
車でもバイクでも。近ごろ「鍵が回りにくくなってきた」なんてこと、ありませんか?「え、今はもうキーレスエントリーが主流で鍵なんか使わないよ?」という方はこの記事はスルーしちゃってください。だけどね、もしカギを差し込んで回してエンジン「キュルキュ」したりドアを「ガチャッ」とする車やバイクに乗っている皆様で、しかも鍵の回り具合がイマイチだったらぜひとも読んでいただきたい。簡単にできるけど効果てきめん!なのです♪
●文:ヤングマシン編集部(DIY道楽テツ)
動きが渋い鍵穴に潤滑剤はNG! ・・・の前に
ちょっと前に「キーの回りが渋くなってきた鍵穴に、潤滑剤を吹きつける(注入する)のはNG!」という情報がネット上で広く流れました。その理由は一時的に動きが滑らかになるものの、潤滑剤に含まれる油分がホコリやゴミを呼び寄せて、かえって鍵穴の動きを悪化させてしまう可能性がある…というものです。
鍵穴の動きをよくする最適解とされているのが、粉状の潤滑剤を使用する方法です。グラファイトパウダー(炭素の微粉末)が代表的で、鍵にこのグラファイトパウダーをまぶしたり、こすりつけたりしてから鍵穴に差し込むことで、油分を使わずに潤滑効果を得ることができます。
また、鉛筆の芯(黒鉛)を鍵にこすりつけるという簡易的な方法もあります。これはあくまで応急処置的な手段ですが、身近なもので代用できる点では便利です。
でも待って。その前にやっておくと「良いことがある」方法があります。それはね…まず先にゴミを飛ばすこと!!
そう、潤滑以前にその鍵の中身…キーシリンダー(細かい部品がいっぱい入っていて複雑な仕事してます)が動きにくくなった原因といえば、油分切れや引っかかりの発生。そもそもそうなったのは、やはり「細かいゴミや塵」によるものといえるのでは? 結論言いますね。まずは「ゴミ」をとりましょう!!
鍵穴の中に溜まったホコリをフッ飛ばせ!
つってもやみくもに掃除しようとしてもなにせ相手は鍵穴。表面から掃除しようとしても効果は薄いです。用意するのは「圧縮空気」!
理想を言えばコンプレッサーなどにエアガン(エアダスター)で「ぶしゅー!!」とやっちまう方法ですが、パソコン周辺やカメラ掃除に使うスプレー缶タイプのエアダスターでも十分です。やり方としては、鍵を入り口に少しだけ差し込んで(扉を開けて)「ぷしゅー」。
鍵を奥まで差し込んで「ぷしゅー」。鍵を半分ぐらい戻して「ぷしゅー」。
そしておまけに鍵を刺したり抜いたりしながら「ぷしゅー」。これをすることで、キーシリンダー内のシリンダーを動かしながら内部に溜まった埃やチリや細かい砂などをかなりの割合で取り除く(吹き飛ばす)ことができます。
動かしながら「ぷしゅー」すれば効果大!!
「嘘だぁ~」と思う前に、ぜひとも試してほしいのです。そして圧縮エアで吹いたあとに、もういちどカギを差し込んで回してみたり抜き差ししてほしいのです。きっと、その軽やかな(新車の頃のような)動きに感動するハズです!!!!
潤滑剤なしでもここまで動きが軽くなる!
考えてみたらシンプルなことなのですが、ついつい見過ごして今うのが長年溜まった細かいチリやホコリなのです。それらを吹き飛ばすだけで、潤滑剤がいらないぐらいに動きが軽くなるものです。
もっと滑らかな動きをご所望でしたら、圧縮空気の掃除をしたあとでキーシリンダー専用潤滑剤や潤滑粉末を使ってみてください。きっと、その効果もより際立つはずです!
この記事が皆様の参考になれば幸いです。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました~!
私のYouTubeチャンネルのほうでは、「バイクを元気にしたい!」というコンセプトのもと、3日に1本ペースでバイクいじりの動画を投稿しております。よかったら遊びにきてくださいね~!★メインチャンネルはコチラ→「DIY道楽」 ☆サブチャンネルもよろしく→「のまてつ父ちゃんの日常」
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
入れないとどうなる?フロントフォークのオイル はいどうも、みなさんこんにちは。本日は愛車DT50のフロントフォーク定期メンテナンスをやっております。 トップのキャップボルトを外してカラーを取り出して、[…]
「特殊ボルト」で困ったこと、ありませんか? 今回は「でかい六角穴のボルト」を特殊工具なしで外してみようというお話。 バイクを整備していると時々変なボルトに出会うことがあります。今回は古い原付オフロード[…]
Honda純正オイルは新ブランド「Pro Honda」へ Hondaのバイクのエンジン性能を100%発揮させる純正オイルが、2025年4月より新ブランド「Pro Honda(プロホンダ)」として生まれ[…]
バイクバッテリー上がりの原因とは? エンジン始動時のセルモーター駆動やヘッドライトの常時点灯、ABS制御、デジタルメーターなど、バイクは高性能化するにつれてバッテリーの負担がどんどん増加していきます。[…]
古いゴムは硬化するのが自然の節理、だが・・・ ゴム部品は古くなると硬くなります。これは熱・酸素・紫外線などによる化学変化(酸化劣化)で、柔軟性の元である分子の網目構造が変化したり、柔らかくする成分(可[…]
最新の関連記事(工具)
入れないとどうなる?フロントフォークのオイル はいどうも、みなさんこんにちは。本日は愛車DT50のフロントフォーク定期メンテナンスをやっております。 トップのキャップボルトを外してカラーを取り出して、[…]
「特殊ボルト」で困ったこと、ありませんか? 今回は「でかい六角穴のボルト」を特殊工具なしで外してみようというお話。 バイクを整備していると時々変なボルトに出会うことがあります。今回は古い原付オフロード[…]
40%OFFもある! オトクな7アイテム アストロプロダクツ AP ミニタイヤゲージ:32%OFF ツーリング先やガレージでの日常点検に役立つ、手のひらサイズのミニタイヤゲージだ。とてもコンパクトなの[…]
製品の概要と価格情報 デイトナ(Daytona) オイルフィルターレンチ 96320は、カートリッジタイプのオイルフィルター脱着専用工具。仕様は14面 64mmで、ホンダ/ヤマハ/カワサキ向けのデイト[…]
ギボシ端子取り付けのポイントをおさらい バイクいじりのレベルやセンスは、その人が手がけた作業の跡を見れば一目瞭然。電気工作なら配線同士をつなぎ合わせる際、芯線をねじってビニールテープでグルグル巻きにし[…]
人気記事ランキング(全体)
火の玉「SE」と「ブラックボールエディション」、ビキニカウルの「カフェ」が登場 ジャパンモビリティショー2025でカワサキが新型「Z900RS」シリーズを世界初公開した。主軸となる変更はエンジンまわり[…]
KATANAというバイク 一昨年のこと、キリンと同じ年齢になったことをキッカケにKATANA乗りになったYです。 ノーマルでも十分乗り易いKATANAですが、各部をカスタムすることで、よりカタナ(GS[…]
外観をスタイリッシュにリニューアルしたトリシティ125 前回のトリシティ300に続き、今回試乗を行うのも前2輪を持つLMWシリーズのトリシティ125。ちなみにLMWとは、リーニング・マルチ・ホイールの[…]
グランプリレースの黄金時代が甦る! 1970年代~80年代にかけて伝説的なアメリカンライダーのケニー・ロバーツ氏が走らせたYZR500は、イエローのストロボライン(ヤマハは現在スピードブロックと呼称)[…]
最新の投稿記事(全体)
入れないとどうなる?フロントフォークのオイル はいどうも、みなさんこんにちは。本日は愛車DT50のフロントフォーク定期メンテナンスをやっております。 トップのキャップボルトを外してカラーを取り出して、[…]
水素燃焼エンジンとは? ヤマハ発動機がJMS2025で世界初公開した「H2 Buddy Porter Concept(エイチツー バディ ポーター コンセプト)」は、気体水素を燃焼して走行する水素エン[…]
電動車ならではのレイアウトの自由度の高さを活かした新設計の二輪駆動EVバイク「EV OUTLIER Concept」世界初公開 10月30日(木)から11月9日(金)まで東京ビッグサイトにて開催されて[…]
JMS2025のダンロップブースに出現 世界中で人気のアドベンチャーバイクだが、地域によって走行シチュエーションは異なり、日本国内ではほとんどオンロード専用ツアラーのように振る舞っているのに対し、欧米[…]
グランプリレースの黄金時代が甦る! 1970年代~80年代にかけて伝説的なアメリカンライダーのケニー・ロバーツ氏が走らせたYZR500は、イエローのストロボライン(ヤマハは現在スピードブロックと呼称)[…]
- 1
- 2









































 
   
   
   
   
   
  