
バイク窃盗団のヤンキー高校生VS口裂け女という異色の映画『先生! 口裂け女です!』が、2023年7月7日(金)から劇場公開。「都市伝説にタイマン勝負!」というストーリーの面白さはもちろんのこと、バイク好き必見の劇中車にも注目だ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真:ナカモトフィルム ●外部リンク:先生!口裂け女です!公式サイト ダブルエム YU.SR500/愛車のある暮らし ボートラップ
異色のストーリーにこだわりのバイク!?
バイク窃盗でお金を稼ぐヤンキー高校生3人組。彼らが盗んだバイクの持ち主が、運の悪い事にあの最凶の都市伝説=口裂け女だった!? 同じ頃、街では女子高生の行方不明事件が発生し、口裂け女の仕業という説が浮上する。学園で口裂け女の足の速さに対抗できるのは、バイクを持つ彼らヤンキーだけ。3人は各々のバイクに跨がり、口裂け女との対決に挑む! というストーリーの異色作。ナカモトユウ監督のこだわりが詰まった劇中に登場するバイクは、バイク好きが思わずニヤリとしてしまうものばかりだ。
「カフェレーサー」+「スクランブラー」なヘリテイジスタイルのヤマハ SR400
劇中で一番目を引くのが主人公の姉、カオリ(演:里々佳)の愛車となるこちら。ロケットカウル/アルミタンク/アップマフラー/前後フェンダー等、メインのパーツは大阪のカスタムブランド「ダブルエム」の製品が使用されている。スリムなスタイルのキックアームは、instagramやYouTubeで大人気のSR500乗り・YUがJMCと共同開発した製品だ。パーツの取り付けは杉並区のカスタムショップ「ボートラップ」が担当している。
純正スタイルを保った希少なホンダ ゴリラ
今ではほぼ純正のまま現存している方が珍しいゴリラが、主人公・ミカミタケシ(演:木戸大聖)の愛車。劇中では口裂け女と壮絶な追いかけっこを繰り広げる姿が見られる。ちなみに監督の私物とのこと。
チョッパースタイルのホンダ スーパーカブ
ビジネスバイクの代表格ともいえるスーパーカブが主人公の相棒、F1(演:上野凱)の愛車。原型をとどないほどにカスタムを施すことで、バイクいじりが趣味であるF1のキャラクターを表現している。
ゼロハンライダーに人気だったホンダXR50モタード
ヒロイン・アヤカ(演:黒崎レイナ)の愛車。本格的なスーパーモタードマシンをイメージしていながら、親しみやすくコンパクトなスタイリングで乗りやすい隠れた名車だ。
「ペリカンジョグ」の愛称が懐かしいヤマハJOG
事件勃発の引き金となるバイク。劇中に登場するのは、特徴的なフェンダーがクチバシに見える事から「ペリカンジョグ」という愛称で呼ばれた’80年代のモデルだ。
映画「マッドマックス」でも活躍したカワサキKZ1000
KZ900のマイナーチェンジとして1977年に発売し、マッドマックスにおけるジム・グースのベースマシンになったことで有名なKZ1000も登場。劇中では黒豆仕様に絞りハン/旭風防/集合管など’70年代ルックになっている。
バイクオタク監督のこだわりが詰まった意欲作
ナカモトユウ監督が現在所有するバイクは、カワサキ KZ1000(マッドマックス)に、カワサキW3(彼のオートバイ、彼女の島)など、すべて映画作品に所縁のあるものばかりで、映画を見てバイクに憧れた自身の経験を観客にも届けたいと、本作の制作に取りかかったそうだ。
中でも強いこだわりを込めたのがSR400で、「今回の作品に登場するSR400は物語終盤の重要なシーンで活躍するため、またがるキャラクターをイメージしてカスタムしました」と監督自らが語っている。
往年の名車がいくつも登場し、物語の重要な鍵を握る映画『先生! 口裂け女です!』は7月7日から全国ロードショー。バイク好き&映画好きの読者は必見の作品。監督入魂のクライマックスを劇場の大スクリーンと最高の音響でチェックしよう!
ナカモトユウ監督
「先生!口裂け女です!」作品情報
- 2023年7月7日(金)公開[PG-12] / 上映時間:84分 / 製作:2023年(日本) / 配給:エクストリーム
- 出演:木戸大聖 黒崎レイナ 上野凱 里々佳 和田雅成 六平直政 大迫茂生 屋敷紘子
- 監督:ナカモトユウ
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
ホンダCB1000Fコンセプト、カワサキZ900RSへの「負けん気」を胸に登場か? 鈴鹿8耐でデモ走行を披露したホンダの「CB1000Fコンセプト」は、生産終了したCB1300シリーズの後継として期待[…]
長距離ツーリング休憩時の立ち寄り場所の参考に 本記事の作成にあたり、AIの補助を借りつつ、「東名高速道路 グルメ おすすめ」「サービスエリア ランキング」「各SA PA名 グルメ」といったキーワードで[…]
空と大地が出会う場所に生まれた最新グルメスポット 明治期の開墾以来、総面積約5000ヘクタールの「牧之原大茶園」を中心に豊かな茶文化が息づいていた日本一の茶畑を誇る“お茶のまち”静岡県牧之原市。 空へ[…]
若月佑美が初のバイクを納車、購入モデルは? 2025年の2月に免許を取得したという若月佑美さん。 当時の話は以下インタビューで詳しく語ってもらったが、以降はどのバイクを買うか悩みに悩んだという。 そん[…]
最長45kmの渋滞も起こり得る2025年のお盆 2025年の渋滞予測期間は、2025年8月7日(木)から8月17日(日)までの11日間となっている。この期間中、10km以上の交通集中による渋滞は、上下[…]
最新の関連記事(カスタム&パーツ)
高剛性高精度なアルミビレットパーツ続々登場! 高強度アルミニウム合金素材A6061-T6を高精度切削加工し、鮮やかな発色を維持する独自のアルマイト処理を施すことで変色や腐食を防ぎ、優れた耐摩耗性を発揮[…]
歴史遺産・油冷GSX-Rを完調状態で後世に バイクブーム全盛期だった1980年代から、はや40年以上。とっくに純正パーツの供給も途絶え、そのまま埋もれ去っていく当時の車両は数知れず。その一方で「愛車と[…]
サスペンションのオーバーホールとは? バイクのメンテナンスで必要な項目と言えば、多くの方がまず“エンジンオイルの交換”を思い浮かべるのではないでしょうか? 実は、サスペンションも同様にメンテナンスが必[…]
モーターサイクルショーなどに展示され、注目を集めたカスタム ナイトスターをよりスタイリッシュにしつつ、機能的なパーツをふんだんに盛り込んだのが、ハーレーダビッドソンのリプレイスパーツで実績と信頼のある[…]
ブレスクリエイションの提案するカーボン外装X350 ダートライメージの強いX350を、小変更ながらもヨーロピアンムードを感じさせるほどに変えている点にまずは驚いた。外装デザインを少し変更するだけでここ[…]
人気記事ランキング(全体)
ミルウォーキーエイト117に3タイプのエンジン登場! ハーレーダビッドソンの現行クルーザーモデルには、シリンダーヘッド/スロットルボディ/インテークマニホールドを刷新した3タイプのミルウォーキーエイト[…]
ブランド名は「南北戦争」に由来 1991年、成功を収めた弁護士、マシュー・チェンバースが興したバイクメーカー、コンフェデレート。 和訳すると「南軍」を意味する社名は、創業地がルイジアナ州バトンルージュ[…]
軽量で取り扱いやすく、初心者にもピッタリ 「UNIT スイングアームリフトスタンド」は、片手でも扱いやすい約767gという軽さが魅力です。使用後は折りたたんでコンパクトに収納できるため、ガレージのスペ[…]
みんながCBを待っている! CB1000Fに続く400ccはあるのかないのか ホンダの名車CB400スーパーフォアが生産終了になって今年ではや3年目。入れ替わるようにカワサキから直列4気筒を搭載する「[…]
「ワインディングの覇者を目指すならCB-1」のキャッチコピーだったら評価は変わった!? カウルを装着したレーサーレプリカが出現する以前、1970年代までのスーパースポーツはカウルのないフォルムが一般的[…]
最新の投稿記事(全体)
対策意識の希薄化に警鐘を鳴らしたい 24年前、当時、編集長をしていたBiG MACHINE誌で「盗難対策」の大特集をしました。 この特集号をきっかけに盗難対策が大きな課題に そして、この大盗難特集号は[…]
「自分には自分にやり方がある」だけじゃない 前回に続き、MotoGP前半戦の振り返りです。今年、MotoGPにステップアップした小椋藍くんは、「あれ? 前からいたんだっけ?」と感じるぐらい、MotoG[…]
夏ライダーの悩みを解決する水冷システム 酷暑の中、ヘルメットやライディングウェアを身につけて走るライダーにとって、夏のツーリングはまさに過酷のひとこと。発汗や走行風による自然な冷却だけでは追いつかない[…]
コスパも高い! 新型「CUV e:」が“シティコミューターの新常識”になる可能性 最初にぶっちゃけて言わせてもらうと、筆者(北岡)は“EV”全般に対して懐疑的なところがある者です。カーボンニュートラル[…]
ホンダCB1000Fコンセプト、カワサキZ900RSへの「負けん気」を胸に登場か? 鈴鹿8耐でデモ走行を披露したホンダの「CB1000Fコンセプト」は、生産終了したCB1300シリーズの後継として期待[…]
- 1
- 2