一般公開を11月7日から予定している世界最大の2輪ショー・EICMA(ミラノショー)でホンダが発表するという、まったく新しい内燃機関車。その予想記事の第2弾として、V3/直6編をお届け! 今年度の最注目機種と言えそうなこのモデル、ヤングマシンの情報網と妄想力を駆使して予想しちゃいます!!
●CG製作:SRD(不許複製/All rights reserved)
ホンダファン感涙の“V型”復活ストーリー?!
ホンダ2輪部門のトップ、加藤 稔 二輪・パワープロダクツ事業本部長の発言からミラノショー(EICMA)で発表されるホンダの新エンジン車(暫定的に「プロトK=カトウ」と命名)を予測する当企画。第一弾の記事では過給器を予想したが、この記事では別の方向性も考えてみたい。
ホンダらしい夢を見られる内燃機関…とくればV型を挙げる人も多いはず。とくに1980年代に仕かけた大攻勢“フォースV4”時代を知るホンダファンにすれば、V4復活は悲願とも言えるものだろう。
とはいえV4ともなればコストもかさみ、安価なモデルには採用しにくく、必然的に排気量も1000ccを超す旗艦系となるはず。それはそれでアリかもしれないが、以前にVFR1200系が存在したことを考えれば新鮮さはやや希薄と言わざるを得ない。
というわけで考えたのが“V3”。つまりV型3気筒だ。シリンダーをひとつ減らすことでコストを抑え、ホンダの現ラインナップで空白となっている、900cc前後のアッパーミドル帯に投入するという案だ。
これには2027年から850cc化されるモトGPも利用できそう。2027年以降のホンダ・モトGPマシンが何気筒になるかは不明だが、新価値を提唱するスポーツモデルに850cc前後の排気量を与えるのは、戦略的にもアリ。3という奇数の面白さを活かしたスポーツモデルは魅力的だし、他メディアでもそんな方向性を示唆している。
しかし、本誌がV型をイチ推しとしないのはワケがある。過給器編の記事で触れたメディア懇談会の際、加藤氏は2回も「Vは難しい」と発言しているのだ。 1回目はメディア全体に向けて。もう1回はスキを突いて本誌がぶら下がった際で、本誌に対してはおもにコスト面でVの難しさを説明されていた。その際の温度感から“Vの可能性は高くない”と、我々は感じているのだ。
いや、ホンダVは存在するのかもしれないが、それはミラノで発表されるプロトKとは異なるのでは…というのが我々の見解。まあ、単純に加藤氏に、煙に巻かれただけかもしれませんが(笑)。
世界を制したホンダV3
今ならまだ間に合う?! 究極的存在感の内燃機関
最後にもうひとつ、ホンダ夢の内燃機関といえば並列6気筒も捨てがたい。1979年に発売されたCBX(1000)の存在感は今も圧倒的で、壁のようにそそり立つシリンダー、整然と並ぶ6本のエキゾーストパイプなど、内燃機関の究極的な魅力が溢れまくっている。
そもそも内燃機関への夢や憧れとして、マルチシリンダーは一般的にも考えられる方向性で、本誌では間を取った“直5”なんてエンジンもちょっとイイかも、なんて勝手に妄想していたりする。
さて、つらつらと述べてきたプロトK予測、当たるか当たらないかは加藤氏のみぞ知る…というわけで、答え合わせは2024年11月に開幕するEICMAにて。それにしても…いろいろな意味でドキドキするぜ(笑)
ホンダが生んだ国産市販車初の直6
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 新型大型二輪 [401〜750cc])
ベテランはクラッチ操作を苦にしていない まずはライダーである私、後藤のプロフィールをお伝えしておきましょう。40年バイクに乗り続けていて、ワインディングやツーリング、アマチュアレース参戦などさまざまな[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
日本でもCL250とともに2025年モデル導入と明言 ホンダは欧州で、エンジンとフレームの主要部分をクルーザーモデル「レブル500」と共有するスクランブラー「CL500」に鮮やかなニューカラーを設定し[…]
※タイトル写真は欧州仕様 デイタイムランニングライトにウインカーを統合 ホンダが新型「X-ADV」を国内でも正式発表。EICMA 2024で初公開されたもので、ヘッドライトまわりを含むフェイスリフトに[…]
完全なMTの「Eクラッチ」と、実質的にはATの「Y-AMT」 駆動系まわりの新テクノロジー界隈が賑やかだ。以前からデュアルクラッチトランスミッション=DCTをラインナップしてきたホンダはクラッチを自動[…]
人気記事ランキング(全体)
最短2日間で修了可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付を除い[…]
第1作から36年の“時間”も再現! カウルが紫外線で退色し、くすんだトーンだが、じつは緑青を用いたペイント。擦れて色が剥げ落ちた箇所も塗装だ。車体右側のエンジンケースカバーやサイドカバー、マフラーには[…]
【第1位】スズキ SV650/X:110票 ツウにも根強く愛される、スズキのSVが王座に輝きました。もはや貴重となってしまった国産V型2気筒エンジンを搭載するミドルネイキッドは、”ザ・バイク”とも言え[…]
1位:「新型CB400」スーパーフォアルックで2025年秋にデビュー!? ホンダが開発中の新4気筒400ccネイキッド車に関して、スタイリングについて報じた6月の記事が1位。CB400スーパーフォアの[…]
どんなUber Eats配達員でも必ず持っている装備といえば、スマートフォン。これがなければ、仕事を始めることすらできません。 そんなスマートフォンですが、太陽が強く照っている日に使うと画面が真っ黒に[…]
最新の投稿記事(全体)
125ccスクーターは16歳から取得可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限[…]
タンクのカラーは“Benny Yellow Special” マットモーターサイクルズジャパンは、軽二輪ロードスターの「GT-SR 250」をベースとした特別仕様車「BENNYʼS.LTD.×JAPA[…]
水平ゴールドラインのニューカラーが2色展開しSEも同時発表、半年後には50周年車! カワサキは2021年8月にZ900RS/カフェの2022年モデルを発表。Z900RSには1975年型Z1Bで採用され[…]
第1位:ポケッタブル高圧洗浄機[スパイサー] 売れ筋第1位には、SPICERR(スパイサー)の「ポケッタブル高圧洗浄機」がランクインしました。 この製品は、バイクにダメージを与えることのないように圧力[…]
絶対的なエンジンコンディションを左右。キャブレター完全分解&オーバーホール実践 新車当時のタイヤを装着したまま、走行2600kmでオークションに出品されていたXT250。1981モデルのノンレストア車[…]