公道向けに市販し、効果が実証されればファクトリーチームにも売り込みか

“グリップするエンジン”を実現!! 外付けフライホイールを東上野技研が発売

東上野技研工業は、後輪のスピニングを抑制し、滑らかな加速とレース終盤までタイヤライフを温存するためのニューパーツ・外付けフライホイールの「The Stone Age」を4月1日に発売すると発表した。※4月1日に公開したエイプリルフールねたです


●文/やっつけCG:ヤングマシン編集部

まるで石でできた円盤

ヤングマシン編集部にほど近い『東上野技研』では、MotoGPで苦戦する日本メーカーの後輪グリップを改善するための決定版パーツとして外付けフライホイールを開発、本日4月1日より発売すると発表した。

フライホイールとは、エンジンのクランク質量を補うためにクランクシャフトの端に取り付けられた円盤状のパーツで、日本語では「弾み車」と呼ばれる。回転系の慣性モーメントを増やすのが目的のことパーツは、重いと回転を保つ力が強くなり、軽いと回転数の変化が容易になる。

モーターサイクルは車体に占めるエンジン割合が四輪に比べて大きく、また車重も軽いためエンジン特性がハンドリングやトラクションに大きく影響し、特にクランクまわりの回転質量がドライバビリティに直結しやすいと言われている。

軽くすると回転上昇が鋭くなる一方で、MotoGPのように1000ccクラスかつ300馬力を超えるようなエンジンでは“パワーありすぎ問題”により後輪のスピニングが増えてしまいがち。後輪のスピニングが増えれば前に進む力が弱くなる、つまり加速が十分に得られなくなることから、ライダーの操作やトラクションコントロールシステムによってパワーを絞り、後輪をグリップさせるべく苦心するようになる。

とはいえ、パワーを絞るということは加速力でライバルの後塵を拝すことにもつながり、かといってスピニングをそのままにすればタイヤの性能低下も早まってしまう。

こうした問題を解決するため、各メーカーはエンジンの各気筒で理想の点火間隔を得るべくV4化やクランク位相角を変えてみたり、クランクやフライホイールの重量を変更したりしながら、“グリップするエンジン特性”を得るためにしのぎを削っている。

東上野技研の代表である墨田文教氏は、「MotoGPにおいて苦戦が続く日本メーカーに対し新たな解決策を提案するため外付けフライホイールを開発した」と語ってくれた。

そんな外付けフライホイールは製品名「The Stone Age」と名付けられ、まるで石器時代の石の貨幣のような外観が大きな特徴だ。重量は53kgほどあり、車体の左側に取り付ければ左コーナーの、右側に取り付ければ右コーナーの倒し込みが容易になる効果も得られるという。また、バンク角が深くなりすぎた際には補助輪のように働くという嘘のような効果も副次的に得られたといい、墨田文教氏は「まずは市販車で多くのライダーに試してもらい、効果が実感できたらMotoGPファクトリーチームにも売り込みたい」と怪気炎を上げる。

こんな適当なCGを作って4月1日に駆け込みで記事を制作したヤングマシン編集部には、メーカーから厳しい処分が待っている可能性もあるが、続報が入り次第お届けしたい。結果はまた来年の4月1日に……!? ※繰り返しますがエイプリルフールねたです

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