
ホンダは北米で2025年モデルを発表した。CB650RやCBR650R、CBR1000RR-R、モンキー125といった人気車&ニューカラーが目立つ中、日本では販売終了して久しいCBR1000RR、CBR600RRの姿があった。いずれもABSの有無で2バージョンがあり、こなれた価格も特徴となっている。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
ホワイト/グレーの新色を採用し、1000RRは価格が300ドル上昇、600RRは据え置きだ!
やはりRR-Rはイキ過ぎていたのか……? ホンダ市販車最強の218psを発揮し、MotoGPマシンRC213Vと同じボア×ストロークを採用するなど、登場した際には「ホンダがブチ切れた!」とすら言われたCBR1000RR-Rは、その高い戦闘力ゆえに生半可なライダーを寄せ付けない雰囲気があり、価格もフラッグシップ級。2024年モデルでマイナーチェンジを受けて扱いやすくなったとはいえ、最高峰の価格はやはり気軽に買える存在ではない。
北米では、そんな“ほどよい”ところを求めているライダーに向けて、CBR1000RR(SC77世代)が生き残っているのをご存じだろうか。
CBR1000RRはRR-Rよりもショートホイールベースで軽快なハンドリングを持ち、RR-Rほどの爆発的なパワーこそないものの速さは十分。それでいて価格は1万6999ドル(日本円換算約263万円・7/30現在)であり、CBR1000RR-R SPの現地価格2万8999ドル(約448万円)に比べれば格段に買い求めやすい(※円安なのでイメージしにくいが現地の金銭感覚では1万ドルが100万円くらいのイメージになるらしい)。
もっともSP仕様はラインナップされず、ABS仕様では+300ドルになるが、それでも十分に廉価といえるだろう。
そしてもう1台の注目モデルはCBR600RRだ。こちらも日本で販売されている現行モデルではなく、1世代前のCBR600RRが生き残っている。価格は1万2199ドル(約189万円)で、こちらの場合はABS仕様が+1000ドルになる。
日本では排気量によるヒエラルキーが重視されるが、北米ではパフォーマンスや用途で棲み分けるラインナップ。ミドルクラスのCBR600RRとスーパーバイクそのもののCBR1000RR-R SP、そしてそれらの中間にCBR1000RRが位置しており、一種の合理性を感じさせる。
ちなみにCBR1000RR、CBR600RRの2025年モデルは、いずれも日本にないニューカラーを採用している。
排出ガス規制の兼ね合いもあって日本で同じようなラインナップは難しいだろうが、従来型ユーザーは外装のみ個人輸入して他と差をつける、なんていうのもアリ?
HONDA CBR1000RR / ABS[2025 US model]
主要諸元■全長/全幅/全高未発表 軸距1405mm シート高820mm 車重196kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量19.5L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/50ZR17 ●北米参考価格:1万6999ドル/ABS=1万7299ドル ●色:パールホワイト
HONDA CBR1000RR / ABS[2025 US model]
HONDA CBR600RR / ABS[2025 US model]
主要諸元■全長/全幅/全高未発表 軸距1405mm シート高820mm 車重190kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 599cc 出力未発表 変速機6段 燃料タンク容量18.17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●北米参考価格:1万2199ドル/ABS=1万3199ドル ●色:ディープパールグレー
HONDA CBR600RR / ABS[2025 US model]
HONDA CBR1000RR-R SP[2025 US model]北米ではSPモデルのみ設定されるRR-R。2023年モデルは30周年記念カラーのみが販売されたが、2025年モデルは日本でもお馴染みのグランプリレッドにカラー変更。 ●参考価格:2万8999ドル
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
11/1発売:カワサキ カワサキ ニンジャH2 SX SE カワサキの最高峰スポーツツアラー「ニンジャH2 SX SE」の2026年モデルが、11月1日に発売された。スーパーチャージャー搭載のバランス[…]
風のように静かで、1000㏄並みにトルクフル! ホンダは昨年のEICMA2024で「EV Fun Concept」を出展したが、今回のEICMA2025では「WN7」を発表。基本スタイルは踏襲するもの[…]
より高度な電子制御でいつでもどこでも快適な走りを!! 【動画】2026 CB1000GT | Honda Motorcycles ホンダがEICMA 2025にて発表した「CB1000GT」は、「Hi[…]
“レールのないジェットコースター”のコンセプトはまさに二輪車のFUNを体現 ホンダは、昨年のEICMA 2024で世界初公開したV型3気筒コンセプトモデルに続き、「V3R 900 E-Compress[…]
スペンサーの世界GPでの大活躍がAMAレースの注目度を高めた 旧くからのバイクファンなら、だれもが“ファスト・フレディ”の愛称を知っているだろう。1983年に世界GP500でチャンピオンに輝き「彗星の[…]
最新の関連記事(新型スーパースポーツ)
11/1発売:カワサキ カワサキ ニンジャH2 SX SE カワサキの最高峰スポーツツアラー「ニンジャH2 SX SE」の2026年モデルが、11月1日に発売された。スーパーチャージャー搭載のバランス[…]
欧州では価格未発表だが、北米では前年から200ドル増の9399ドルと発表 ヤマハは北米で新型「YZF-R7」を発表。欧州で発表された新型「R7」にモデルチェンジ内容は準じつつ、北米独自のカラーリングで[…]
スポーツライディングの登竜門へ、新たなる役割を得たR7が長足の進化 ミラノで開催中のEICMA 2025でヤマハの新型「YZF-R7(欧州名:R7)」が登場した。2026年から従来のワールドスーパース[…]
新しい顔にウイングレットも装備! カワサキは欧州と北米で「ニンジャZX-10R」と「ニンジャZX-10RR」の新型モデルを発表した。サーキットパフォーマンスとこうどうでの 実用性を両立するスーパースポ[…]
ライダー本人のサイン入り限定ヘルメットも附属 ホンダUKが発表した「CBR1000RR-RファイアーブレードSP ディーン・ハリソン レプリカ」は、2025年のマン島TT・スーパーストッククラスでディ[…]
人気記事ランキング(全体)
空想をも現実化するリアルなライドフィーリング しげの秀一氏により1983年から1991年にかけて週刊少年マガジンで連載され、当時のオートバイブームの火付け役となった伝説の漫画「バリバリ伝説」。そこで描[…]
点火トラブルって多いよね 昔から「良い混合気」「良い圧縮」「良い火花」の三大要素が調子の良いエンジンの条件として言われておりますが、それはそのまま調子が悪くなったバイクのチェック項目でもあります。その[…]
長距離や寒冷地ツーリングで感じる“防寒装備の限界” 真冬のツーリングでは、重ね着をしても上半身の冷えは避けにくい。特に風を受ける胸や腹部は冷えやすく、体幹が冷えることで集中力や操作精度が低下する。グリ[…]
背中が出にくい設計とストレッチ素材で快適性を確保 このインナーのポイントは、ハーフジップ/長めの着丈/背面ストレッチ素材」という3点だ。防風性能に特化した前面と、可動性を損なわない背面ストレッチにより[…]
薄くても温かい、保温性に優れる設計 GK-847は、ポリエステル素材をベースとしたサーマル構造を採用しており、薄手ながらも高い保温性を実現している。厚手のウインターグローブの下に装着しても動きが妨げら[…]
最新の投稿記事(全体)
QJ LOVER Kayo が感じた ”リアルなQJ MOTORの魅力” を 毎月ここから発信していきます。 —— Let’s MOTOR Talk ! —— モデル・通訳として活動している時任カヨが[…]
空冷エンジンのノウハウを結集【カワサキ GPz1100[ZX1100A]】 航空機技術から生まれたハーフカウルとレース譲りのユニトラックサスを装備。デジタルフューエルインジェクション効果を高めるために[…]
月内発売:SHOEI 「GT-Air 3 AGILITY」 優れた空力特性とインナーバイザーを兼ね備えたSHOEIのフルフェイスヘルメット「GT-Air3(ジーティーエア スリー)」に、新たなグラフィ[…]
白バイ隊員の主な装備 オートバイが好きな方であれば一度は、白バイの装備や白バイ隊員の制服ってどうなっているんだろうって思ったことがあるのではないかと思います。私も警察官になる前は興味津々で、走っている[…]
11/1発売:カワサキ カワサキ ニンジャH2 SX SE カワサキの最高峰スポーツツアラー「ニンジャH2 SX SE」の2026年モデルが、11月1日に発売された。スーパーチャージャー搭載のバランス[…]
- 1
- 2







































