スズキは、同社の一大勢力となったアドベンチャーファミリーの最新世代モデル「Vストローム800DE」にニューカラーを追加し、2024年モデルとして2月22日に発売すると発表した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:スズキ
チャンピオンイエローはそのままに、新色ホワイトとマットグリーンが登場
スズキは、最新世代の並列2気筒エンジンを搭載するアドベンチャーモデル「Vストローム800DE」シリーズに新色を投入。従来のグレーおよびブラックに代わってパールテックホワイトとマットスティールグリーンメタリックが設定された。
パールテックホワイトには強い印象の青紫が差し色として入る。そして後者のマットスティールグリーンメタリックは、発売されたばかりの「Vストローム800(前19/後17インチのオンロード寄り仕様)」が採用しているものと同様だが、ワイヤースポークホイールにはゴールドリムを採用した。
Vストローム800DEは、GSX-8S/GSX-8Rらと同じ新設計の775cc並列2気筒エンジンを搭載し、前21/後17インチホイールを履く本格派アドベンチャーモデル。エンジンは270度位相クランクによって90度Vツインと同様の鼓動感を得ているだけでなく、クランク軸に対し90度に一次バランサーを2軸配置した「スズキクロスバランサー」を量産二輪車で初めて採用し、不快な振動を大幅に低減した。また、スズキクラッチアシストシステムを採用してレバー操作荷重を低減している。
先進の電子制御「S.I.R.S(スズキインテリジェントライドシステム)」は、スズキドライブモードセレクター(SDMS)、G(グラベル)モード付きスズキトラクションコントロールシステム(STCS)、電子制御スロットルシステム、双方向クイックシフトシステム、スズキイージースタートシステム、ローRPMアシストを統合制御するもの。
車体は新設計のスチールフレームを核に、SHOWA製の倒立フロントフォーク&リンク式モノショックリヤサスペンション、φ310mmフローティング式ダブルディスクのフロントブレーキなどで武装する。ホイールトラベルは前220mm/後212mmで、最低地上高は220mmとVストロームシリーズで最も大きい。
ワイドなテーパードハンドルバーや固定式シートでオフロードを“走れる”ライディングポジションを構成し、燃料タンク容量は20L。メーターは5インチTFTフルカラーディスプレイ、縦目2灯のヘッドライトなど灯火類はフルLEDと、最新トレンドを網羅。ディスプレイ左側にはUSBソケットも備えている。
SUZUKI V-STROM 800DE[2024 model]のカラーバリエーションとスペック
車名 | V-STROM800DE |
型式 | 8BL-EM1BA |
全長×全幅×全高 | 2345×975×1310mm |
軸距 | 1570mm |
最低地上高 | 220mm |
シート高 | 855mm |
キャスター/トレール | 28°/114mm |
装備重量 | 230kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 775cc |
内径×行程 | 84.0×70.0mm |
圧縮比 | 12.8:1 |
最高出力 | 82ps/8500rpm |
最大トルク | 7.7kg-m/6800rpm |
始動方式 | セルフ式 |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 20L |
WMTCモード燃費 | 22.6km/L(クラス3、サブクラス3-2、1名乗車時) |
タイヤサイズ前 | 90/90-21 |
タイヤサイズ後 | 150/70R17 |
ブレーキ前 | 油圧式ダブルディスク(ABS) |
ブレーキ後 | 油圧式ディスク(ABS) |
乗車定員 | 2名 |
価格 | 132万円 |
車体色 | マット緑、黄、白 |
発売日 | 2024年2月22日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
スズキVストローム800DEを購入したい! 車両販売情報はこちら
最新の関連記事(新型アドベンチャー/クロスオーバー/オフロード)
消えてしまったセロー250の穴をカワサキが埋める?! カワサキの新トレッキングマシン「KLX230 シェルパ」は、2024年11月15日の発表時には11月27日発売とされたが、その後に諸事情で発売日を[…]
シリーズの中心的な存在、語り継がれる名車の予感 昨年3月に発売されたVストローム800DEと、その7か月後に登場した同800は、ともにミドルネイキッドのGSX-8Sとプラットフォームを共有している。 […]
2023年モデルで復活した「トランザルプ」の名跡 ホンダは欧州で「XL750トランザルプ」の2025年モデルを発表。アフリカツインにインスパイアされたという2眼LEDヘッドライトを採用し、バイオエンジ[…]
グラフィック変更のLと、青いシートでイメージチェンジしたラリー ホンダは欧州で、水冷単気筒エンジン搭載のトレールモデル「CRF300L」とアドベンチャーモデル「CRF300ラリー」の2025年モデルを[…]
1位:PG-1/ハンターカブ/クロスカブ比較インプレ ヤマハの125ccクラスレジャーバイク「PG-1」のタイおよびベトナムでの発売に合わせ、CT125ハンターカブ、クロスカブ110との比較試乗をレポ[…]
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
通勤エクスプレスには低価格も重要項目! 日常ユースに最適で、通勤/通学やちょっとした買い物、なんならツーリングも使えるのが原付二種(51~125cc)スクーター。AT小型限定普通二輪免許で運転できる気[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc 400ccクラスは、普通二輪免許を取ってから間もないビギナーも選ぶことができる排気量帯で、16歳から乗ることができる。 そんな400cc[…]
シリーズの中心的な存在、語り継がれる名車の予感 昨年3月に発売されたVストローム800DEと、その7か月後に登場した同800は、ともにミドルネイキッドのGSX-8Sとプラットフォームを共有している。 […]
16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外[…]
人気記事ランキング(全体)
「もしも出先でヘルメットを盗難されたら、自宅までどうやって帰るのだろう」バイクに乗っていると、こうした疑問も浮かぶのではないでしょうか。そもそもヘルメット窃盗犯は、なぜ人が使った中古のヘルメットを狙う[…]
2&4ストロークハイブリッドV3は実質4ストロークV4と同効率! 数々の伝説を残してきたNSR500が2001年シーズンで最後の年を迎えた。これで2ストローク全盛に完全な終止符が打たれたわけだ。対する[…]
一度掴んだ税金は離さない! というお役所論理は、もういいでしょう 12月20日に与党(自民党と公明党)が取りまとめた「令和7年度税制改正大綱」の「令和7年度税制改正大綱の基本的な考え」の3ページ目に「[…]
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことが判明した[…]
2025年こそ直4のヘリテイジネイキッドに期待! カワサキの躍進が著しい。2023年にはEVやハイブリッド、そして2024年には待望のW230&メグロS1が市販化。ひと通り大きな峠を超えた。となれば、[…]
最新の投稿記事(全体)
ユーザーの好みに応える充実のラインアップ。スポーツモデルを直立させるスタンドに求められる条件とは? BMWモトラッド専門店として2010年にオープンしたモトラッドミツオカ大阪は、大阪北部に位置する人気[…]
ファッションからスポーツまで。現代のバイクライフにフィット このバイクは只者じゃない−−。僕はマヨルカ島のリゾートホテルのエントランスに鎮座するトライアンフの「スピードツイン1200RS」に初対面した[…]
通勤エクスプレスには低価格も重要項目! 日常ユースに最適で、通勤/通学やちょっとした買い物、なんならツーリングも使えるのが原付二種(51~125cc)スクーター。AT小型限定普通二輪免許で運転できる気[…]
CT125ハンターカブ[47万3000円] vs クロスカブ110[36万3000円/くまモン=37万4000円] 原付二種(51~125cc)クラスの販売台数でPCXとトップ争いを繰り広げるCT12[…]
ホンダV3 どうなる新型モトGPマシン 築き上げた栄光にしがみつくことなく、常に挑戦を続けるホンダ。デビュー初年度に圧倒的な強さで王座に輝いたRC211Vとて例外ではない。すでに次期エンジンを搭載した[…]
- 1
- 2