カワサキは北米で2025年モデルを一挙に発表した。このニンジャZX-14Rは、日本や欧州と排ガス規制が異なる北米ゆえに生き残っているモデル。日本では2019年に入荷されたファイナルモデルが最後だが、上質さでは今も超一流だ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
1441cc、自然吸気のモンスターは北米で健在!
かつてZZ-R1100とCBR1100XXの対決を軸に発展し、ハヤブサやニンジャZX-12Rの登場からのちにメガスポーツと呼ばれたカテゴリーがある。現在の日本ではスズキ「ハヤブサ」が3代目に進化して生き残るのみだが、最後にして最大のライバルとされてきたカワサキ「ニンジャZX-14R(Ninja ZX-14R)」も北米向けモデルは生き残っている。
1441ccの並列4気筒を搭載するニンジャZX-14Rは、998ccスーパーチャージドエンジンのニンジャH2SXシリーズに取って代わられたかに思えるが、新幹線のグリーン車に乗っているかのような上質感や自然吸気ならではの太く柔らかいトルク特性には、今も14R独自の魅力がある。
ハイパフォーマンスなエンジンを搭載するアルミモノコックフレームに、2つのパワーモードやON/OFF可能かつ3段階に調整可能なカワサキトラクションコントロール(KTRC)、ABSなど、電子制御も最新トレンドとまでは言えないが標準装備。アシスト&スリッパークラッチやブレンボ製モノブロックキャリパーといった、走りを支える装備も一流だ。
これがユーロ5に適合して再び日本でも買えるようになれば……と思わずにはいられないが、どうやら復活の芽があるのでは、という噂も以前から現れては消えを繰り返している。
なお、2025年モデルではニューカラーを採用するとともにカラーリングを一新。すでに発売済みとされ、価格は1万7599ドル(日本円換算約252万8000円・10/2現在)だ。
KAWASAKI Ninja ZX-14R[2025 U.S. model]
主要諸元■全長/全幅/全高未発表 軸距1480mm シート高800mm 車重268kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 1441cc 最高出力未発表 16.59kg-m/7500rpm 変速機6段 燃料タンク容量21.9L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/50ZR17 ※諸元は北米仕様
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