
カワサキは欧州で2024年モデルを発表。スポーツツアラー・ニンジャシリーズの大型モデル「ニンジャ650」「ニンジャ1000SX」「ニンジャH2 SX/SE」にもニューカラーが揃い踏みだ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
ニンジャZX-4RR、ニンジャZX-6R、ニンジャZX-10Rに続き、スポーツツーリングシリーズも発表!
カワサキは欧州で、相次いで2024年モデルを発表した。2023年春、初夏にニンジャZX-4RRとニンジャZX-6Rを発表し、今回はニンジャZX-10Rおよびスポーツツーリングのニンジャシリーズをお披露目。10Rについてはすでに日本仕様が発表済みなので関連リンクからチェックしてみてほしい。
ニンジャ650は、素性のいい並列2気筒649ccエンジンを搭載し、ネイキッドのZ650と同時開発された、フルカウル装備のスポーツツーリングモデルだ。LED2眼ヘッドライトやBluetoothでスマートフォンと接続が可能なTFTカラーメーターを装備し、3段階に設定可能なカワサキトラクションコントロール(KTRC)、アシスト&スリッパークラッチを採用。車体はスチール製トレリスフレームとホリゾンタルバックリンク式リヤサスペンションなどにより構成される。2024年モデルは新色として黒×ライムグリーン×グレーが追加され、ライムグリーン×黒、灰×黒が継続で全3色ラインナップに。
ニンジャ1000SXは、1000ccクラスのスポーツツーリングモデルとして大きな成功を収めているモデルで、アップ/ダウン対応のカワサキクイックシフター(KQS)やパワーモード、スマートフォン接続機能などを標準装備。ニューカラーとして黒×銀×灰、灰×黒の2色が追加され、エメラルドグリーン×灰×黒が継続される。
ニンジャH2 SX/SEは、カワサキ独自のバランス型スーパーチャージドエンジンを搭載するスポーツツアラーのフラッグシップ。前後にレーダーを備えたことでアダプティブクルーズコントロールや前方衝突警告、死角検知を利用できるほか、坂道発進を容易にするビークルホールドアシスト、後続車に金急制動を知らせるエマージェンシーストップシグナルを装備する。
スマートフォンと接続することでカワサキSPINシステムが利用でき、KIPASSキーレスシステム、タイヤ空気圧モニタリング、アップ/ダウン対応KQS、クルーズコントロール、インテグレーテッドブレーキシステムなどを採用している。上級モデルのSEは、スカイフックテクノロジーを備えたSHOWA製電子制御サスペンションとブレンボ製Stylemaキャリパーを奢る。2024年モデルは、両バージョンともに2023年モデルを踏襲して継続販売される。
KAWASAKI Ninja 650[2024 EU model]
主要諸元■全長2055 全幅740 全高1145 軸距1410 シート高790(各mm) 車重193kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 649cc 68ps/8000rpm 6.5kg-m/6700rpm 変速機6段 燃料タンク容量15L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=160/60ZR17 ※諸元は欧州仕様
KAWASAKI Ninja 1000SX[2024 EU model]
主要諸元■全長2100 全幅825 全高1190-1225 軸距1440 シート高835(各mm) 車重235kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 1043cc 142ps/10000rpm 11.3kg-m/8000rpm 変速機6段 燃料タンク容量19L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/50ZR17 ※諸元は欧州仕様
KAWASAKI Ninja H2 SX / SE[2024 EU model]
主要諸元■全長2175 全幅790 全高1260 軸距1480 シート高835(各mm) 車重267kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 200ps/11000rpm 14kg-m/8500rpm 変速機6段 燃料タンク容量19L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 ※諸元は欧州仕様
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
スタンダード色が復活、メタリックグラファイトグレー×メタリックディアブロブラックだ! カワサキモータースジャパンは、ニンジャZX-10R/KRTエディションの国内2024年モデルを8月31日に発売する[…]
ニンジャZX-10RRの写真をまとめて見る(全5点) レーシングECUでアクティベートできる可変ファンネル=VAIシステム カワサキは北米で、レースホモロゲーションモデル「ニンジャZX-10RR」の2[…]
新型Ninja ZX-6Rの写真をまとめて見る(全31点) 636ccという独自の排気量を生かしたまま、エアロダイナミクス向上やTFTメーターで武装 カワサキは、北米と欧州で新型「Ninja ZX-6[…]
ニンジャZX-4R SE/ZX-4RR KRTエディションの写真をまとめて見る(全46点・記事未使用写真もあります) 400ccクラスに4気筒が復活の狼煙! 待った甲斐があった…… ホンダが誇るベスト[…]
速ぇ!!! 音が気持ちいい!!! 10年くらい前まで、国内向けのバイクには排気量帯ごとに最高出力の自主規制というものが存在し、400ccは53ps(1992年以前は59ps)、600ccは69ps、7[…]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
2023年モデル:400クラス唯一のクルーザーとして復活 発売は2023年4月25日。先代となるエリミネーター400から実に15年ぶりの登場で、エリミネーター/SEの2グレード展開だった。 ニンジャ4[…]
SHERPA LIFE スタートキャンペーン キャンペーン概要 対象期間中、カワサキプラザで”KLX230 SHERPA”の新車を成約した方に、カワサキプラザアパレルや純正アクセサリーの購入、さらにオ[…]
直立単気筒はオフ車から転用せずロングストロークの専用設計! 1980年代のレプリカ全盛が過ぎると、各メーカーはパフォーマンス追求から多様なニーズを前提に様々なカテゴリーのモデルを投入した。 そんな中、[…]
Z1、GPz900R、Ninja ZX-9Rから連なる“マジックナイン”の最新進化系 カワサキは、948cc並列4気筒エンジンを搭載したスーパーネイキッド「Z900」および上級モデル「Z900 SE」[…]
意外なる長寿エンジン「ザッパー系」が積み重ねた31年の歴史 2006年12月、ゼファー750ファイナルエディションの発売がアナウンスされ、1990年初頭から続いたゼファー750の16年におよぶ歴史が幕[…]
最新の関連記事(新型スポーツ&ツーリング)
初代はスポーツモデル:GL1000【1975年モデル】 1970年代当時、巨大なアメリカ市場を独り占めしていた英国車をCB750フォアで一蹴したホンダだったが、Z1とそれに続く競合車の登場でシェアを奪[…]
専用ロゴがファン心をくすぐる 1975年に初代GL1000が誕生してから50年が経つホンダのプレミアムツアラー、ゴールドウイング。2018年のフルモデルチェンジでは、フロントにダブルウィッシュボーンサ[…]
圧倒的! これ以上の“高級感”を持つバイクは世界にも多くない 「ゴールドウィング」は、1975年に初代デビューし、2001年に最大排気量モデルとして登場。そして2025年、50年の月日を経てついに50[…]
北米にもあるイエローグラフィック! スズキ イエローマジックといえば、モトクロスやスーパークロスで長年にわたって活躍してきた競技用マシン「RMシリーズ」を思い浮かべる方も少なくないだろう。少なくとも一[…]
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
人気記事ランキング(全体)
Z1、GPz900R、Ninja ZX-9Rから連なる“マジックナイン”の最新進化系 カワサキは、948cc並列4気筒エンジンを搭載したスーパーネイキッド「Z900」および上級モデル「Z900 SE」[…]
涼しさの心臓部。それは「素材」と「構造」の魔法的組み合わせ うだるような暑さと、じっとりと肌にまとわりつく湿気。毎年繰り返されるこの季節に、多くの人が少しでも快適に過ごせる服を探し求めている。そんな中[…]
『Wheels and Wavesフェスティバル』にカスタムマシン×11車を展示 6年目を迎えたHondacustoms(ホンダカスタムズ)、過去にはCB1000Rやレブル、CL250/CL500、モ[…]
左右2本出しマフラーやベルトドライブ、6速ミッションも採用 ヒョースンモータージャパンは、水冷124.7cc・V型2気筒エンジンを搭載したクルーザーモデル「GV125Xロードスター」を発売する。 挟み[…]
アメリカは”英国車マニア”多し! この1956年製MGAはご覧の通り左ハンドルで、最初から北米仕様だったもの。そもそも、アメリカは英国車マニアが数多く存在しており、1950年代どころか1930/194[…]
最新の投稿記事(全体)
ライダーが抱く「ヘルメットの悩み」を解消するために誕生 デルタから発売される高機能ヘルメットスタンドは、多くのライダーから寄せられた「こんな製品があったらいいな」を形にした、実用性とデザイン性を兼ね備[…]
「パンヘッドのチョッパーに乗りたい」理想像を具現化 目の肥えたファンが集まるカスタムショーに大きなブースを構え、絶え間なくハイレベルな作品を発表し続ける遠藤自動車サービス。その確かな技術力/信頼性の高[…]
2023年モデル:400クラス唯一のクルーザーとして復活 発売は2023年4月25日。先代となるエリミネーター400から実に15年ぶりの登場で、エリミネーター/SEの2グレード展開だった。 ニンジャ4[…]
日本を代表するツーリングロードのティア表だっ! 「次のツーリングは、どこへ行こう?」 そんな嬉しい悩みを抱える全てのライダーに捧げる、究極のツーリングスポット・ティア表が完成した。 ……いや、そもそも[…]
フレンドリーさも持ち合わせていた名機’89 NSR250R 1986年に初登場した2ストロークレーサーレプリカの名車、NSR250R。登場から30年以上が経過した現在でも、型式を問わず根強い人気を誇っ[…]
- 1
- 2