
ホンダは欧州で、水平対向6気筒エンジンを搭載するフラッグシップツアラー「ゴールドウイング」と「ゴールドウイングツアー」にニューカラーを設定し、2024年モデルとして発表した。無印はマットアーマードグリーンメタリックを新採用、ツアーはヘビーグレーメタリックが追加され、ホワイトとシルバー×グレーが継続される。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
エンジンカバーにブラウンのディテールを配したニューカラー
ホンダが欧州でゴールドウイングシリーズの2024年モデルを発表。バガー仕様のスタンダードモデル「ゴールドウイング」はマットアーマードグリーンメタリック(エンジンケースにブラウンのディテール)を新採用、フル装備の「ゴールドウイングツアー」はヘビーグレーメタリック×グラファイトブラック(エンジンカバーにブロンズのディテール)が追加された。ツアーのパールグレアホワイトは、基本色を継承しながらグラファイトブラックのディテールが施されている。なお、ベータシルバーメタリック×イリジウムグレーメタリックは継続だ。
ホンダのフラッグシップモデルであるゴールドウイングシリーズは、1975年に999ccのネイキッドモデルとしてGL1000ゴールドウイングが初登場。この時は水平対向4気筒エンジンを搭載しており、1980年には2代目で排気量を1085ccとしたGL1100に。翌年に現在に通じる大型カウルを備えた大陸ツアラーのコンセプトを具現化したインターステートへと進化し、さらに1182ccのGL1200へ。そして1988年に6気筒のGL1500ゴールドウイングにフルモデルチェンジし、2001年に13年越しのフルモデルチェンジを行いGL1800となった。
現在の形になったのは2018年モデルで、このときは17年越しのフルモデルチェンジ。フロントにダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用し、エンジンにはスロットルバイワイヤと4つの走行モード、さらに7速DCT搭載バージョンもラインナップ(国内はDCTのみ)した。アップルカープレイやアンドロイドオートに対応し、スマートキーなども装備する最高級のグランドツアラーとして君臨している。
2024年モデルは無印、ツアーともにニューカラーの採用のみで、スペックに変更はない。
ホンダ ゴールドウイングシリーズのカラーバリエーション
主要諸元■全長2615 全幅905 全高1430 軸距1695 シート高745(各mm) 車重390kg(装備)■水冷4ストローク水平対向6気筒SOHC4バルブ 1833cc 126.5ps/5500rpm 17.34kg-m/4500rpm 変速機7段DCT 燃料タンク容量21.1L■タイヤサイズF=130/70R18 R=200/55R16 ※諸元は欧州仕様ゴールドウイングツアーDCT
HONDA GL1800 GOLD WING TOUR DCT and airbag option[2024 EU model]Heavy Gray Metallic with Graphite Black detailing and bronze engine covers
HONDA GL1800 GOLD WING TOUR DCT and airbag option[2024 EU model]Pearl Glare White with NEW Graphite Black detailing
HONDA GL1800 GOLD WING TOUR DCT and airbag option[2024 EU model]Beta Silver Metallic/Iridium Gray Metallic
HONDA GL1800 GOLD WING TOUR[2024 EU model]Heavy Gray Metallic with Graphite Black detailing and bronze engine covers
HONDA GL1800 GOLD WING[2024 EU model]Matt Armoured Green Metallic with brown detailing on the engine cases
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
2024年モデルとして欧州で発表 ホンダ「NT1100」は、乱暴に言えばアドベンチャーモデルのCRF1100Lアフリカツインをベースとし、前後17インチホイールを装着したツーリングバイク。長めのストロ[…]
アドベンチャースポーツは前輪19インチでオンロードに軸足を移す ホンダは欧州で、2024年モデルで進化した「CRF1100Lアフリカツイン」および「CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポー[…]
「レブル1100T」は1色、「レブル1100」は2色の設定 ホンダは、海外で先行発表されていた「レブル1100(REBEL 1100)/デュアルクラッチトランスミッション(DCT)」のニューカラーおよ[…]
最新排出ガス規制に適合したK5エンジンを継承するグランドツアラー スズキの人気スポーツツアラー「GSX-S1000GT」にニューカラーが登場した。 双方向クイックシフターやクルーズコントロール、5段階[…]
電脳装備で一気にクラストップを狙う! ヤマハは、トレーサー9 GTの新バージョン追加となる「トレーサー9 GT+(TRACER9 GT+)」の国内モデルを正式発表した。ミリ波レーダーを中心とした新しい[…]
最新の関連記事(ゴールドウイングツアー)
圧倒的! これ以上の“高級感”を持つバイクは世界にも多くない 「ゴールドウィング」は、1975年に初代デビューし、2001年に最大排気量モデルとして登場。そして2025年、50年の月日を経てついに50[…]
特別色と専用ロゴなどを配した『50th ANNIVERSARY』 ホンダは、1833ccの水平対向6気筒エンジンを搭載する大型プレミアムツアラー「ゴールドウイング ツアー(GOLD WING TOUR[…]
EICMA初公開のコンセプトモデルから世界初公開の初代オマージュ仕様まで ホンダは、「第41回 大阪モーターサイクルショー2025」「第52回 東京モーターサイクルショー」「第4回 名古屋モーターサイ[…]
日本仕様も近く登場! ホンダは国内向けサイト内で「Gold Wing 50周年記念サイト」をオープン。1975年のゴールドウイング(GL1000)から始まる歴史を紹介するとともに、50th Anniv[…]
レンタルバイクの『料金』が気になるのは私だけじゃないはずだ 寒さも厳しさを増してきた冬のある日のこと。Hondaから『冬でもバイクは楽しいって証明できるようなツーリングをしてきてください。レンタルバイ[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
圧倒的! これ以上の“高級感”を持つバイクは世界にも多くない 「ゴールドウィング」は、1975年に初代デビューし、2001年に最大排気量モデルとして登場。そして2025年、50年の月日を経てついに50[…]
公道モデルにも持ち込まれた「ホンダとヤマハの争い」 1980年代中頃、ホンダNS250Rはヒットしたが、ヤマハTZRの人気は爆発的で、SPレースがTZRのワンメイク状態になるほどだった。 しかしホンダ[…]
実は大型二輪の408cc! 初代はコンチハンのみで37馬力 ご存じ初代モデルは全車408ccのために発売翌年に導入された中型免許では乗車不可。そのため’90年代前半頃まで中古市場で398cc版の方が人[…]
キーロック付きタンクキャップ:スズキGT380(1972) バイクの燃料キャップは、そもそもは転倒時の漏れ防止の安全対策からキーロック式が採用されるようになったが、その最初は1972年のスズキGT38[…]
長距離ツーリングがさらに楽しくなる進化 発売は、2021年2月25日。2021年モデルでは、大型二輪AT限定免許でも乗れるDCTのみのラインナップとなった。シリーズ共通で55Wスピーカーを採用。イコラ[…]
人気記事ランキング(全体)
トレッドのグルーブ(溝)は、ウエットでタイヤと接地面の間の水幕を防ぐだけでなく、ドライでも路面追従性で柔軟性を高める大きな役割が! タイヤのトレッドにあるグルーブと呼ばれる溝は、雨が降ったウエット路面[…]
新型スーパースポーツ「YZF-R9」の国内導入を2025年春以降に発表 欧州および北米ではすでに正式発表されている新型スーパースポーツモデル「YZF-R9」。日本国内にも2025年春以降に導入されると[…]
実は大型二輪の408cc! 初代はコンチハンのみで37馬力 ご存じ初代モデルは全車408ccのために発売翌年に導入された中型免許では乗車不可。そのため’90年代前半頃まで中古市場で398cc版の方が人[…]
北米にもあるイエローグラフィック! スズキ イエローマジックといえば、モトクロスやスーパークロスで長年にわたって活躍してきた競技用マシン「RMシリーズ」を思い浮かべる方も少なくないだろう。少なくとも一[…]
アルミだらけで個性が薄くなったスーパースポーツに、スチールパイプの逞しい懐かしさを耐久レーサーに重ねる…… ン? GSX-Rに1200? それにSSって?……濃いスズキファンなら知っているGS1200[…]
最新の投稿記事(全体)
イベントレース『鉄馬』に併せて開催 ゴールデンウィークの5月4日、火の国熊本のHSR九州サーキットコースに於いて、5度目の開催となる鉄フレームのイベントレース『2025 鉄馬with βTITANIU[…]
ロングツーリングでも聴き疲れしないサウンド 数あるアドベンチャーモデルの中で、草分け的存在といえるのがBMWモトラッドのGSシリーズ。中でもフラッグシップモデルのR1300GSは2024年に国内導入さ[…]
カラーバリエーションがすべて変更 2021年モデルの発売は、2020年10月1日。同年9月にはニンジャZX-25Rが登場しており、250クラスは2気筒のニンジャ250から4気筒へと移り変わりつつあった[…]
圧倒的! これ以上の“高級感”を持つバイクは世界にも多くない 「ゴールドウィング」は、1975年に初代デビューし、2001年に最大排気量モデルとして登場。そして2025年、50年の月日を経てついに50[…]
カワサキ500SSマッハⅢに並ぶほどの動力性能 「ナナハンキラー」なる言葉を耳にしたことがありますか? 若い世代では「なんだそれ?」となるかもしれません。 1980年登場のヤマハRZ250/RZ350[…]
- 1
- 2