愛車はCBだらけのYMメインテスターも大興奮

このスタイルは燃える!「ホンダCB1000Fコンセプト」詳細解説(6)〈丸山浩の実車CHECK編〉

ホンダCB1000Fコンセプト

ホンダCB900Fを筆頭に、多数のCBを愛車としているヤングマシンのメインテスター・丸山浩が、新生エフたるCB1000Fコンセプトとさっそくご対面。ファーストインプレッションを語り尽くす!


●文:沼尾宏明(ヤングマシン編集部) ●写真:真弓悟史

随所に漂うエフっぽさ。軽さにも驚く!

思い起こせばCB-Fコンセプトから5年。本当に待ってました(笑)。実車を見て、まず思ったのは、さまざまなところにエフっぽさがあるということ。カラーを見て思わず「おおっ!」と声が出たし、ヘッドライトとホーンの位置関係、少し跳ね上がったテールカウルやメガホンマフラーもいい。

とくによくできているのは、サイドカバーからテールカウルへのライン。逆にイメージと違っていたのがタンクかな。前回のコンセプトよりエッジがなく、上から見ると凄く横幅にボリューム感がある。1980年代のエフは凄く細身で、そこがよかった。もちろんベース車を考えるとボリューム感が出てしまうのは仕方ない部分ではある。その一方で低い位置から見ると、しっかりエフらしさを踏襲しているのが素晴らしい!

随所に“エフ”っぽさを漂わせる!!

丸山氏はサイドカバーからテールカウルへのラインがお気に入り。ボリューム感あるタンクは少々イメージと異なるというが、見る角度によってはエフらしさがある、とも。

散々言う人が多いと思うメーターは、僕は気にならない。軽いし、多機能だしね。昔のエフはメーターがいろいろとトラブってたから(笑)。

実際に引き起こしてみたら、思わず「軽っ!」と声が出てしまった。CB1300SFは車重266kgと重く、正直ベテラン向けだけど、CB1000Fコンセプトみたいに軽くて足着きがいいなら、より多くの人にオススメできるね。

意見が分かれそうな角形液晶メーターは、機能優先で「気にならない」と丸山さん。

CB1300と比べると車体の軽さが歴然と違う。「軽い!」

狙いはAMA風カスタム。FCの青×白もイイね!

もし市販されたら、やっぱりサーキットを走りたい。CB1000Fコンセプトみたいな和製ネイキッドだと燃えるね(笑)。ホーネットよりこういうバイクでこそタイムを出したくなる。

レーサー化にあたってはいろいろポイントはあるけど、スペンサーのCB-FレーサーやウィズミーでやってきたBIG-1レーサーのようなカスタムをしたい。メーターは片側を四角いモニター、片側を大きいアナログタコにして、AMAスーパーパイクの雰囲気をちょっと出したいね。

カラーリングは、青いラインをオリジナルに近づけたい。あとはCB1100FCの青×白カラーにしたいかな。あの色で速く走っているイメージがないのでカッコイイと思う。

エフのカスタムと言えば、いつの時代も1980年代AMAのF.スペンサー号が教科書だ。

1990年代前半のビッグネイキッド人気を牽引した、丸山氏のCB1000SFレーサー。この勇姿に憧れた人も多いハズ。

こちらがCB1100Fの青✕白カラー(写真は北米仕様)。たしかにレーシーカスタムでは採用例の少ない色かも。

いずれにせよ、トータルでは「よくやってくれた!」が感想。CB1300に比べて、誰でも乗れるスポーツバイクになるんじゃないかな。ぜひ出していただければと思います!

【丸山浩】本誌メインテスター。CB900F(写真)のオーナーであり、CB1100カスタムの「Fプロジェクト」も手がける。さらにCB1300での鈴鹿8耐やテイストオブツクバ参戦でも知られるCBマイスターだ。

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