カワサキは欧州で、大人気レトロスポーツ「Z900RS」シリーズの2024年モデルを発表した。日本で発表済みのキャンディグリーン(イエローボールエディション)や、2022年に欧州で発売されたSEの存続が明らかになったほか、新色のメタリックディアブロブラックが登場した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
欧州ではオーリンズ製リヤショック&ブレンボ製M4.32フロントブレーキキャリパーの“SE”がイエローボール扱い
カワサキは欧州で2024年モデル群を発表した。人気のZ900RSには、日本でも発表済みのキャンディグリーン(日本名:イエローボールエディション)と新色のメタリックディアブロブラック(灰×黒)が登場したほか、2022年に登場したZ900RS SEが引き続きラインナップされる。Z900RSシリーズは、アシスト&スリッパークラッチや3モードのトラクションコントロールシステム、軽量なトレリスフレームなど現代の装備にクラシカルなデザインを組み合わせているのが最大の特徴だ。
Z900RSのメタリックディアブロブラックは、昨年モデルでZ1100スペクターをリスペクトして登場した黒×赤と同じグラフィックパターンながら色を灰×黒に変更。従来色は廃止され、すべて新色に置き換わる模様だ。
キャンディグリーンについては、日本のイエローボールエディションと同様にサイドカバーのロゴやグラブバーといった装備が標準仕様と異なっている。
スペシャル仕様のZ900RS SEはオーリンズ製S46リヤショックを装備し、これに合わせてセッティングも変更された倒立フロントフォークのアウターチューブにはゴールドアルマイト施す。フロントブレーキにはブレンボ製M4.32ラジアルマウントモノブロックキャリパーを奢り、同じくブレンボ製φ300mmディスクローターを装着、さらにはニッシン製ラジアルポンプマスターシリンダーを標準モデルのφ19.1mmからφ17.5mmに小径化し、ステンレスメッシュホースを組み合わせている。日本でも継続販売が発表済みだ。
KAWASAKI Z900RS[2024 EU model]
主要諸元■全長2100 全幅865 全高1150 軸距1470 シート高835(各mm) 車重215kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●色&参考価格(英国):メタリックディアブロブラック=1万1799ポンド/キャンディグリーン=1万2099ポンド ※諸元等はすべて欧州仕様
KAWASAKI Z900RS SE[2024 EU model]
主要諸元■全長2100 全幅865 全高1150 軸距1470 シート高845(各mm) 車重215kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 948cc 111ps/8500rpm 10.0kg-m/6500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●参考価格(英国):1万3149ポンド ●色:メタリックディアブロブラック(イエローボール) ※諸元等はすべて欧州仕様
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