スズキは北米で2025年モデルの「ハヤブサ(Hayabusa)」「GSX-S1000」「GSX-8S」「GSX250R」などを発表した。このうちハヤブサのみ欧州や日本で発表されたものとカラーリングが少し異なっている。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
緑×金、銀×青、黒×黒の3バリエーション
スズキは北米で2025年モデルを一挙発表した。全モデルともカラーチェンジであり、「GSX-S1000」「GSX-8S」「GSX250R」「SV650」「GSX-S1000GX」「GSX-S1000GT」「Vストローム800/DE」「Vストローム1050/DE」については欧州や日本で発表済みのものを踏襲したカラー&グラフィックを纏う。
唯一「ハヤブサ」のみ、ベース色は日本仕様などと同じながら差し色が変更されている。日本仕様にもあるベース色「マットスティールグリーンメタリック」と「グラススパークルブラック」の差し色を入れ替えたような構成で、「ミスティックシルバーメタリック×パールビガーブルー」については同じ組み合わせを踏襲したようだ。
じつはこれ、スズキが日本で展開している『カラーオーダープラン』でも同様の組み合わせが可能。国内スズキの公式サイトから予約IDを取得する必要がある(受付期間は2024年11月25日~2024年12月25日)が、気になる方は要チェックだ。
『ハヤブサ』の名は生物界最速の猛禽類がモデル
普段は鷹揚に大空を滑空するかのように、そしてイザとなれば獲物を狙う超スピードは生物界最速の猛禽類が隼だ。その生態をマシンコンセプトになぞらえ、1998年に登場したのが初代GSX1300Rハヤブサ(GSX1300R HAYABUSA)だった。その名のとおり300km/hを超える最高速度は市販車最速で、のちに300km/hリミッターの導入でそれは破ることがかなわぬ記録となった。
2008年には初のモデルチェンジを受けたハヤブサは、排気量を1299cc→1340ccとし、最高出力は175ps/9800rpm→197ps/9500rpmに。各メーカーが最高出力を200ps以下に抑える自主規制もあり、このままの姿で長らく販売された。日本仕様も発売されて2016年まで製造、北米では2020年モデルまでが登場していたのは、記憶に新しい読者もいるだろう。
2021年2月5日に世界同時公開された新ハヤブサは、エンジンやフレームの基本を従来型の踏襲とし、6気筒やターボまで実際にテストしつつも“変えない”という英断がファンの喝采を浴びた。とはいうものの、エンジンは執念の超改良版として内部パーツをフルリファインするとともに念願の電子制御スロットルを採用。各種電子制御も一気に現代レベルへと引き上げられ、任意に設定できる速度リミッターを市販二輪車で初採用。さらにクルーズコントロール、上下双方向対応のクイックシフトシステムなどもフル装備となった。国内仕様では前述のカラーオーダープラン実施のほか、ETC2.0車載器の標準装備といった違いがある。
SUZUKI HAYABUSA /隼[2025 U.S. model]
主要諸元■全長2180 全幅735 全高1165 軸距1480 シート高800(各mm) 車重264kg■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 1340cc 出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量2L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/50ZR17 ●価格:1万9399ドル ※諸元&価格は北米仕様
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