スズキは北米で、GSX-8Rの2025年モデルを発表した。従来あったシルバーを廃止し、日本などでラインナップされているマットブラックを新たに導入。イエローとブルーは引き続きラインナップする。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
アメリカではツインズカップでも活躍するオールラウンドスポーツ
スズキ独自のクロスバランサーを採用した、最新775cc並列2気筒エンジンを搭載するモデルとしては4機種目となる「GSX-8R」。2024年春までにグローバル展開され、各仕向け地に合わせて4つのカラーバリエーションをそれぞれの地域ごとに組み合わせて販売してきている。
このたび北米で発表された2025年モデルは、これまで北米でラインナップされていなかった「メタリックマットブラックNo.2」を追加し、代わりに「マットソードシルバーメタリック」を廃止。日本にはない「パールイグナイトイエロー」、各国にラインナップする「トリトンブルーメタリック」は引き続きラインナップされる。
GSX-8Rは、ネイキッドモデルのGSX-8Sとベースを共有しながら、フルカウル装着、前後サスペンションをKYB製→SHOWA製とするなどモデルコンセプトに合わせて細かいモディファイが施されたオールラウンドスポーツだ。
ハンドルバーはセパレートタイプとされたが、ライディングポジションはさほど前傾がきつくなく、ストリートで扱いやすい設定とされた。アンダーまで備えたフルカウルは面積を抑え気味にしてエンジンの露出を大きめにとったもので、六角形デザインのモノフォーカスLEDヘッドライトは8SやVスト800系と共通のユニットを採用する。
スチール製フレームやアルミ製スイングアーム、270度クランク&クロスバランサー装備の並列2気筒エンジンは基本的に8Sと同スペックのものを搭載。スリップ&アシスト機能を持つスズキクラッチアシストシステム(SCAS)や発進時に回転を少しだけ上げてサポートしてくれるローRPMアシストに加え、双方向クイックシフトシステム、3段階+OFFのスズキトラクションコントロールシステム(STCS)、3段階に設定可能なスズキドライブモードセレクター(SDMS)といった先進装備も備えている。
GSX-8Rはモトアメリカのミドル2気筒クラスである『ツインズカップ』にエントリーしていることも話題になっており、目下のところランキングトップを快走中だ。
現地価格は230ドル上昇し、9669ドル(日本円換算約137万9000円・9/12現在)になった。
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SUZUKI GSX-8R[2025 U.S. model]
車名 | GSX-8R |
全長×全幅×全高 | 2115×770mm×1135mm |
軸距 | 1465mm |
最低地上高 | 145mm |
シート高 | 810mm |
キャスター/トレール | ── |
装備重量 | 205kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 776cc |
内径×行程 | 84.0×70.0mm |
圧縮比 | 12.8:1 |
最高出力 | ── |
最大トルク | ── |
始動方式 | セルフスターター |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 14L |
タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 |
タイヤサイズ後 | 180/55ZR17 |
ブレーキ前 | φ310mmダブルディスク+4ポットキャリパー |
ブレーキ後 | φ240mmディスク+1ポットキャリパー |
色 | 青、黄、黒 |
価格 | 9669ドル |
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