
東京モーターサイクルショーで、ひときわ目を惹くモンキー125の姿があった。タイで登場したタイホンダ60周年記念の「モンキー クロームレガシー仕様」に負けず渋い輝きを放っていたのは、フルメッキでCB900F USAカラーを再現した特別なモンキー125だ。NITRONサスペンションを装着した上級仕様もある!
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●写真:荒木優一郎 ●外部リンク:レガーレ(Legare)
モンキーFSシリーズの最新作として誕生!
ホンダ「CB1000F コンセプト」で往年のフレディ・スペンサーが駆ったレーシングマシンのカラーリングが話題になったばかりだが、憧れの“スペンサーカラー”をまとうモンキー125が登場した。……いや、ただの再現カラーじゃない、フルメッキの輝きにスペンサーカラーのラインが惹かれた特別仕様なのだ。
いわゆるスペンサーカラーは、シルバーの地色に濃淡の青い2本ラインを引いたデザインが特徴的で、CB900R北米仕様の初代カラーをそのままレーシングマシンに仕立てたもの。日本仕様のCB750Fにはそのものズバリのカラーが存在せず、ゆえに当時の憧れ対象としてハンパない魅力を放っていた。
のちに市販車のCB750やモンキー(50)、CB400SF、CB1300SFなどでオマージュカラーが登場しており、今年の大阪モーターサイクルショーで世界初公開された「CB1000F コンセプト」も王道CBのスタイリングに“エフ”のエッセンスとして同カラーを採用した。
そんなスペンサーカラー、シルバーではなくフルメッキをベースに制作したのが、今回の「Z125 Monkey FS 5th Limited Edition」だ。
この仕様のモンキー125「Z125 モンキーFS」は、もともとパッセージのカスタムブランド『レガーレ』が展開するFSシリーズのひとつとして2019年に誕生したものだ。初代モデルはシルバーのスペンサーカラーをまとった限定190台が販売され即完売。のちに5速トランスミッションの新エンジンに切り替わったり新色が追加されたりして現在へと続いている。
そして登場したフルメッキ仕様「Z125 モンキーFS 5thリミテッドエディション」、じつは発表自体は2023年だった……が、コロナ禍の影響でベース車両が長らく出荷停止されており、ようやく車両が入ってきたのが2024年秋頃だったとのこと。
ちなみに、車名にある“5thリミテッドエディション”とは、モンキー125が登場して5周年にあたる2023年に発表したことにちなんでいる。
Z125 モンキーFSシリーズはカラーリングだけじゃない
レガーレの人気モデルである「Z125 モンキーFS」シリーズは、バイクペイント業界で唯一無二の存在として知られるYFデザインによる高品質かつライダーの琴線に触れるペイントが施される。(YFデザインの深沢代表は、これまでに加藤大治郎、ダニ・ペドロサ、ケニー・ロバーツ、原田哲也、中野真矢、中上貴晶ら超有名ライダーのヘルメットデザインを手がけたことでも知られている)
そんなペイントに、立体のHONDAエンブレムを装着するほか、レガーレオリジナルのFS Z125ステッカー、オリジナルオーナメントマークが入る。そして今回の限定モデルのほか、レギュラーモデルのシルバー、ブラック、イエロー、レッド、ブルー、マットブラック、マットグレーがあり、それらすべてにナイトロンサスペンションを装着した上級仕様の“N”がラインナップされる。
東京モーターサイクルショーで配布されたパンフレットに載っているカラーリングは8色。CB900F USAカラーを再現したシルバー、ブラックに加え、マットブラック、マットグレー、イエロー、レッド、ブルーがレギュラー色(標準仕様59万7000円/ナイトロンサスペンション仕様70万5000円)としてラインナップされる。そして今回のメッキカラー(82万5000円/93万3000円)は限定50台だ。
限定モデル「Z125 Monkey FS 5th Limited Edition」は50台のみが製作されるが、まだ販売店在庫はあるというので、お近くのレガーレ日本販売代理店に問い合わせてみてほしい。
ちなみに東京モーターサイクルショーに展示してあった車両はホンダドリーム柏のもので、現在のところ展示車両を含め2~3台を製作中。全部で7台の割り当てだという。店頭にて実物を見ることができるというので、興味のある方かつ東京モーターサイクルショーで見逃したという方はぜひ訪ねてみよう。
このほか、前述のレギュラーカラーについてはYFデザインのペイントを経て納期2~3か月で用意できるという。シルバーのスペンサーカラーにこだわりたい方や、他のモンキー125オーナーが持っていないカラーリングを手にしたいという方は、こちらもご検討あれ。
Z125 Monkey FS 5th Limited Edition
Z125 Monkey FS 5th Limited Edition
Z125/N Monkey FS オリジナル装備にはオプションも設定。ダウンマフラーを装着した際にはぜひ追加したいZ125 ヨシムラ製サイドカバー(5万9400円~7万400円)、Z125モンキー専用ナイトロンサスペンション(単体販売なし)、5th専用オプションとしてはエレガンスキット(フロントフォークガード、ライトステー、チェーンケース3点[メッキ塗装仕様]=3万9800円)は一緒に購入したくなって悩ましいに違いない。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 記念モデル/限定モデル)
タイホンダ創立60周年を記念したスペシャルエディション 特別仕様車の製作に旺盛なカブハウスは、タイホンダの創立60周年を記念した「New Monkey Chrome Legacy Limited Ed[…]
“ホンダを穿く”プロジェクト 第2弾 そして見逃せないのは、ホンダ×児島ジーンズ×オーヴァーレーシングという豪華な顔ぶれによる、今回限りのトリプルコラボTシャツだ。モチーフはCT125ハンターカブで、[…]
行こうよ。はっぴーでい。 ホンダは、1974年に誕生したサンリオの人気キャラクター「ハローキティ」の50周年を記念し、特別デザインを施した「スーパーカブ50・HELLO KITTY」および「スーパーカ[…]
50ccバイク消滅の並みはスーパーカブにも ホンダは、スーパーカブ50の生産終了に向けて「スーパーカブ50・Final Edition」を発表した。50ccのバイクは2025年11月より施行される排出[…]
『カワイイ×カワイイ』のコラボレーション モンキー×ドラゴンボール、モンキー×鉄腕アトム、ADV160×アイアンマンなど、これまでも多くの限定コラボレーションモデルをリリースしてきたタイホンダが、今回[…]
最新の関連記事(新型ビジネス/レジャー/ファンバイク)
カフェだけじゃないバイク乗りのための空間 神奈川県座間市にある「ライダーズベース・リバティ」は、レンタルできる洗車場やピットなどを完備し、バイク用品やバイク本体(!)まで購入できるライダーズカフェだ。[…]
”デカ猿”の衝撃:ホンダ「モンキー125」【初代2018年モデル】 発売は2018年7月12日。開発コンセプトは、楽しさをスケールアップし、遊び心で自分らしさを演出する“アソビの達人”だった。原付二種[…]
最短2日間で修了可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付を除い[…]
ダックス125[45万1000円] vs モンキー125[45万1000円]はどう違う? ホンダの原付二種リバイバルシリーズは、先駆けとなったモンキー125に続きスーパーカブC125、CT125ハンタ[…]
オーディナリーホワイトとアーティザンレッドの組み合わせ 3月10日にカブハウスのSNSでスーパーカブC125の新色が公開され、詳細は記されていなかったが、1958年以来の“Sシェイプ”デザインに新たな[…]
人気記事ランキング(全体)
オートマ・AMT&ベルトドライブ採用の250ccクルーザー! 自社製エンジンを製造し、ベネリなどのブランドを傘下に収めることでも知られる、中国・QJMOTOR。その輸入元であるQJMOTORジャパンが[…]
懐かしのスタイルに最新技術をフル投入! 2025年3月の東京モーターサイクルショーで詳細が発表されたヨシムラヘリテージパーツプロジェクト。対象機種は油冷GSX-R750とカワサキZ1となっており、GS[…]
K-2439 フルメッシュロングジャケット:スタイルと機能を両立するツーリングジャケット 腰までしっかりと覆う安心感のあるロング丈でありながら、後襟から袖口へ流れるように入ったラインデザインと、ウエス[…]
日本を代表するツーリングロードのティア表だっ! 「次のツーリングは、どこへ行こう?」 そんな嬉しい悩みを抱える全てのライダーに捧げる、究極のツーリングスポット・ティア表が完成した。 ……いや、そもそも[…]
機能豊富なマルチパーパスフルフェイスのシールドを外した、さらに身軽なフォルム 『TOUR-CROSS V』は、アライヘルメットが’23年6月に発売したマルチパーパスヘルメットだ。高速走行時の空気抵抗を[…]
最新の投稿記事(全体)
シリーズ第6回は「小回り&Uターン」。ボテゴケ体質を改善だ! 白バイと言えばヤングマシン! 長きにわたって白バイを取材し、現役白バイ隊員による安全ライテク連載や白バイ全国大会密着取材など、公道安全運転[…]
夏の避暑地としても人気の山中湖エリア 山梨県南都留郡山中湖村に位置する山中湖は、東京からもっとも近い森と湖のリゾート地として人気だ。富士五湖の中でもっとも富士山に近く、湖越しに望む雄大な富士山の姿は圧[…]
バイク駐車場の拡充に取り組む千葉市 千葉市内には6区で50の鉄道駅がある。中でも千葉駅は千葉県の中心駅として、JR東日本の在来線6線と京成電鉄、さらに千葉都市モノレールが乗り入れている。 都心や成田空[…]
州知事や政府関係者のほか、従業員も参加し祝う 四輪車はもちろん、ビジネスジェット機でも知られ、最近では再使用型ロケットでも話題のホンダ。その始まり、つまり「祖業」は二輪車にある。 スタートは自転車用補[…]
2024年モデル概要:XSRらしさを受け継いだ末弟 海外で先行して展開されていたXSR125の国内導入が明かされたのは、2023年春のモーターサイクルショーでのこと。発売は同年の12月8日だった。 X[…]
- 1
- 2