
ドゥカティは、F1レーサー、アイルトン・セナの没後30年の2024年に特別バージョンのモンスターをリリースすると発表した。341台限定で、数々の特別装備、セナのヘルメットをトリビュートした特別カラーを採用している。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ドゥカティ
ブラジル国旗のヘルメットカラーをトリビュート!
ドゥカティは、不世出のF1レーサー、アイルトン・セナがレース中の事故でこの世を去ってから30年が経過したことにちなんで、セナが愛車とした初代モンスター900の直系の子孫であるモンスターに特別記念バージョン「モンスター セナ(Monster Senna)」を製作。世界限定341台を2025年モデルとして発売すると発表した。
セナはバイク好きとしても知られ、これまでにもドゥカティ916やパニガーレ1199などのほか、MVアグスタF4でもスペシャルモデルが限定生産されている。従来のそれらはシルバー/ガンメタ系あるいはブラックをベースに赤ホイールで足元を彩っていたが、今回のモンスター セナはイエローを基調としたカラーリングが特徴だ。
セナが逝去したのは1994年で、初代モンスター900が登場したのは1993年。愛車とした期間は短かったかもしれないが、今もセナはモンスター900の最初のオーナーのひとりとして語り継がれている。
モンスター セナの特別装備としては、まずセナのヘルメットをイメージした記念カラーリングが最大の特徴だろう。これはブラジル国旗の配色をベースとしたもので、ブラジルのヒーローとして知られたセナの記念カラーにふさわしい。メーターバイザーにはセナのロゴ入りだ。
アイルトン・セナのヘルメット。1994年サンマリノGP、タンブレロコーナーでコンクリートウォールに衝突する事故で亡くなるまで、常に故郷ブラジルの国旗をモチーフとしたカラーリングを使用した。
トップブリッジにはシリアルナンバープレートが取り付けられ、341台それぞれに固有のナンバーが割り振られる。マフラーはテルミニョーニ製のスリップオンで、ノーマル仕様から約4kg軽量だ。
サスペンションとステアリングダンパーはオーリンズ製で、前後サスはフルアジャスタブルで、倒立フロントフォークは標準仕様のモンスターから0.6kg軽くなっている。フロントブレーキにはブレンボ製Stylemaキャリパーとφ320mmアルミ製フランジのダブルディスク(モンスターのブレーキシステムよりも0.5kg軽量)を採用した。
ブルーのシートにはセナのロゴが入り、高品質なパッドでスポーティに仕上げているという。
このほか、コーナリングABSやドゥカティトラクションコントロール、ドゥカティウイリーコントロール、ローンチコントロール、各種ライディングモードといった電子制御は標準仕様モンスターに準じている。
価格と発売日は未発表だが、販売は世界限定341台(世界タイトル3回、勝利数41回にちなんだ数)。激しい争奪戦が予想される。
DUCATI MONSTER SENNA[2025 model]
在りし日のセナの姿や数々のディテール写真はギャラリーページにて。
DUCATI MONSTER SENNA[2025 model]
DUCATI MONSTER SENNA[2025 model]
DUCATI MONSTER SENNA[2025 model]
車名 | MONSTER SENNA |
全長×全幅×全高 | 未発表 |
軸距 | 1472mm |
シート高 | 840mm |
キャスター/トレール | 23°/87mm |
装備重量 | 175kg(装備/燃料を除く) |
エンジン型式 | 水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 937cc |
内径×行程 | 94×67.5mm |
圧縮比 | 13.3:1 |
最高出力 | 111ps/9250rpm |
最大トルク | 9.5kg-m/6500rpm |
始動方式 | セルフスターター |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 14L |
燃費 | 19.2km/L |
タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 |
タイヤサイズ後 | 180/55ZR17 |
ブレーキ前 | 油圧式ダブルディスク |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク |
価格 | 未発表 |
色 | セナカラー |
発売日 | 未発表 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
最新の関連記事(記念モデル/限定モデル)
北米にもあるイエローグラフィック! スズキ イエローマジックといえば、モトクロスやスーパークロスで長年にわたって活躍してきた競技用マシン「RMシリーズ」を思い浮かべる方も少なくないだろう。少なくとも一[…]
モンキーFSシリーズの最新作として誕生! ホンダ「CB1000F コンセプト」で往年のフレディ・スペンサーが駆ったレーシングマシンのカラーリングが話題になったばかりだが、憧れの“スペンサーカラー”をま[…]
タイホンダ創立60周年を記念したスペシャルエディション 特別仕様車の製作に旺盛なカブハウスは、タイホンダの創立60周年を記念した「New Monkey Chrome Legacy Limited Ed[…]
バイクファッションの幅を広げるミリタリーテイストなグリーンが登場 新たに加わるモスグリーンは、ミリタリーグリーンともいうべき、深い緑のマットカラーだ。そのためミリタリー系ウエアとの相性は抜群で、バイク[…]
2年ぶりに新登場した白黒反転グラフィックはクリアとマットの2バリエーションが揃う 『Z-8 IDEOGRAPH』は、ヘルメット左側面に大きく描かれた「X」の文字と、フェイスガード右側面のちょっぴりポッ[…]
最新の関連記事(ドゥカティ)
ドゥカティ初の単気筒モタードモデル モタードモデルといえば、通常はオフ車の派生モデルとして作られるが、この「ハイパーモタード698モノ」は、ロードスポーツキャラに100%振りきって、車体剛性も高めに設[…]
走行&レクチャーを1日繰り返す 上のメインカットは、イタリア人講師のリビオ・ベローナさんを追いかける筆者と、その走りを後ろから観察する元世界GP250ccクラスチャンピオン・原田哲也さん。コースはMo[…]
イベントが盛りだくさん! ドゥカティオーナーであるドゥカティストや、ドゥカティファンを対象としたお祭り『DUCATI DAY』が2025年も開催された。 会場である千葉県木更津市にあるポルシェ・エクス[…]
予選はCBR1000RR-RとCBR600RRがトップタイムだったが…… 今年のマン島は、予選ウィークがはじまった5月26日から雨が降らない日が一日もない、悪天候に見舞われた。そのため予選はことごとく[…]
豊富な在庫に自信アリ。探しているモデルがきっと見つかる店 ドゥカティ大阪ノースは、もともとドゥカティ名神尼崎店として兵庫県で営業していたが、7年前に現在店舗がある大阪府箕面市へ場所を移し、店舗を全面リ[…]
人気記事ランキング(全体)
オートマ・AMT&ベルトドライブ採用の250ccクルーザー! 自社製エンジンを製造し、ベネリなどのブランドを傘下に収めることでも知られる、中国・QJMOTOR。その輸入元であるQJMOTORジャパンが[…]
懐かしのスタイルに最新技術をフル投入! 2025年3月の東京モーターサイクルショーで詳細が発表されたヨシムラヘリテージパーツプロジェクト。対象機種は油冷GSX-R750とカワサキZ1となっており、GS[…]
Z1、GPz900R、Ninja ZX-9Rから連なる“マジックナイン”の最新進化系 カワサキは、948cc並列4気筒エンジンを搭載したスーパーネイキッド「Z900」および上級モデル「Z900 SE」[…]
K-2439 フルメッシュロングジャケット:スタイルと機能を両立するツーリングジャケット 腰までしっかりと覆う安心感のあるロング丈でありながら、後襟から袖口へ流れるように入ったラインデザインと、ウエス[…]
涼しさの心臓部。それは「素材」と「構造」の魔法的組み合わせ うだるような暑さと、じっとりと肌にまとわりつく湿気。毎年繰り返されるこの季節に、多くの人が少しでも快適に過ごせる服を探し求めている。そんな中[…]
最新の投稿記事(全体)
バガーレーサーレプリカここにあり! 153HPを誇る純正スクリーミンイーグル131エンジンを搭載する「CVOロードグライドRR」がアメリカにて限定発売され、その排気量は2147ccにも達するが、カスタ[…]
最新モデルはペルチェデバイスが3個から5個へ 電極の入れ替えによって冷却と温熱の両機能を有するペルチェ素子。これを利用した冷暖房アイテムが人気を博している。ワークマンは2023年に初代となる「ウィンド[…]
ヤングマシン電子版2025年8月号 CONTENTS【特集】黙ってZ/Ninjaに乗れ!!◆’70~’80年代直4カワサキイズム◆最新モデル実力検証 Z900 SE&Ninja 1100SX/SE 【[…]
マツダGT-Rを名乗るは「マツダ323」、つまりは… いうまでもなくマツダ323とは日本名ファミリアのこと。こちらは1989年デビューの7代目(BG)のGT-Xをベースに数々のカスタムを加えたモデル。[…]
2020年モデル概要:快適装備と電子制御を新採用 発売は、2020年1月15日。マイナーチェンジが実施され、「エキサイティング&イージー」のコンセプトを堅持しつつ、装備がイッキに充実した。2019年モ[…]
- 1
- 2