
2024年から追い続けているホンダのCB400スーパーフォアの後継モデル、新型CB400。2025年のモーターサイクルショーでもその姿は確認できなかったが、日に日に新型への期待は高まるばかりだ。この機会に現時点で判明している情報をまとめてお伝えしたい。
●文:ヤングマシン編集部
ホンダ新型「CB400」 偉い人も“公認”済み
ホンダ2輪の総責任者である二輪・パワープロダクツ事業本部長が、ホンダ新ヨンヒャクの存在をすでに認めている。発言があったのは、2024年7月2日にホンダが開催したメディア向け懇談会でのこと。
その中での“噂になっている新しいヨンヒャクはどうなっているのか?”という質問に対し、加藤本部長は「400は開発に苦労していたが、なんとか仕様が決まったので大丈夫です。でも、もうちょっと時間はかかる」と答えてくれたのだ。
後の2025年1月のホンダ二輪事業本部長 加藤稔さんへのインタビューでも「7月に申し上げた通り、こちらも開発中です。なにぶん、簡単には発売できないんで、もう少しお待ちいただきたいと思います」という答えが得られた。
苦労したが仕様は決まった。大丈夫です。 その中での“噂になっている新しいヨンヒャクはどうなっているのか?”という質問に対し、加藤本部長は「400は開発に苦労していたが、なんとか仕様が決まったので大丈夫[…]
電動過給機の採用により、コンパクトで排気量以上のパフォーマンスを発揮するV型3気筒エンジン 2030年までに30モデル以上のEVを投入するとしているホンダにとって、その目標の10機種目と11機種目にあ[…]
プロがその姿を大胆予想〈①車両概要編〉
ヤングマシンが絶賛スクープ中のホンダ新型CB400について、某メーカーで30年以上にわたって車両開発に携わってきたエキスパートに車両概要や構成、コンセプトなどを予想していただいた。
「馬力を出すには高回転化が必要。つまり、エンジンによりよい材質や高い精度が要求されるため、どうしてもコストがかさむ(プロ)」。新CB400は中国生産で、主戦場も同国とされる。しかし中国は景気が悪化し、高額製品が敬遠されつつあるため、新CB400も性能とコストの両立が喫緊の課題だ。
しかし「バランス重視のキャラクターならカワサキと同じ土俵に上がる必要はない。つまり、馬力がZX-4Rを上回らなくても勝負が可能。”トータルバランス重視”というコンセプトの裏には、そんな裏事情も込められているように感じる」とプロは指摘する。
エンジンもシャーシも一気に時代が進む 第1回の記事では、新型CB400がトータルバランス路線を取り、77psを発揮するカワサキZX-4Rのような高性能路線には踏み込まない…という情報に対し、プロは「バ[…]
プロがその姿を大胆予想〈②エンジン&車体編〉
バランス重視路線で勝負するとは言いつつも、ホンダでも競合車のスペックはチェックするし、ユーザーも旧CB400の56ps超えは当然ながら期待する。その落とし所としてプロは「70psは出してくるはず」と予測する。
「旧CB400があの値段で高回転まで回せるエンジンを積めたのは、いいモノを最初に作り、それを30年も作り続けたから。長期間、多く作ればコストは下がる」とプロ。新設計エンジンの新型は高コストになるため、馬力を追求しないと予想されるが「それでも70psは出すだろう」とプロは予測する。バランス重視なら最強スペックにこだわる必要はないのだ。
従来型は1986年に登場したCBR400R (NC23)の直4が源流。カムシャフトはセンター駆動だったが、新型ではコンパクトなサイドカムチェーンになる?
エンジンもシャーシも一気に時代が進む 第1回の記事では、新型CB400がトータルバランス路線を取り、77psを発揮するカワサキZX-4Rのような高性能路線には踏み込まない…という情報に対し、プロは「バ[…]
プロがその姿を大胆予想〈③装備&デザイン編〉
旧CB400はハイパーVTECやABSこそあったものの、従来型(NC42)の登場は2007年だけに、近年の最新電脳デバイスは皆無だった。しかし新型CB400は電子制御スロットルの投入は確実で、トラクションコントロールやパワーモードはもちろん、クルーズコントロールといった快適電制装備の採用も十分に考えられる。
さらにホンダ渾身の自動クラッチシステム「Eクラッチ」に加え、ライバルのカワサキ・ニンジャZX–4Rには非搭載のコーナリングABSまで採用されれば大きな差別化が図れる。いずれにせよ、この10年でトレンドになった電子デバイスがフル投入され、新CB400は一挙に進化すると予測されるのだ。
従来型は機械式ワイヤーでスロットルバルブを開閉するのに対し、電子制御スロットルは電気信号で開閉。兄貴分のCB1300をはじめ採用が進んでいる。アクセル開度に加えて各センサーからの情報を基に吸気量を制御できるため、挙動が安定し燃費も向上するほか、走行モードやクルーズコントロールなども導入可能となる。現行最新機種の必須装備だ。
先代譲りの緻密さは最新電脳で究極化?! 旧CB400はハイパーVTECやABSこそあったものの、従来型(NC42)の登場は2007年だけに、近年の最新電脳デバイスは皆無だった。しかし新型CB400は電[…]
スーパーボルドールもぜひ欲しい!!
従来型CB400において、ネイキッドのスーパーフォアと対を成す存在として存在感を放っていたのがCB400スーパーボルドール。ハーフフェアリング付きの希少な400ツアラーとして人気を博した。現時点で開発情報は得られていないものの、新CB400がトータルバランス重視路線を取るなら、総合力をより高めるSB路線もぜひ検討してほしいところだ。
威風堂々の初代へ回帰! 俺達のヨンヒャクが復活へ 王道スタイル×最新鋭でこそCB-SF '99年型からシャープなデザインとなったが、常にフォルムは正統派。一方でハイパーVTECなどの最新装備を採り入れ[…]
スーパースポーツ版は登場確実!?
フルカウルに関しては、登場がほぼ確定しているといえそうだ。ホンダが2024年8月末に「CBR400R FOUR」を、そして11月5日に「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことがすでにわかっている。後者の公開は11月13日で、区分は『乗物』だった。中国で登場が噂されている4気筒500ccのフルカウルスポーツを示していると判断でき、この400cc版が日本デビューすると予想された。
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことがわかった[…]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 新型小型二輪 [251〜400cc])
GB350に初のツートーン、GB350Sの燃料タンクにはストライプ採用カラーも ホンダ「GB350」「GB350S」マイナーチェンジ。2023年に最新排出ガス規制に適合して以来のイヤーモデル更新だ。2[…]
完全に消える? それとも復活する? ホンダの名車CB400スーパーフォアが生産終了になって今年ではや3年目。入れ替わるようにカワサキから直列4気筒を搭載する「Ninja ZX-4R」が登場し、唯一無二[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
2機種/3+2グレードで構成されるインド仕様 ホンダモーターサイクル&スクーターインディア(HMSI)は、日本でGB350シリーズとして販売され人気の空冷単気筒バイク「H’ness CB350(ハイネ[…]
人気記事ランキング(全体)
CB1000F SE コンセプトが新たに登場 2025年3月の大阪モーターサイクルショーで世界初公開された「ホンダCB1000Fコンセプト」。 往年の名車CB-Fを想起させるだけでなく、新時代のスタン[…]
後方排気はYZR500の後ろバンク、ただ一般公道で前方吸気は容易くなかった! ヤマハは1980年、レーサーレプリカ時代の幕開けRZ250をリリース。排気ガス規制で2ストロークは終焉を迎える寸前だったの[…]
7月中旬発売:Arai「ASTRO-GX BEYOND」 アライヘルメットの街乗りからツーリング、サーキット走行まで幅広くカバーするオールラウンドフルフェイスヘルメット「ASTRO-GX(アストロGX[…]
いい加減さがいい塩梅!? ダートで遊べるPG‐1 「個人車両なので頼むから無理はしてくれるな…」という編集担当の目を盗んでダートセクションにPG -1を連れ込んでみたら、これが何だか楽しくて仕方ない([…]
電子制御スロットルにアナログなワイヤーを遣うベテラン勢 最近のMotoGPでちょっと話題になったのが、電子制御スロットルだ。電制スロットルは、もはやスイッチ。スロットルレバーの開け閉めを角度センサーが[…]
最新の投稿記事(全体)
Ninja ZX-6Rサマークーポンキャンペーン キャンペーン概要:対象期間中、カワサキプラザで”Ninja ZX-6Rシリーズ”の新車成約者に、カワサキプラザアパレルや部品用品の購入に利用できる5万[…]
インプレッションタイヤ:スポーツマックスQ5S/Q5A/Q5 スポーツマックスQ5S ストリートからサーキットまでカバーする、優れた運動性能のハイグリップタイヤ。絶大なグリップ力を誇るレース用微粒子カ[…]
レトロな見た目と近代的な装備のフラッグシップスーパーカブ スーパーカブ界の大ボスといえる、原付二種モデルの「スーパーカブC125」。初登場は2017年の第45回東京モーターショーで、1958年発売の初[…]
脇を冷やすことで全身を効率的にクールダウン 走行中は風があたって涼しいものの、道の駅や駐車場に着くと一気に暑さをどっと感じる。ライダーのあるあるすぎる夏の光景だ。もちろん近くに冷房の効いた店舗があるな[…]
あの頃の中型 青春名車録「4気筒全盛」(昭和54~57年) 1979年(昭和54年)、カワサキのZ400FXで火ぶたが切られた400cc4気筒ウォーズに、2番目に参入したのはヤマハだった。FXに遅れる[…]
- 1
- 2