
年末に発売したヤングマシン3月号の特集は『初夢スクープ』。「GSX-8ネオクラシック」に続くスズキの初夢は、生産終了となっている「GSX-R1000/R」の次期モデルだ。 ●編集部からのお願い:スクープは本誌独自の情報に基づくものです。販売店へのお問い合わせはご遠慮ください
●文:ヤングマシン編集部 ●イメージCG:SRD
いよいよスズキの大逆襲が始まるかもしれない!
スズキを一躍、世界的メーカーに押し上げたカリスマ経営者、鈴木修氏が昨年の12月27日、94歳で死去し騒然となった。そんな年末に、海外二輪メディアのMCNが現社長である鈴木俊宏氏のインタビュー記事を掲載。2022年に日欧で生産終了した最高峰GSX-Rの復活を示唆したのだ。
「詳細は言えませんが、新規制に適応したスーパースポーツを市場に投入することが重要と考えています」「次回のEICMAをお楽しみください」と鈴木社長は記事で語った。
モトGPマシンの技術を還元し、スーパーバイク世界選手権や世界耐久のベース車として活躍したGSX-R1000/Rは、排ガス規制のユーロ5に対応せず、一部地域を除いて生産終了したまま。しかし再登場の噂は以前から根強くある。
今回の動きは、単純に最高峰GSX-Rが復活することだけを意味しない。やはり競技志向のマシンだけに、レース参戦と連動した動きと考えるのが自然だ。スズキは、GSX-R1000の生産終了と同じ2022年にモトGPと世界耐久からワークス参戦を撤退。最高峰GSX-Rの復活は、これらレースへの復帰も意味していると本誌は睨む。状況証拠として2つの噂(後述)もあるのだ。
2027年にモトGPは850cc化するため、GSX-Rが850になる可能性も? いずれにせよGSX-R復活とモトGP復帰が現実味を帯びてきたのは確かだ。鈴木修氏の死去に続き、スズキの節目が到来する……!?
【業界の噂 その1】レース部門はすでに復活!?
「 経営資源の再配分」を理由に、2022年にモトGPを撤退したスズキ。その後レース部門は解体されたが、2024年の鈴鹿8耐にサステナブル仕様のR1000で参戦。これを発端として「社内にレース部門が復活した」との噂がある。
2024年の8耐プロジェクトには、長らくモトGPをを担当してきた佐原氏(中央)も参加した。
唯一無二の国産直4レーサーになるか
ヤマハは直4のYZR-M1でモトGPに参戦中だが、2027シーズンの規則変更を機にV4へスイッチするとの噂。となれば直4モトGPマシンはスズキのみに!? ※写真は2022年型GSX-RR
【業界の噂 その2】津田選手が開発ライダー!?
2013年から全日本JSB1000に参戦してきた津田拓也(オートレース宇部RT)が昨季限りで全日本フル参戦から勇退を発表した。津田は元々スズキのモトGP開発ライダー。スズキのモトGP復帰と関連があるのでは……と睨む。
2015~2022年までモトGP開発ライダーも兼任してきた津田(40歳)。復帰に向けて欠かせない一人だ。
ライバル勢: CBRは究極のRWへ?! R1はV4へ移行?!
2024年のレースでも実戦開発か?!
【HONDA CBR1000RR-RW】2024年モデルで小改良されたCBR。鈴鹿8耐で3連覇したものの、SBKや世界耐久での成績は今一つ。実戦開発されたワークス仕様=RWの投入もある?!
M1に倣うなら850ccV4か?!
【予想CG: YAMAHA YZR-V1】前述のとおりヤマハはモトGP向けにV4マシンを開発中。直4搭載の市販車、YZF-R1は公道版がファイナルとなりそうだが、次世代機はV4で登場か?
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI] | スクープ/未来予想)
王道ネイキッドは相変わらず人気! スズキにも参入を熱望したい 共通の775cc並列2気筒を用い、ストリートファイターのGSX-8S、フルカウルのGSX-8R、アドベンチャーのVストローム800系を展開[…]
1位:ホンダ「新型CB400」SFルックで2025年秋にデビューか? 堂々の1位は、2022年に惜しくも生産終了した名車、ホンダCB400SF/ボルドールの後継モデルについて。途絶えていた400cc、[…]
研究開発の痕はアリ。俺たちは待ってるぜ! カワサキがZX-4Rで火を付け、そしてホンダがCB400を新開発と、今後過熱していきそうな400cc戦線。このビッグウェーブにはぜひスズキも乗って欲しいと、希[…]
ちょい乗りするだけですから、というコンセプト スズキがジャパンモビリティショー2023(JMS)で初公開した「eチョイノリ(e-choinori)」は、同時発表のe-PO(イーポ)や新原付カテゴリーの[…]
EICMAでハーフとフルのどちらが登場するかは不明だが、ならば両方作ってしまえ…というわけで編集部では予想CGを製作。スズキは欧州で「GSX-F」という商標を登録しており、それをヒントにハーフカウルの[…]
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
幻のヤマハロータリー〈RZ201〉 1972年東京モーターショウの最大の話題は彗星のように登場したこのローターリー車だ。水冷・横置きツインローターを搭載、また前輪とともに後輪にもディスクブレーキを採用[…]
日本仕様にもニューカラー投入か 英国スズキは、マキシスクーター(日本でいうところのビッグスクーターにあたる)の「バーグマン400」にニューカラーを導入すると発表した。 深緑の『パールマットシャドウグリ[…]
東京モーターショーへ参考展示された3年後に商品化リリース! 1992年にスズキからデビューしたSW-1は、さすがにここまで異様さを纏うと、当時も街中で滅多に見かけなかったが、偶然でも目に入ると「SW-[…]
GSX-8R特別仕様車「Kiiro Limited Edition」を限定発売 スズキは、英国市場向けにスーパースポーツモデル「GSX-8R」の特別仕様車「GSX-8R Kiiro Limited E[…]
“主婦向けスクーター”がゴールドラッシュに バイクが売れに売れた1980年代の日本。近年の2輪車販売台数が年間約40万台前後で推移しているのに対し、当時はその数300万台以上。俗に言う日本の「バブル期[…]
人気記事ランキング(全体)
Z1、GPz900R、Ninja ZX-9Rから連なる“マジックナイン”の最新進化系 カワサキは、948cc並列4気筒エンジンを搭載したスーパーネイキッド「Z900」および上級モデル「Z900 SE」[…]
涼しさの心臓部。それは「素材」と「構造」の魔法的組み合わせ うだるような暑さと、じっとりと肌にまとわりつく湿気。毎年繰り返されるこの季節に、多くの人が少しでも快適に過ごせる服を探し求めている。そんな中[…]
『Wheels and Wavesフェスティバル』にカスタムマシン×11車を展示 6年目を迎えたHondacustoms(ホンダカスタムズ)、過去にはCB1000Rやレブル、CL250/CL500、モ[…]
左右2本出しマフラーやベルトドライブ、6速ミッションも採用 ヒョースンモータージャパンは、水冷124.7cc・V型2気筒エンジンを搭載したクルーザーモデル「GV125Xロードスター」を発売する。 挟み[…]
アメリカは”英国車マニア”多し! この1956年製MGAはご覧の通り左ハンドルで、最初から北米仕様だったもの。そもそも、アメリカは英国車マニアが数多く存在しており、1950年代どころか1930/194[…]
最新の投稿記事(全体)
ライダーが抱く「ヘルメットの悩み」を解消するために誕生 デルタから発売される高機能ヘルメットスタンドは、多くのライダーから寄せられた「こんな製品があったらいいな」を形にした、実用性とデザイン性を兼ね備[…]
「パンヘッドのチョッパーに乗りたい」理想像を具現化 目の肥えたファンが集まるカスタムショーに大きなブースを構え、絶え間なくハイレベルな作品を発表し続ける遠藤自動車サービス。その確かな技術力/信頼性の高[…]
2023年モデル:400クラス唯一のクルーザーとして復活 発売は2023年4月25日。先代となるエリミネーター400から実に15年ぶりの登場で、エリミネーター/SEの2グレード展開だった。 ニンジャ4[…]
日本を代表するツーリングロードのティア表だっ! 「次のツーリングは、どこへ行こう?」 そんな嬉しい悩みを抱える全てのライダーに捧げる、究極のツーリングスポット・ティア表が完成した。 ……いや、そもそも[…]
フレンドリーさも持ち合わせていた名機’89 NSR250R 1986年に初登場した2ストロークレーサーレプリカの名車、NSR250R。登場から30年以上が経過した現在でも、型式を問わず根強い人気を誇っ[…]