
1992年に登場し、幾度かのモデルチェンジを経ながら400ccネイキッドカテゴリーを長らく牽引し続けてきたホンダCB400スーパーフォア。惜しくも2022年10月の生産終了とともに、約30年の歴史を終えてしまったが、今でも復活を望む声が大きい人気モデルだ。その変遷を振り返りたい。その変遷を振り返りたい。2018年モデルではマイナーモデルチェンジし、細部の熟成を受けた。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:ホンダ
排出ガス規制に合わせつつパワーアップ&各部熟成
ライバルがこぞって生産終了するなか、貴重な直4・400ネイキッドとなっていたCB400スーパーフォア(SF)&スーパーボルドール(SB)。2017年10月20日発売の2018年モデルでは、各部の熟成と、平成28年度排出ガス規制の法規対応が実施された。
SFに丸型LEDヘッドライトを採用したほか、SBともに共通で前モデルから3psのパワーアップを実現。新マフラーは、同時に直4らしい伸び感のあるサウンドも実現した。サスペンション内部も軽快なハンドリング性能をさらに熟成。もちろんヘルメットホルダーほか各部の使い勝手も向上していた。
SFには、ABSありとなしの2タイプが設定。またABS車のみとなるSBにはETC器とグリップヒーターを装備したEパッケージも設定されていた。質感・性能ともにミドルクラスの高級車としてふさわしい熟成度のモデルチェンジとなっていた。
HONDA CB400SUPER FOUR[2018 model]
主要諸元■全長2080 全幅745 全高1080 軸距1410 最低地上高130 シート高755(各mm) 車重199[201]kg(装備) ■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 399cc 56ps/11000rpm 4.0kg-m/9500rpm 変速機6段 燃料タンク容量18L ■タイヤサイズF=120/60ZR17 R=160/60ZR17 ●価格:81万5000円〜 ●色:白×赤、青、黒 ●発売日:2017年10月20日 ※[]内はABS
【HONDA CB400SUPER FOUR[2018 model]】パールサンビームホワイト
HONDA CB400SUPER BOL D’OR[2018 model]
主要諸元■全長2080 全幅745 全高1160 軸距1410 最低地上高130 シート高755(各mm) 車重205[206]kg(装備) ■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 399cc 56ps/11000rpm 4.0kg-m/9500rpm 変速機6段 燃料タンク容量18L ■タイヤサイズF=120/60ZR17 R=160/60ZR17 ●価格:97万9560円〜 ●色:白×赤、青、黒 ●発売日:2017年10月20日 ※[]内はABS
【HONDA CB400SUPER FOUR[2018 model]】パールサンビームホワイト
HONDA CB400SUPER BOL D’OR[2018 model]主要な変更点
400SFもLEDヘッドライト
400SFも、1300SF同様の丸型LEDヘッドライトになって精悍さアップ。なお、400のウインカーは前後とも従来どおりハロゲンバルブのままとなっている。カウル付きの400SBは2014からすでにLEDヘッドライト化が完了だ
パワーアップは3ps
400はスロットルボディと排気系の変更で3ps増を実現。2室構造となった新マフラーは出口径も大きくなっており、やはりサウンド面でも向上しているのが特徴だ。新排ガス規制もクリア。
L字エアバルブ
400もタイヤのエアバルブがL字形状になった。これでガソリンスタンドなどで給気ノズルが合わなくて困る可能性が少なくなった。
ヘルメットホルダー
プッシュ式ヘルメットホルダーを左シートカウル下に新設。従来型のシート下にあったフック式ホルダーも残っている。
SBにはEパッケージを用意
グリップヒーターとETC車載器を搭載したE Package仕様車はSBのみにラインナップされる(写真は2017モデルSB E Package)。
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