは[…]
制動性能と視認性を高めたメカニズムの進化 「COCOシリーズ」は、三輪による走行安定性と、電動モーターによる静粛性を両立したモデルだ。開発元である株式会社バブルは、この新型モデルを通じて、日常の移動に[…]
「お金も時間もありそうなのに、なぜこんな天気の良い日にツーリングにも行かず、用品店に来ているんだろう?」という疑問 都内の某大手バイク用品店の駐輪場にて。今日も「なぜ来ているのかわからない?」ようなバ[…]
当初は直4に対しジェントル・イメージだったV4 ホンダが1980年代のHY戦争で懐刀として切り札だったV型4気筒。 GPマシンNR500をきっかけに、V型4気筒が耐久レースからF750まで世界のレース[…]
- 1
- 2






































