
真夏の地獄のような暑さ、アスファルトからの照り返し、エンジンからの熱気…。信号待ちでは全身にまとわりつく熱気に体力をゴリゴリ削られる。かと思えば、冬の身を切るような寒さ、高速走行時の容赦ない走行風…。ライディングの快適性や集中力は、常に気まぐれな季節や天候に左右される。とくに夏の熱中症対策は喫緊の課題だ。そんな我々ライダーの救世主となりそうなアイテムが老舗軍手メーカー、おたふく手袋株式会社(以下、おたふく手袋)から登場したぞ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:おたふく手袋株式会社
最新ペルチェ素子搭載の冷暖両用ベスト
ライダーの体温管理に革命をもたらすかもしれない画期的な新商品が、おたふく手袋が手がけるBODY TOUGHNESSブランドから登場。それが、「BT アビリティ ペルチェ冷暖ベスト バッテリーセット」(品番:JW-699)だ。
最大の特長は、スイッチひとつで「冷却」と「暖房」をワンタッチで切り替えられること。これは半導体の一種であるペルチェ素子に電気を流すと、片面が冷却され、もう片面が発熱するという性質を利用したもの。しかも電気の流れを変えるだけで、冷却と発熱を切り替えられるのだ。
そんなペルチェ素子と熱伝導性の高い大型プレートを組み合わせて内蔵しているから、その効果をダイレクトに体感できるというわけ。この表裏一体の機能性により、真夏のうだるような猛暑はもちろん、真冬の凍えるような極寒まで、一年を通してライディングを快適にサポートしてくれるのだ。
モードは冷却4段階/暖房2段階
冷却モードは、「ゆらぎ強冷」「強冷」「中冷」「弱冷」の4段階。メーカーおすすめは「ゆらぎ強冷モード」で、10分稼働して2分休止を繰り返す。これのいいところは、体が冷たさに慣れてしまうのを防ぎ、冷たさを感じ続けられるといった点だ。ひんやり感が持続するスマートな仕組みといえよう。
しかも環境温度30℃下で最大約-23℃という強力な冷却効果を発揮するというから驚き。夏の信号待ちや渋滞時、停車中のクールダウンに威力を発揮するだろう。
暖房モードは、「ゆらぎ強暖」「ゆらぎ弱暖」の2段階。こちらは最大約49℃までプレートが温まる ので、冬場の厳しい寒さでも体をしっかり温めてくれる。冷たい風を切り裂いて走るロングツーリングの強力な味方となってくれそうだ。
長時間稼働とライダーフレンドリーな機能満載!
このベストには、USBパワーデリバリー対応の2万mAh大容量バッテリーが標準装備されている。安全性にも配慮したpsEマーク取得済で、冷却モードなら最長約12時間(弱モード時)、暖めモードなら最大約25時間(ゆらぎ弱モード時)と、長時間にわたって快適さをキープできる。
バッテリー消費の大きい、ゆらぎ強冷モードでも最大約8時間は稼働可能。ロングツーリングでも休憩時の充電で十分乗り切れそうだ。さらに、下記のようなお役立ち機能もある。
- 冷暖デバイスは背中と両サイドに合計3基搭載。体の主要な部分を効率よく冷やしたり温めたりできる配置。
- うち1基は取り外し可能。付属のアタッチメントを使えばリュックのショルダー部に装着できる。ヘルメットを脱いで休憩する際や、立ち寄り先で首元をピンポイントで冷やしたり、冬場にはカイロ代わりに使ったりできる。
- デバイスは半回転で簡単に脱着可能。汚れたベストを洗濯する際もスムーズで、メンテナンスも楽。
ライダーのさまざまなシーンを想定したかのような、フレキシブルな設計といっても過言ではないだろう。
フリーサイズで誰でもフィット!
伸縮性のある生地とウエスト部のサイズ調整ベルトにより、メンズサイズのS~3Lまで対応するフリーサイズ設計。男性はもちろん、女性ライダーにもフィットする。
男性着用・身長︓177cm
女性着用・身長︓164cm
さらにおたふく手袋では、暑い日の推奨着用スタイルとして「コンプレッションインナーウェア + ペルチェベスト + ファン付きウェア」の組み合わせを提案している。これは、風を効率よく循環させて冷却効果をさらにアップさせるためのものだ。
ライディングジャケットと組み合わせる場合、熱がこもる可能性も考慮して、インナーやファン付きウェアとのレイヤリング はとても有効な手段といえる。通気性や速乾性に優れたインナーウェアも、快適なライディングにはやはり欠かせない。ライダー目線で見ても、かなり参考になる組み合わせだ。
BT冷感3Dファーストレイヤー UVカットスリーブ クルーネックシャツ
酷暑を乗り切る相棒になりえるベスト
このペルチェベストは、長年インナーウェア開発で現場の声を聞いてきたおたふく手袋が、「さらに過酷な酷暑・猛暑にも対応したい」という強い思いから、デバイス技術を持つリブレ社と共同開発して生まれたものだ。
実勢価格は2万4800円(税込)と決して安くはないが、体温管理の重要性、一年を通して使える多機能性、そして過酷な環境に立ち向かうための「頼れる存在」 として考えれば、その価値は十分にあるぞ。気候変動の激しい、これからの時代を快適に過ごすための相棒として検討してみてはいかがかな。
おたふく手袋「BT アビリティ ペルチェ冷暖ベスト バッテリーセット」商品概要
- 品番:JW-699
- 発売日:2025年4月上旬
- セット内容:ベスト1枚、ペルチェデバイス3基、PDバッテリー1個、専用コントローラ2種、リュック用アタッチメント1個、USB充電ケーブル1個
- カラー:11.ブラック
- サイズ:FREE
- 価格:オープン価格 (実勢売価 税込2万4800円) ※ACアダプター別売
- おもな販売先:全国の作業服店、ホームセンター、プロショップ、ネット通販サイト等
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(バイク用品)
バイク乗りのためのアウトドアブランドが手がけるツーリングテント DAYTONA OUTDOORS(デイトナ アウトドア)は、オートバイアフターパーツメーカーである株式会社デイトナが展開するアウトドアブ[…]
経年変化を堪能できる天然タンニンなめし牛革 このサドルバッグ最大の魅力は、素材に「天然タンニンなめし」が施された牛革を贅沢に使用している点だ。使い込むほどに艶が増し、自分だけの形へと馴染んでいく経年変[…]
眠っていた「走り屋」の血を騒がせるメカニズム 奥多摩街道のタイトコーナーへフルバンクで飛び込む巨摩郡。無駄のない正確なライン取りでコーナーを攻略する聖秀吉。いがみ合いながらも互いの実力を認め合い、やが[…]
過酷なレース現場を支えた本物のスペックを日常へ ライディングシューズには、乗車時の操作性や安全性だけでなく、バイクを降りた後の「歩きやすさ」も欲しいところ。観光地での散策やツーリング先での休憩時、足元[…]
ツーリング&キャンプを楽しむ人の強い見方 寒い冬もようやく終わりが見えてきて、春の陽気を感じるこの季節。しばらく遠ざかっていたツーリングに出かけてみたくなるシーズンでもある。気軽な装備で楽しむのもいい[…]
最新の関連記事(夏の暑さ対策)
ぬるい風とは決別だ。「着るクーラー」で未体験の涼しさを じりじりと肌を焦がす直射日光、そしてまとわりつくような不快な湿度。そんな過酷な環境下でファン付きウェアを最大出力にしても、けっきょくは生ぬるい熱[…]
KOMINE プロテクトフルメッシュジャケット ネオ JK-1623 フルメッシュで残暑厳しい秋口のツーリングでも快適さを保つジャケット。胸部・肩・肘・背中にプロテクターを標準装備し、高い安全性も両立[…]
PROUDMEN. グルーミングシートクール 16枚入り×3個セット PROUDMEN.のグルーミングシートクールは、横250×縦200mmの大判サイズと保水力約190%のたっぷり液で1枚で全身を拭け[…]
KOMINE 2025モデル JK-1623 プロテクトフルメッシュジャケットネオ KOMINEの「JK-1623」は、フルメッシュで高い通気性を持ち、春夏のライディングで快適に使えるプロテクションジ[…]
3つの冷却プレートで最大-25℃を実現 2025年最新モデルの「ペルチェベスト」は、半導体冷却システムを採用し、背中に冷たい缶ジュースを当てたような感覚をわずか1秒で体感できる画期的なウェアです。小型[…]
人気記事ランキング(全体)
50㏄原付一種と同じルールで走る新原付 はっきり言って、ちょっと侮っていました。だってスペックだけで想像したら、スーパーカブ110を遅くしたのが、新基準原付となるスーパーカブ110 Lite。私は大型[…]
免許制度変更→ビッグバイクのハードルが大幅に下がった ’90年代末にさしかかると、ゼファー以降に登場したCBやXJRもビッグチェンジを果たした。とくにCBはバルブ休止機構のハイパーVTECを導入し、新[…]
セニアカー技術をベースとしながら、誰もが楽しめる乗り物へ スズキがジャパンモビリティショー2023(JMS2023)で出品したのが、16歳の高校生からセニアカーに抵抗のある高齢者まで、誰でも簡単に楽に[…]
RSS016 ドライマスター ストライカー シューズ:車種を選ばない万能スタンダードモデル 乗るバイクのジャンルや服装を選ばない、スタンダードで万能なデザインが特長の新作ライディングシューズ。 アッパ[…]
ツーリング&キャンプを楽しむ人の強い見方 寒い冬もようやく終わりが見えてきて、春の陽気を感じるこの季節。しばらく遠ざかっていたツーリングに出かけてみたくなるシーズンでもある。気軽な装備で楽しむのもいい[…]
最新の投稿記事(全体)
30か月の試行錯誤が生んだ「ライダー専用」の結論 株式会社アールエスタイチは、新型エアバッグベスト「T-SABE(ティーセーブ)」を2026年4月24日より発売すると発表。自動車安全システム分野で世界[…]
まさに「白き処刑人」。ヴェノムの対極を行く迫力の意匠 今回モチーフとなったのは、ヴェノムから派生し、シンビオートの天敵として誕生した「アンチヴェノム」だ。 反転の美学: ヴェノムの漆黒とは対[…]
憧れの名車を「手元」に置くという贅沢な解決策 ホンダが誇るファンバイク、モンキー125といえば、倒立フォークや12インチのブロックタイヤを備え、コンパクトながら本格的な走りが魅力だ。2026年モデルで[…]
CBオーナーに向けた参加型コンテンツ CBファンミーティングは今年で第5回目を迎えるファンイベント。2025年は全475台が来場し、パレードランには399台のCBが参加するという過去最大規模を記録した[…]
VTuber監修のGSX250Rコラボ車 スズキは、若年層やバイク初心者に向けて、大手VTuber事務所「ホロライブプロダクション」に所属する輪堂千速氏とコラボレーションした特別なカスタムマシンを発表[…]
- 1
- 2










































