
2024年11月16日(土)、栃木県那須塩原市の那須モータースポーツランドにて、ヨシムラジャパンが主催するイベント「ヨシムラミーティング2024」が開催された。車両展示やトークショーなど多彩なコンテンツが展開されたが、その目玉はハヤブサからZ1まで、総勢10台のヨシムラパーツ装着車が用意された試乗会だ。
●文と写真:編集部 ●外部リンク:ヨシムラミーティング2024
保険料500円でヨシムラ車、乗り放題ッ!!
ヨシムラファンにとって秋の定例イベントとなっている「ヨシムラミーティング」。ヨシムラが那須モータースポーツランドでイベントを行ったのは2014年の60周年記念イベントが最初で、その後は雨天やコロナ禍による中止を挟みつつ、ずっと那須でイベントを開催している。
サーキットが会場なだけに当イベントの目玉は“体感”。一番人気はヨシムラパーツ装着車の試乗会だ。この内容が太っ腹なのも特徴で、今回も10台が用意された試乗車は、外装やライディングポジション部品、足まわりまでヨシムラ製品でこってりチューニングされたカタナやZ900RSに加え、カワサキZ1やゼファー400といった旧車まで!
これらは保険料500円を払えば、コース3周の試乗を何度でも体験できるとあってどの機種も試乗待ちの列ができる賑わいぶり。中にはイベントがスタートする1時間以上前から並んでいた強者もいたという。
それ以外にも、吉村不二雄相談役や加藤陽平社長、今年の世界耐久選手権ライダーである渥美心選手も来場し、思い出話や世界耐久のウラ話満載のトークショーも開催。不二雄さんや陽平社長は、出番以外は会場内のファンと積極的に交流を図っていたのも印象的で、快適な天候に恵まれたこともあり、会場はアットホームな雰囲気に包まれていた。
総勢10台が供された試乗車はみなマフラーなどのヨシムラパーツが装着されたもの。Z1やゼファーなどの旧車だけでなく、ハヤブサやカタナ、ZX-4RやVストローム250SXなど現行機種も多数用意された。
新社長に就任した加藤陽平氏も来場。シリーズチャンピオンに輝いた世界耐久のトロフィーを持ち込んでのトークショーに加え、不二雄氏同様に来場者と気さくに接していたのが印象的。
2024年の世界耐久に参戦した「ヨシムラSERT Motul」のライダー・渥美心選手は自らの愛機を走らせたほか、ヨシムラがコンプリート車発売を予告している油冷GSX-R750でもデモランを行った。
その油冷GSX-R750のコンプリート車は”元ネタ”である、1986年のAMAスーパーバイク・デイトナ戦で辻本聡選手が駆ったレーシングマシン(奥の車両)と並べて展示。常にファンからの熱い視線を浴びていた。
何気に会場が沸いたのが、マフラーやホイールなどにヨシムラ製パーツを装着したスズキ・キャリィのデモラン。軽トラとは思えないスポーティーな排気音を那須のコースに響かせた!!
会場にはモチュール、ブリヂストン、RK、JHIなど、ヨシムラと縁の深い各メーカーも出展。ヨシムラのブースには現在開発中というカワサキZ1用パーツが多数展示されていた(写真はチタン製手曲げストレートサイクロンの試作品)。
来年もまた那須で!!
ヨシムラミーティング2024 in 那須モータースポーツランド 概要
- 開催日:2024年11月16日(土)
- 開催時間:9:00〜14:30
- 会場:那須モータースポーツランド(栃木県那須塩原市)
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