
トライアンフモーターサイクルズジャパンは、2024年3月22日から開催される東京モーターサイクルショーにて新型の「Rocket 3 Storm R」および「Rocket 3 Storm GT」を日本初公開すると発表した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:トライアンフモーターサイクルズ
パワー&トルクアップ、新型アルミホイール採用
量産車で世界最大となる2457cc直列3気筒エンジンを搭載するモンスターマシン・ロケット3シリーズがモデルチェンジ。車名には『STORM=嵐』の名が追加され、さらなるパフォーマンスアップにふさわしい名称に。マッチョなロードスターは「ロケット3 ストームR」、快適性を加味したモンスターツアラーは「ロケット3 ストームGT」だ。
初代はロケットIIIの名称で2004年に登場し、巨大な直列3気筒エンジンにリヤ240mm幅の極太タイヤというド迫力の肉体美を誇り、なのに日常でも乗りやすいという新世界を切り拓いた、トライアンフ独自のスーパークルーザーだった。2020年には2457cc(欧州表記では2458cc)の「ロケット3」にフルモデルチェンジし、現在のRおよびGTというラインナップが構成された。
アイドリングのまま6速まで楽々と加速していくモンスターエンジンは思いのほか軽快に回り、300kgを超える車重でも扱いに気難しさを感じさせない現行ロケット3は、クルーザーというよりも巨大なストリートファイターといった風情であり、トライアンフが謳うように『ロードスター』である。
“ストーム”となった2024年モデルでは、エンジン出力が従来から+15psの182psになり、トルクも0.4kg-mアップの22.95kg-mに。また、軽量化された新型アルミホイールで優れたハンドリングを手に入れた。ボディカラーはブラックアウトされたディテールが特徴で、全体にダークカラーのスキームとなっている。
Triumph Rocket 3 Storm R / GT
サスペンションは前後ともSHOWA製、ブレーキコンポーネントはブレンボ製。来ドバイワイヤを採用することにより4つのライディングモード、コーナリングABS、トラクションコントロールを実装し、クルーズコントロールも完備。メーターは円形のフルカラーTFTディスプレイだ。
ライディングポジションはGTのほうがアップライトなものになっており、グリップ位置はRに対して125mm高く、シート高は750mm(Rは773mm)。ステップポジションはミッドコントロールのR(15mmの上下が可能)に対し、GTはフォワードコントロールとして3段階の水平ポジションと50mmの上下調整が可能だ。両車ともにタンデムステップはブラックアウトされて目立たないようになっている。
価格はロケット3 ストームRが298万9000円、ロケット3 ストームGTが305万9000円。カラースキームは共通で全3色がラインナップされる。東京モーターサイクルショーで初お披露目となるので、興味のある方はその目で確かめてもらいたい!
Rocket 3 Storm R
Rocket 3 Storm GT
Rocket 3 Storm R/GT のスペック
| 車名 | Rocket 3 Storm R | Rocket 3 Storm GT |
| 全長×全幅×全高 | 2365×920×1125mm | 2200×825×1215mm |
| 軸距 | 1675mm | ← |
| シート高 | 773mm | 750mm |
| 装備重量 | 318kg | 321kg |
| エンジン型式 | 水冷4ストローク直列3気筒DOHC4バルブ | ← |
| 総排気量 | 2457cc | ← |
| 内径×行程 | 110.2×85.9mm | ← |
| 圧縮比 | 10.8:1 | ← |
| 最高出力 | 182ps/7000rpm | ← |
| 最大トルク | 22.95kg-m/4000rpm | ← |
| 変速機 | 6段リターン | ← |
| 燃料タンク容量 | 18L | ← |
| タイヤサイズ前 | 150/80R17 | ← |
| タイヤサイズ後 | 240/50R16 | ← |
| ブレーキ前 | φ320mmダブルディスク+4ポットキャリパー | ← |
| ブレーキ後 | φ300mmディスク+4ポットキャリパー | ← |
| 価格 | 298万9000円 | 305万9000円 |
| 車体色 | 赤×黒、黒×灰、青×黒 | ← |
| 発売時期 | 未発表 | ← |
Rocket 3 Storm R のディテール
Rocket 3 Storm GT のディテール
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(トライアンフ)
TRICKSTAR初のTRIUMPHマフラー、登場 SPEED400/SCRAMBLER400X 政府認証スリップオンマフラー 外観は、取り付け角度やサイレンサーの上がり具合まで徹底的に検証[…]
世界中のビルダーがボンネビルをカスタム 今回開催されたバイクカスタムの世界規模コンペティションには、世界各地から8チームが参加。その中からファイナリストに選出されたのは、ブラジル、フランス、イタリア、[…]
シュアラスターの「バイク洗車図鑑」 バイクが違えば洗い方も変わる! 車種別の洗車情報をお届けするシュアラスターの「バイク洗車図鑑」。 今回は、2025年モデルで各部のブラッシュアップが行われたトライア[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
アドベンチャー仕様としてオフロード性能を強化 新型モデル「スクランブラー400XC」は、トライアンフが誇る400ccモダンクラシックシリーズの新顔だ。既存のスクランブラー400Xをベースに、さらなるオ[…]
最新の関連記事(新型クルーザー)
北米レブル300にEクラッチ仕様が登場 ホンダEクラッチが世界戦略進行中だ。欧州で人気のグローバル車・CBR650R/CB650Rを皮切りに、日本では軽二輪クラスのベストセラーであるレブル250に搭載[…]
スクランブラースタイルのCL500はカスタマイズも楽しい トラディショナルなスクランブラースタイルの大型バイクとして、2023年に登場したHonda「CL500」とはどんなバイクなのでしょうか? 筆者[…]
ニューカラー採用、ビキニカウルの“カフェ”も新色に カワサキは北米で、アーバンクルーザー「バルカンS」および「バルカンSカフェ」の2026年モデルを発表した。流麗なスタイリングはそのままに、標準モデル[…]
基本構成は日本仕様のエリミネーター/SEと変わらないが、排気量は異なる カワサキは北米でエリミネーター/SEの2026年モデルを発表した。すでに日本仕様でもホワイトおよびブラックのSEとレッドのプラザ[…]
低く長いデザインが個性マシマシ! レトロモダンなボバークルーザー 中国から新たな刺客がやってきた! ベンダは2016年設立の新興メーカーで、独自設計のエンジンを搭載したクルーザーを中心に、ネイキッドな[…]
人気記事ランキング(全体)
コンパクトで取り付けが簡単なスマートモニター タナックス(TANAX)の「スマートライドモニター AIO‑5 Play (SRS‑015)」は、本体サイズ78.8(H)×136.2(W)×26.8(D[…]
これぞCBだ! そう直感的に思えるライダーの視界 跨った瞬間に「CBだ!」と思えた。視界に入る燃料タンクの大きな面積や両腿の内側に感じる存在感、そして昔で言う“殿様乗り”が似合う大きくアップライトなラ[…]
X-ADVの兄弟車として欧州で販売される「フォルツァ750」 ホンダは欧州でフォルツァ750(FORZA 750)の2026年モデルを発表した。主要諸元に変更はなくカラーバリエーションの一部変更でイリ[…]
ヤマハ・ハンドリングのこだわりを400レプリカ路線へ融合! 1980年にRZ250をリリース、レプリカの時代に先鞭をつけたヤマハも、4ストのスポーツバイクXJ400系ではツーリングユースを前提とした、[…]
「特殊ボルト」で困ったこと、ありませんか? 今回は「でかい六角穴のボルト」を特殊工具なしで外してみようというお話。 バイクを整備していると時々変なボルトに出会うことがあります。今回は古い原付オフロード[…]
最新の投稿記事(全体)
外観をスタイリッシュにリニューアルしたトリシティ125 前回のトリシティ300に続き、今回試乗を行うのも前2輪を持つLMWシリーズのトリシティ125。ちなみにLMWとは、リーニング・マルチ・ホイールの[…]
父とB+COM SB6XRで会話しながらプチツーリング すっかり秋模様。なんなら執筆している今日は、最高気温が15度。朝から冷え切っていて、冬気分です。 自宅近くを走っているスクーターの方を見て、「わ[…]
KATANAというバイク 一昨年のこと、キリンと同じ年齢になったことをキッカケにKATANA乗りになったYです。 ノーマルでも十分乗り易いKATANAですが、各部をカスタムすることで、よりカタナ(GS[…]
エンジニアもバイクに乗る、それがボッシュの面白さ ボッシュが二輪車向けABSを世に出してから今年で30周年を迎えた。ボッシュといえばドイツのメーカーだが、バイク部門の開発拠点が日本の横浜にあることはご[…]
RZ250を上回る新テクノロジー満載! 1979年にホンダがリリースした、まさかの2ストローク50ccスポーツのMB50(広告なでの名称はMB-5)。 250ccやビッグバイクのスケールダウン・デザイ[…]
- 1
- 2



































































































