
ヤングマシンが独占スクープ中のホンダ新型「CB1000」は、CB1000ホーネットをベースとするヘリテイジ系のネイキッドモデル。CB1300の後継車として、そのエッセンスを注がれた国内専用モデルとして開発中との情報だ。今回は既報のニュースを中心に情報をまとめてみた。
●CG製作:鰭崎真司(不許複製/All rights reserved)
外観は現行を昇華。動力性能は歴代最強か?!
新型CB1000は、ホンダがCB1300の後継機として開発が進めているとウワサされる車両で、ヤングマシンが独占スクープ中のモデル。具体的にはCB1000ホーネットとプラットフォームを共有しつつ、丸眼ヘッドライトなどを与えたオーソドックスなヘリテイジ系ネイキッドとして開発されているという情報だ。
このモデルは日本市場をメインターゲットとする国内専用車とのウワサで、生産もホンダの熊本製作所となる模様。ただしデザインはヘリテイジ系とはいえ、カワサキのZ900RSや、ホンダが2020年に発表したコンセプト車「CB-Fコンセプト」のような懐古系とは異なり、もっとモダンな方向になるらしい。詳細までは不明だが、“BIG-1”のDNAを受け継ぎつつ、CB1300をより進化させた路線になると予想したい。
ベースがCB1000ホーネットとなることから鑑みるに、車重はCB1300から50kgレベルのダイエットも現実的だろう。ちなみにホーネットの心臓部は150ps以上と発表されているから、新型CB1000は歴代ビッグCBで最強の運動性能を実現する1台となりそう。CB1300は堂々とした巨体が自慢で、ゆえにヘビーな取り回しがネックだったが、それも劇的に改善されるハズだ。
目指すは第4世代のジャパニーズCB
このCB1000に対するホンダの入魂ぶりは凄い。1969年のCB750フォア、1979年のCB750F、そして1992年のCB1000スーパーフォア――。日本におけるビッグCBはまさに時代を作ってきたが、次のCB1000はこれらに続く「第4世代のジャパニーズCB」として、今後の日本市場を支えるビッグバイクの柱に据える。それほどの意気込みで開発中だという。
価格に関しても期待。ホーネットは電脳を満載はせず、お値段控えめもウリのひとつと言われる。同様にCB1000もコスパ優秀なマシンとなるかもしれない。いずれにせよCB1300SFの156万2000円~より安くなる可能性が濃厚だ。
予想登場時期は、開発が順調に進めば来春。早ければ春の東西モーターサイクルショーで何らかの発表がありそうだ。ただしベース車であるCB1000ホーネットの発売が欧州で遅れており、2025年モデルになりそうなのは気がかり。発売はやや後ろ倒しになる可能性もある。
新たな柱=ビッグ3兄弟をプラットフォーム展開へ
さらに派生モデルとしてアドベンチャー系のウワサもアリ。軽量パワフルな4気筒のCB1000がベースであれば、ヤマハのトレーサー9GTやスズキGSX-S1000GTら強力なライバルとも渡り合えるハズ。ラクチン&スポーティなEクラッチ仕様が登場するのも確実で、大きなアドバンテージになるだろう。
ホーネット、CB、タイプX。新たな共通プラットフォームから次世代ビッグCBは3兄弟になるハズ。新CB1000シリーズは、まさしくホンダの新しい柱となるだろう。
CB1300はファイナルとともに殿堂入り?
1992年に登場した初代1000からカウントすれば、”BIG-1”として32年目を迎えたCB1300SF/SB。起源は2003年にまで遡るエンジンは、国内で2026年11月から導入される新規制(触媒劣化検知機能=OBD2-2)には対応しておらず、CB1000にバトンを渡す形で殿堂入りと予測される。最終記念仕様としてファイナルエディションが2024年末〜2025年初頭に登場か?
【CB1300SF/SB ファイナルエディション|イメージCG】
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 新型大型二輪 [751〜1000cc])
“エフ”の姿で降臨した新世代フラッグシップCB 売れに売れているカワサキ「Z900RS」をホンダが黙って見ている時期はもう終わりだ。 2020年春に発表された「CB-F コンセプト」は、昨年現行ライン[…]
V3の全開サウンドを鈴鹿で聞きたいっ! ここ数年で最も興奮した。少なくともヤングマシン編集部はそうだった。ホンダが昨秋のミラノショーで発表した「電動過給機付きV型3気筒エンジン」である。 V3だけでも[…]
オールラウンドにFUNライドを楽しめる カラーはCB1000 HORNET (STDタイプ)が「パールグレアホワイト」。 より充実した装備を持つCB1000 HORNET SPに「マットバ[…]
SC77のエンジンを搭載しながら134万2000円、オーリンズ&ブレンボのSPでも158万4000円 エンジンが抜群に気持ちいい! ホンダが2025年1月23日に発売した新型モデル「CB1000ホーネ[…]
もう走れるプロトがある! 市販化も明言だ 「内燃機関領域の新たなチャレンジと位置づけており、モーターサイクルを操る楽しさ、所有する喜びをより一層体感できることを目指している。走りだけでなく、燃費、排ガ[…]
人気記事ランキング(全体)
タイホンダ創立60周年を記念したスペシャルエディション 特別仕様車の製作に旺盛なカブハウスは、タイホンダの創立60周年を記念した「New Monkey Chrome Legacy Limited Ed[…]
ヤンマシ勝手に断言。これでレースに出るハズだ!! 「CB1000Fコンセプト モリワキエンジニアリング(以下モリワキCB)」は、見ての通り、ホンダCB1000Fコンセプトをレーサーに仕立てたカスタムモ[…]
Q.猛暑も過ぎようやくツーリングへと出かけたのですが、曲がり角やカーブのたびにハンドルを重く感じて、内側に切れるのを左手で支え疲れ果てました。これまで快適に乗れていた愛車が、わずか2ヶ月乗らずにいたら[…]
子供の夢を、ホンダが大人げないほど本気で作る この「ホンダコライドン」は、内部のモーターや駆動用タイヤによって走行が可能な電動モビリティ。手足/首/顔も可動としてゲーム上の動きの忠実な再現を目指し、子[…]
2機種/3+2グレードで構成されるインド仕様 ホンダモーターサイクル&スクーターインディア(HMSI)は、日本でGB350シリーズとして販売され人気の空冷単気筒バイク「H’ness CB350(ハイネ[…]
最新の投稿記事(全体)
“エフ”にとらわれず、新世代のCBをゼロベースで追求 YM:まずはCB1000Fコンセプトの狙いどころや、車両のコンセプトを教えて下さい。 坂本:“CB”はレースと共に育ってきたブランドですが、その役[…]
洗車だけでなく雨天走行後にも使えそうな”吸水クロス” 雨天での走行後や、洗車後に気になるのがボディに付いた水滴。これの拭き取りに特化した設計のクロスが”超吸水ゼロタオル”だ。 吸水性を高めるため、生地[…]
熊本市繁華街、バイク駐車場の実態 熊本一の繁華街である下通(しもとおり)商店街の周辺を歩いたが、目につくのは自転車駐輪場への125cc以下の受け入れが進んでいること。とくにアーケードから1本入った路地[…]
ショッパー(紙袋)&クリアファイルをプレゼント【無料福引】 1972年に誕生したモーターサイクルメディアのヤングマシンは、本WEBサイトを中心とするデジタルメディアへ進化することとなりました。[…]
R20 CONCEPT/Concept F 450 GSを本邦初公開 ! 『東京モーターサイクルショー』にて、BMWはドイツ本社より本イベントのために特別に取り寄せたコンセプトモデル「R20 CONC[…]