
拝啓、バイク整備ビギナーのみなさまへ。バイクの整備をいざ始めようと思っても、「工具は何から揃えたらいいのかわからない」ってなりませんか? そんなあなたにぜひ持っていてほしい工具のひとつが”ユニバーサル板ラチェットレンチ”なのです!
●文:ヤングマシン編集部(DIY道楽テツ)
地味に迷ってない? スパナのサイズ選び
スパナやレンチのサイズ選びって、地味に迷いますよね。もちろん、バイクメンテのエキスパートともなれば、見ただけでボルトやナットのサイズがわかるものですが、ビギナーともなれば早々判別がつかないのが普通。とくに12~14ミリあたりはぱっと見の印象が微妙なこともあって、何回バイクをバラしていても間違えてしまいがちです。
「14ミリかな?」と思っても、実際に当ててみるとスカスカで・・・
12ミリだったんか~い!
「じゃあ13ミリかな?」と思っても、実際の正解は12ミリだったというオチも! 一発で当たれば気分いいのですが、寸法間違えた時の工具入れに戻る時の屈辱感たるや・・・コレ、決して大袈裟ではないはず。そこまでいかないまでも「無駄足感」がハンパないんですよね。かつて、どれほどの小さなストレスが溜まっていったことか・・・。
板ラチェットってどんな工具?
そこで用意しておきたい工具が「板ラチェット」なのです。板ラチェットとは、名前の通り“板のように薄くて平べったい”ラチェットレンチです。
シンプルながら逆回転防止の爪が入っていて、一方向にのみ回転を伝えるラチェット構造になっているので、ボルトにかけたまま回し続けられるのが最大の特徴。しかもモンキーレンチよりも確実に締めこむことができるのです。「ズルッ」と滑らないのは安心感ありますよね。
マルチサイズ対応のユニバーサル仕様がマジ便利!
その板ラチェットの中でも、ユニバーサルタイプは便利さが別格です。レンチの脇にレバーがついていて、これをスイッチすることで、右回しと左回しを切り替えることができるのです。
そして、レンチの裏と表でサイズが違うマルチサイズなので、これ一本で14ミリ、13ミリ、12ミリ、10ミリの4サイズに対応しているのです。
バイクいじりをしたことがある人ならピンと来ると思います。これ、めちゃくちゃ使用頻度が高いサイズで、とくにバイクのメンテナンスで出番がもっとも多い4サイズなのです!
これらのサイズが回せる板ラチェットレンチ一本あれば、ちょっとした部品の取り外しや締め付けを迷うことなく(そして持ち替えることもなく)サクサクッと作業をすることができるのですよ~!
とりあえず一本持っていて損はなし!
この板ラチェットレンチはその構造上、大トルクには向いてないかもしれませんが、そもそもこのサイズのナットってそんなにトルクいらない作業がほとんどです。事実、筆者はこれでかなりの作業をこなしています。
また、この10/12/13/14ミリサイズの板ラチェットってサイズ感も手頃で、工具箱でも邪魔にならないんですよね。
ソケット部分に厚みがあるものや、ラチェットの歯数が多いもの、首振り機構がついているものなど、メーカー毎に値段も品質もバリエーションがあるのでお好みのものを探してみてください。
とりあえず一本買っておいて損はなし! そんな“使える相棒”です。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました~!
私のYouTubeチャンネルのほうでは、「バイクを元気にしたい!」というコンセプトのもと、3日に1本ペースでバイクいじりの動画を投稿しております。よかったら遊びにきてくださいね~!★メインチャンネルはコチラ→「DIY道楽」 ☆サブチャンネルもよろしく→「のまてつ父ちゃんの日常」
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
入れないとどうなる?フロントフォークのオイル はいどうも、みなさんこんにちは。本日は愛車DT50のフロントフォーク定期メンテナンスをやっております。 トップのキャップボルトを外してカラーを取り出して、[…]
「特殊ボルト」で困ったこと、ありませんか? 今回は「でかい六角穴のボルト」を特殊工具なしで外してみようというお話。 バイクを整備していると時々変なボルトに出会うことがあります。今回は古い原付オフロード[…]
Honda純正オイルは新ブランド「Pro Honda」へ Hondaのバイクのエンジン性能を100%発揮させる純正オイルが、2025年4月より新ブランド「Pro Honda(プロホンダ)」として生まれ[…]
バイクバッテリー上がりの原因とは? エンジン始動時のセルモーター駆動やヘッドライトの常時点灯、ABS制御、デジタルメーターなど、バイクは高性能化するにつれてバッテリーの負担がどんどん増加していきます。[…]
古いゴムは硬化するのが自然の節理、だが・・・ ゴム部品は古くなると硬くなります。これは熱・酸素・紫外線などによる化学変化(酸化劣化)で、柔軟性の元である分子の網目構造が変化したり、柔らかくする成分(可[…]
最新の関連記事(工具)
入れないとどうなる?フロントフォークのオイル はいどうも、みなさんこんにちは。本日は愛車DT50のフロントフォーク定期メンテナンスをやっております。 トップのキャップボルトを外してカラーを取り出して、[…]
「特殊ボルト」で困ったこと、ありませんか? 今回は「でかい六角穴のボルト」を特殊工具なしで外してみようというお話。 バイクを整備していると時々変なボルトに出会うことがあります。今回は古い原付オフロード[…]
40%OFFもある! オトクな7アイテム アストロプロダクツ AP ミニタイヤゲージ:32%OFF ツーリング先やガレージでの日常点検に役立つ、手のひらサイズのミニタイヤゲージだ。とてもコンパクトなの[…]
製品の概要と価格情報 デイトナ(Daytona) オイルフィルターレンチ 96320は、カートリッジタイプのオイルフィルター脱着専用工具。仕様は14面 64mmで、ホンダ/ヤマハ/カワサキ向けのデイト[…]
ギボシ端子取り付けのポイントをおさらい バイクいじりのレベルやセンスは、その人が手がけた作業の跡を見れば一目瞭然。電気工作なら配線同士をつなぎ合わせる際、芯線をねじってビニールテープでグルグル巻きにし[…]
人気記事ランキング(全体)
火の玉「SE」と「ブラックボールエディション」、ビキニカウルの「カフェ」が登場 ジャパンモビリティショー2025でカワサキが新型「Z900RS」シリーズを世界初公開した。主軸となる変更はエンジンまわり[…]
KATANAというバイク 一昨年のこと、キリンと同じ年齢になったことをキッカケにKATANA乗りになったYです。 ノーマルでも十分乗り易いKATANAですが、各部をカスタムすることで、よりカタナ(GS[…]
外観をスタイリッシュにリニューアルしたトリシティ125 前回のトリシティ300に続き、今回試乗を行うのも前2輪を持つLMWシリーズのトリシティ125。ちなみにLMWとは、リーニング・マルチ・ホイールの[…]
グランプリレースの黄金時代が甦る! 1970年代~80年代にかけて伝説的なアメリカンライダーのケニー・ロバーツ氏が走らせたYZR500は、イエローのストロボライン(ヤマハは現在スピードブロックと呼称)[…]
最新の投稿記事(全体)
とにかく目立つサイケデリックなカラーを使った新たなグラフィック 新しいグラフィックは、風の流れあるいはゼブラ模様にも見える流線の組み合わせをカラフルに仕上げたモデルだ。アライヘルメットによれば「オフロ[…]
バイクファッションブランド『ロアーズオリジナル』とのコラボレーションモデル第2弾が登場 このたび発売される『TX-STRADA ROARS』は、2020年に発売された『RAPIDE-NEO ROARS[…]
原付免許で乗れる『新しい区分の原付バイク』にHondaが4モデルを投入! 新たな排ガス規制の適用に伴い2025年10月末をもってHondaの50cc車両は生産を終了しますが、2025年4月1日に行われ[…]
ヨーロッパの伝統建築や美術をモチーフとした新グラフィック かなり込み入ったグラフィックが描かれた新製品オルロイは、チェコの首都プラハの旧市庁舎の塔にある天文時計をモチーフとしている。時間を表示するだけ[…]
マニア好みのボルドールカラーが映える! アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムだが、まずはカラーリングがインパクト大! CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、[…]
- 1
- 2









































