
ホンダCB900Fを筆頭に、多数のCBを愛車としているヤングマシンのメインテスター・丸山浩が、新生エフたるCB1000Fコンセプトとさっそくご対面。ファーストインプレッションを語り尽くす!
●文:沼尾宏明(ヤングマシン編集部) ●写真:真弓悟史
随所に漂うエフっぽさ。軽さにも驚く!
思い起こせばCB-Fコンセプトから5年。本当に待ってました(笑)。実車を見て、まず思ったのは、さまざまなところにエフっぽさがあるということ。カラーを見て思わず「おおっ!」と声が出たし、ヘッドライトとホーンの位置関係、少し跳ね上がったテールカウルやメガホンマフラーもいい。
とくによくできているのは、サイドカバーからテールカウルへのライン。逆にイメージと違っていたのがタンクかな。前回のコンセプトよりエッジがなく、上から見ると凄く横幅にボリューム感がある。1980年代のエフは凄く細身で、そこがよかった。もちろんベース車を考えるとボリューム感が出てしまうのは仕方ない部分ではある。その一方で低い位置から見ると、しっかりエフらしさを踏襲しているのが素晴らしい!
随所に“エフ”っぽさを漂わせる!!
散々言う人が多いと思うメーターは、僕は気にならない。軽いし、多機能だしね。昔のエフはメーターがいろいろとトラブってたから(笑)。
実際に引き起こしてみたら、思わず「軽っ!」と声が出てしまった。CB1300SFは車重266kgと重く、正直ベテラン向けだけど、CB1000Fコンセプトみたいに軽くて足着きがいいなら、より多くの人にオススメできるね。
CB1300と比べると車体の軽さが歴然と違う。「軽い!」
狙いはAMA風カスタム。FCの青×白もイイね!
もし市販されたら、やっぱりサーキットを走りたい。CB1000Fコンセプトみたいな和製ネイキッドだと燃えるね(笑)。ホーネットよりこういうバイクでこそタイムを出したくなる。
レーサー化にあたってはいろいろポイントはあるけど、スペンサーのCB-FレーサーやウィズミーでやってきたBIG-1レーサーのようなカスタムをしたい。メーターは片側を四角いモニター、片側を大きいアナログタコにして、AMAスーパーパイクの雰囲気をちょっと出したいね。
カラーリングは、青いラインをオリジナルに近づけたい。あとはCB1100FCの青×白カラーにしたいかな。あの色で速く走っているイメージがないのでカッコイイと思う。
エフのカスタムと言えば、いつの時代も1980年代AMAのF.スペンサー号が教科書だ。
いずれにせよ、トータルでは「よくやってくれた!」が感想。CB1300に比べて、誰でも乗れるスポーツバイクになるんじゃないかな。ぜひ出していただければと思います!
【丸山浩】本誌メインテスター。CB900F(写真)のオーナーであり、CB1100カスタムの「Fプロジェクト」も手がける。さらにCB1300での鈴鹿8耐やテイストオブツクバ参戦でも知られるCBマイスターだ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(CB1000Fコンセプト)
※価格や発売時期は独自の情報に基づく本紙予想です。販売店へのお問い合わせはご遠慮ください。 ターゲットはZ900RS。プライスも真っ向勝負?! 5年前に「CB-Fコンセプト」を目にした時の歓喜は忘れら[…]
◆今回のPRO解説者:以前にはネオクラ車の解説記事もお願いしたバイクデザインのプロフェッショナル。1980年代前半に某社に入社したベテランで、オンロード系をメインに排気量の大小を問わずさまざまな機種を[…]
ネオクラシックながら”新しさ”で対抗 ヘリテージやネオクラシックと呼ばれるカテゴリーで、登場以来絶対的な人気を誇るカワサキのZ900RSシリーズ。現代スポーツネイキッドをベースに、名車Z1を絶妙にアレ[…]
圧倒的に軽いCB1000Fコンセプト。足着き性も良好だ CB1000FコンセプトをCB1300スーパーフォアと比較すると、前者の方がコンパクトで引き起こしも圧倒的にラク。ただ跨ってみると意外と大柄な印[…]
エンジンはホーネットより低速寄り?! 152psを発生するスーパースポーツ譲りの直列4気筒+鋼管ダイヤモンドフレームというホーネットの基本構成を受け継ぐCB1000Fコンセプト。エンジンの詳細は不明だ[…]
人気記事ランキング(全体)
“次”が存在するのは確実! それが何かが問題だ 2018年に発売されたモンキー125以来、スーパーカブC125、CT125ハンターカブ、そしてダックス125と、立て続けにスマッシュヒットを飛ばしている[…]
特別な店舗のオープンに向けた特別な1台 関西/中部エリアで6店舗を運営するモトラッドミツオカグループ。新装オープンした堺店は、国内のBMW Motorradの正規ディーラーの中でも最新の内装と設備が自[…]
脇を冷やすことで全身を効率的にクールダウン 夏場にリュックを背負ってバイクで走っていると、背中や脇の蒸れが不快なものだ。そんな悩みを抱えるライダーにこそ、「ワキひえ~る」は、目立たず、効率的に全身をク[…]
欧州ヤマハとUSヤマハの連携で生まれたカスタムビルドのXSR900 GP ウェイン・レイニーがバイクでサーキットを走った! 往年のレースファンなら、それがどれほど特別なことか理解できるだろう。 199[…]
HAYABUSA X-1[2000]:世界最速マシンをレーサーレプリカ化 全日本ロードレース選手権で1999年に設立されたS-NK(Xフォーミュラ)に、ヨシムラは発売されたばかりのスズキGSX1300[…]
最新の投稿記事(全体)
ヤマハNMAX155試乗レビュー この記事では、ヤマハの原付二種スクーターから、NMAX ABS(125)の2018年モデルについて紹介するぞ。 ※以下、2018年7月公開時の内容に基づく 【NMAX[…]
6/30:スズキの謎ティーザー、正体判明! スズキが公開した謎のティーザー、その正体が遂に判明したことを報じたのは6月30日のこと。ビリヤードの8番玉を写した予告画像は、やはりヤングマシンが以前からス[…]
「バイクを文化に」を共有する 日本自動車工業会(自工会)と日本二輪車普及安全協会(日本二普協)は、共催で「8月19日はバイクの日 HAVE A BIKE DAY 2025」イベントを開催する。このイベ[…]
初の対米輸出車にして初の4ストビッグバイク 1966年から発売が始まったW1シリーズは、近年ではカワサキの歴史を語るうえで欠かせない名車と言われている。それはたしかにそうなのだが、W1シリーズの開発経[…]
白バイ警察官になるためのファーストステップ、必要なのは執拗なアピールや根回し!? 警察官になっても、すぐに白バイ警察官になれる訳ではありません。白バイ警察官になるには、まず「白バイ隊員になりたい」と希[…]
- 1
- 2