
最新テクノロジーとレトロなスタイリングが魅力のヘリテイジ/ネイキッドカテゴリー。その中でも旗印といえる大型モデルについて、2025年2月はどんな記事が注目を集めていたか、WEBヤングマシンのアクセスランキングとともに、深堀りしてみよう。集計期間は2025年2月1日から2月28日までだ。
●文:ヤングマシン編集部
1位:スズキ「GSX-8」系にネオクラが存在か!?
共通の775cc並列2気筒を用い、ストリートファイターのGSX-8S、フルカウルのGSX-8R、アドベンチャーのVストローム800系を展開してきたスズキ。これに続く第4弾こそオーソドックスなジャパニーズネイキッドスタイル、とヤングマシンスクープ班は睨んでいる。
丸目ヘッドライトに砲弾型メーター、ティアドロップタンクを備え、エンジンを強調したジャパニーズネイキッドは高い人気を誇る。その象徴ともいえる、カワサキのZ900RSは2024年もベストセラーに輝き、登場以来7年連続でトップのセールスを記録中なことは周知の通り。
その一方、スズキの現行ラインナップには懐古的なジャパニーズネイキッドが存在しないのが現状だ。多機種展開できるGSX-8系のプラットフォームを擁しながら、この機会をみすみず見逃す手はないのだ。
王道ネイキッドは相変わらず人気! スズキにも参入を熱望したい 共通の775cc並列2気筒を用い、ストリートファイターのGSX-8S、フルカウルのGSX-8R、アドベンチャーのVストローム800系を展開[…]
2位:カワサキ「Z900RS」歴代カラー大図鑑【2025年モデル】
カワサキが「Z900RS」「Z900RS SE」の2025年モデルを発売したのは、2024年9月1日のこと。2017年暮れの発売後、大型バイク販売台数でぶっちぎりのトップ街道を歩む人気モデルだけに、大きな変更は2023年モデルでの令和2年排出ガス規制への適合くらいだった。
2024年モデルでは、それまでのオマージュ系カラーから少しイメージチェンジしたグラフィックを採用していたが、2025年モデルでは往年の茶玉虫Z1やゼファー(2005年モデル)などを想起させるキャンディトーンレッドを新たに設定。また、燃料タンクのエンブレムは大文字の『KAWASAKI』となった。
2024年9月時点では、キャンディトーンレッドの設定のみだったが、2024年12月にはメタリックディアブロブラック×キャンディライムグリーンが追加された。その出で立ちは、これまでの火の玉やイエローボールになぞらえるならグリーンボールといったところだ。
ステルス火の玉にグリーンボールが追加 参考:ZEPHYR1100/ZEPHYR750/ZEPHYRχ 2024年9月時点では、キャンディトーンレッドの設定のみだったが、2024年12月にはメタリックデ[…]
3位:ハーレー「X350」「X500」2025年モデル発売
ハーレーダビッドソンジャパンは、普通二輪免許で乗れるトラッカースタイルの「X350」と、アメリカンロードスターの「X500」の2025年モデルを1月3日に発売した。実はこの両者、明確な違いがある。エンジン&フレームも基礎から別物なのだ。
X500は、全体に丸っこく落ち着いたデザインになっており、エンジンもショートストロークのX350に対しスクエアに近い設定。強化された低回転トルクで余裕の走りを見せてくれるはずだ。足まわりも高級感のあるもので、フロントにはアジャスタブル&極太のφ50mm倒立フォーク、ラジアルマウントキャリパーを採用している。リヤショックはプリロードと伸び側減衰力が調整可能。灯火類はすべてLEDだ。
穏やかな走りを実現してくれそうなディメンションや車格などから、ライバルはホンダCL500やモトグッツィV7などといえる。カラーは、スーパーソニックシルバーに替えてコズミックブルーが登場。83万9800円という価格は、2024年モデルから据え置きの設定だった。
R750スタイルでフレンドリーなサイズ感と価格を実現したX350に新色 1970年代初頭から40年以上にわたってフラットトラックレースで活躍してきた伝説のマシン XR750をオマージュした「X350」[…]
4位:伝説のモトグッツィ「V7スポルト」が復活!
ピアッジオグループジャパンから、新型V7シリーズが登場。2025年2月26日より受注開始し、8月より順次出荷予定とした。新型に切り替わった『V7 STONE(ストーン)』、『V7 SPECIAL(スペシャル)』に加え、伝説のスポーツモデルの名を復活させた『V7 SPORT(スポルト)』が登場したのが大きなトピックだ。
1967年に始まったモトグッツィの縦置きVツインエンジンは、最初に搭載したのがV7。のちにクルーザーモデルのカリフォルニアなどに派生した。なかでも1973年に登場した旧V7スポルトは新設計フレームを採用し、商業的にも成功してモトグッツィのブランドを大きく向上したマシンとして知られている。
そのイメージを踏襲した車体カラーをまとい、新たにラインナップに加わったのが新生「V7スポルト」だ。
電子制御スロットル採用でユーロ5+適合、走行モードやクルコン、トラコンなど電子制御も充実 ピアッジオグループジャパンは、EICMA 2024で初公開された新型V7シリーズの国内正式導入を発表。2025[…]
5位:BMW「R12S」予約受注開始!
BMWモトラッドのヘリテイジカフェレーサー「BMW R12S」が国内200台限定で発売。1月22日より200台限定で専用ウェブサイトにて予約注文の受付を開始した。R12Sは、1970年代に活躍したレーシングマシン「R90S」を範としたシルエットに鮮やかなラヴァオレンジメタリックのペイントが施されている一方で、中身には最新のテクノロジーが注ぎ込まれている。
R nineT初代モデルは2013年に登場したが、その少し前にR nineTを予告するコンセプトモデルとして「BMW Concept Ninety」が公開されていた。これがR90Sのイメージをド直球に反映したものだった。それから12年の間に数多くのバリエーションモデルが発表されてきたが、2025年に改めてR90Sイメージをキッチリ投影した市販車が登場したのだ。
レーシングマシン「R90S」を彷彿とさせるシルエットとオレンジカラー BMWは、BMWモトラッドのヘリテイジカフェレーサー「BMW R12S」を国内200台限定で発売すると発表。1月22日より200台[…]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
ベストソーシャルメディアアクティベーション賞を獲得したSNS投稿 まず体制発表会の前にピンクフロイドの『狂気』からインスパイアされたジャケットをアップ。『狂気』の原題、“THE DARK SIDE O[…]
1位:「CBR500R FOUR」最新情報/予測まとめ 今なお復活が待たれているCB400スーパーフォアの後継モデル「新型CB400」。そのフルカウルモデルに、500cc版が登場するかもしれない。中国[…]
参加自由で無料、レッドバロンユーザーじゃなくても大歓迎! 全国に直営300店舗のバイク販売店を展開するレッドバロンのユーザー参加型イベント『FanFunミーティング』が、来たる6月21日(土)に、栃木[…]
1万4000人が詰めかけたブルスカ2025 山下ふ頭の特設会場は横浜ベイブリッジを臨む広大なもので、世界限定 1990台限りのアイコン コレクション「ファットボーイ グレイゴースト」のお披露目をはじめ[…]
伝説の始まりはニンジャとともに 滑走路で戦闘機と加速競争する姿、美人教官とのタンデム、苦悩を抱えて丘の上に佇む夕暮れ──。数々の印象的なシーンに登場する初代ニンジャ=GPZ900Rへのこだわりやバイク[…]
人気記事ランキング(全体)
ガチの原付二種ライバルを徹底比較! 原付二種と呼ばれる、50cc超~125cc以下のバイクはユーザーメリットが多い。任意保険は4輪車などに付帯させるファミリーバイク特約が使えるし、自動車税も90cc以[…]
660ccの3気筒エンジンを搭載するトライアンフ「デイトナ660」 イギリスのバイクメーカー・トライアンフから新型車「デイトナ660」が発表された際、クルマ好きの中でも話題となったことをご存知でしょう[…]
[1996] ゼファーχ(ZR400-G1):4バルブ化でパワーアップ 1996年3月20日発売 ネイキッド人気でしのぎを削るライバル車に対抗し、カワサキの空冷4気筒で初の4バルブとなるχ(カイ)が登[…]
情熱は昔も今も変わらず 「土日ともなると、ヘルメットとその周辺パーツだけで1日の売り上げが200万円、それに加えて革ツナギやグローブ、ブーツなどの用品関係だけで1日に500万円とか600万円とかの売り[…]
1万4000人が詰めかけたブルスカ2025 山下ふ頭の特設会場は横浜ベイブリッジを臨む広大なもので、世界限定 1990台限りのアイコン コレクション「ファットボーイ グレイゴースト」のお披露目をはじめ[…]
最新の投稿記事(全体)
地元ライダーの大活躍で盛り上がったフランスGP MotoGPは第6戦フランスGP、第7戦イギリスGPを終えています。フランスGPはめちゃくちゃお客さんが入っていましたね! ヨーロッパに住んでいる僕の感[…]
2022年モデル概要:令和2年排出ガス規制に対応 カムシャフトの駆動にベベルギヤを用いた、美しい外観の空冷バーチカルツインエンジンを搭載。360度クランクによる鼓動感や等間隔爆発ならではの整ったエキゾ[…]
「危険なら道路を改善しないの?」との疑問を感じるが…… 市中の道路を走っていると「事故多発交差点」と書いた立て看板を見かけることがあります。 その交差点で交通事故が多発しているので気を付けて運転してほ[…]
ベストソーシャルメディアアクティベーション賞を獲得したSNS投稿 まず体制発表会の前にピンクフロイドの『狂気』からインスパイアされたジャケットをアップ。『狂気』の原題、“THE DARK SIDE O[…]
バイクライフをサポートするラインアップ Pro Hondaのラインアップとして、4サイクルエンジン用オイル×5種類/2サイクルエンジン用オイル×3種類/ブレーキフルード×1種類/クッションオイル×2種[…]
- 1
- 2