![[’87-]ホンダ VFR750R:すべてに妥協のない”RC30″【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/06/R009-001.jpg?v=1686281999)
’80年代――あの頃のバイク文化は、レースの文脈と切っても切り離せないものだった。本記事では、当時のライダーを熱狂させたレーサーレプリカモデルから、ホンダのRC30、もといVFR750Rを紹介する。※本記事はヤングマシン特別号 青春単車大図鑑からの転載です。
●文:ヤングマシン編集部
レーサー以外の何物でもない!〈ホンダ VFR750R〉
ビッグバイクで空冷直4が全盛だった’82年。ホンダが新時代の到来を告げる、水冷V型4気筒のVF750Fをリリースした。やがてVFは、ワークス耐久レーサーであるRVF750Rのベースとなり、世界中で猛威を奮う。’85~’86年はワイン・ガードナーらが8耐を連覇。スーパーバイクの前身であるTT-F1世界選手権や、世界耐久でもタイトルを手にする。
「V4こそ4スト最強」の世評が高まり、レースブームも最高潮に達した’87年。RVFのロードゴーイングバージョンであるRC30が姿を現す。RVFを忠実に再現することを目標とし、「ストック状態のRC30を駆るプライベーターが、ワークス勢の戦いに割って入れる」性能を追求。プライスは当時の量産車最高値148万円ながら、国内限定1000台が瞬く間に完売となる。
それも当然だった。市販車初のチタンコンロッドを用いた新設計V4エンジンをはじめ、クロモリ鋼カムシャフト、アルミタンク、FRP外装など、148万円が割安に思えるほどコストを度外視した造り込みだったからである。しかも免許制度の関係で400㏄超マシンのステイタスは圧倒的だった。
最終的に全世界で約4900台を販売するに至る。RC30の登場後、8耐出場マシンにおけるホンダのシェア率は20から50%にまでアップ。’87年から始まったスーパーバイク世界選手権では初代チャンピオンに輝き、全日本でも勝ち続けた。そして’88年型からRVFはRC30のエンジンベースで開発され、’89/’91/’92年の8耐を制覇。RC30はまさに究極の市販車である。
【’87 HONDA VFR750R】■水冷4ストV型4気筒DOHC4バルブ 748cc 77ps/9500rpm 7.1kg-m/7000rpm ■180kg ■タイヤサイズF=120/70-17
R=170/60R18 ●当時価格:148万円
【凄みさえ感じさせる機能美】異形目の字断面フレームに、RVFと同じ砂型鋳造のプロアームを採用。組み立ては職人が手作業で行い、1日10台の生産が限度だった。
【レースキットを組んでも印象は不変】公道市販車をベースに争うレースで勝つために開発。HRCから多数のレースキットがリリースされ、装着しても全く違和感がない。
【’86 鈴鹿8耐|#4 Wayne Gardner】RVFは8耐を通算5回制覇。RC30ベースとなった’88年以降は3回優勝している。中でもガードナーとの最強コンビに観客は熱狂した。
海外仕様はフルパワー112ps!
【’87 HONDA VFR750R】本来は112psと非常にパワフル。国内仕様とは大径ヘッドライトやバックミラーなどが異なり、サイドカウルにロゴがない。
ホンダ VFR750Rの前史
’82 ホンダ VF750F:ついに出たV4スポーツ
水冷V4スポーツの旗艦として投入。量産車初の角断面鉄フレームやF16インチ、バックトルクリミッターなど当時の先進装備を誇った。
【’82 HONDA VF750F】
’86 ホンダ VFR750F:非レプリカ路線を進む
第2世代のV4マシンで、カムギアトレーン駆動の新型V4をアルミフレームに搭載。欧州では、落ち着いたツアラーとして人気を博した。
【’86 HONDA VFR750F】
みんなお世話になりました。教習仕様のVFR750K
VFR750Fをベースに製作した教習仕様。乗りやすさから、限定解除試験では「アタリ」と評判に。個人で入手して乗っているオーナーも存在する。
ホンダ VFR750Rの系譜
’86 ホンダ CBR750スーパーエアロ:フルカバードツアラー
【’87 HONDA CBR750 SUPER AERO】主要諸元■水冷4スト並列4気筒 748cc 77ps/9500rpm 7.0kg-m/6500rpm ■車重199kg ●当時価格:78万9000円
’88 ホンダ CBR750:細部を改良
【’88 HONDA CBR750】■車重202kg ●当時価格:79万9000円
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事([連載]青春名車オールスターズ)
ナナハン並みの極太リヤタイヤに見惚れた〈カワサキ GPZ400R〉 レーサーレプリカブーム真っ只中の1985年。技術の進化に伴い、各社はレースで培ったテクノロジーをフィードバックさせたモデルを多く打ち[…]
ヤマハXJ400:45馬力を快適サスペンションが支える カワサキのFXで火ぶたが切られた400cc4気筒ウォーズに、2番目に参入したのはヤマハだった。FXに遅れること約1年、1980年6月に発売された[…]
ヤマハFZR400:極太アルミフレームがレーサーの趣 ライバルがアルミフレームで先鋭化する中、ついにヤマハもFZの発展進化形をリリースする。 1986年5月に発売されたFZRは、前年に発売されたFZ7[…]
スズキ バンディット400:GSX-Rのエンジン流用ネイキッド 59psというクラス最強のパワーを持ち、1984年に華々しく登場したGSX-R。 レーシーに設定されたこのマシンの心臓部の実用域を強化し[…]
ヤマハFZ400R:ワークスマシンと同時開発 市販レーサーと同時開発したNS250Rがリリースされた1984年5月。 400クラスにも同様の手法で開発されたマシンが、ヤマハから世に放たれた。 FZ40[…]
最新の関連記事(名車/旧車/絶版車)
戦前から続く名門 陸王というバイクをご存知だろうか。戦前から戦後にかけて製造販売され、軍や官公庁でも広く使われた。 1960(昭和35)年に歴史の幕を下ろし、いまやファンの間で伝説となっているが、第1[…]
ベースエンジンは35年間も継続生産されたロングラン単気筒! スズキは1997年、400cc空冷SOHC4バルブ単気筒のトラディショナル・スポーツバイク、TEMPTER(テンプター)をリリースした。 こ[…]
3年はかかる進化を1年以内に詰め込む猛スピード開発! 世界GPを4ストNR500ではなく、2ストローク3気筒のNS500で闘うと急遽方針転換したホンダは、市販ロードスポーツにも2スト路線を敷く宿命とな[…]
CBR400FのハーフカウルENDURANCE人気にフルカウルも加わる! 1981年にホンダはCBX400Fで4気筒最強をアピール、続いて次世代のその名もCBRを冠としたCBR400Fを1983年12[…]
手に入るのは2軒のディーラーだけだった トライアンフ・ボンネヴィルTTスペシャルは、1960年代のトライアンフが作ったスペシャルモデルの中でも最もレアなモデルとして有名です。アメリカ市場向けに特別に製[…]
人気記事ランキング(全体)
待望の「ドア付き」がついに入荷、カラーは全6色展開へ ビークルファンが販売する「アーバントライカー(URBAN TRIKER)」は、フロント1輪・リア2輪の電動トライクだ。以前から存在したモデルだが、[…]
スタイリッシュでコンパクトなボディで、最長9時間記録可能 今回紹介するモデルは、バイク用品やカー用品を幅広くラインナップするMAXWINブランドの、オールラウンド小型ドライブレコーダー「id-C5Pr[…]
日本ではブラックボールエディションが標準モデルの位置づけだが…… カワサキは、欧州で新型「Z900RS」シリーズを発表した。日本では「Z900RS SE」および「Z900RS CAFE」、そして「Z9[…]
セニアカー技術をベースとしながら、誰もが楽しめる乗り物へ スズキがジャパンモビリティショー2023(JMS2023)で出品したのが、16歳の高校生からセニアカーに抵抗のある高齢者まで、誰でも簡単に楽に[…]
グリスよ、なぜ増えていく? バイク整備をやっていると、なぜか増えていくものがあります。そう、グリスです。ベアリング用、ステム用、耐水、耐熱、プラ対応、ブレーキ用、極圧グリス、ガンガン使える安いやつ・・[…]
最新の投稿記事(全体)
驚異の「8000円台」を実現した戦略的モデル ライディングシューズといえば、高い機能性と防御性能が求められることもあり、高価になりがちだ。しかし、今回スコイコが投入した「MT100」は、税込で8980[…]
ワークマンプラス上板橋店で実地調査! 全国で800を超える店舗を展開。低価格でありながら高機能のワークウエアを多数自社ブランドにてリリースし、現場の作業着のみならずカジュアルやアウトドアユースでも注目[…]
1位:スプリットホイール2.0で高速道路を走ったホンダCBR クレイジーな動画で知られる米国の人気YouTuber『Bikes and Beards』がまたやってくれた。リヤホイールを半分ずつにして2[…]
一瞬と永遠 少し前の話になるが、ここ数年は気候が変わったことで暑さが残り、秋はまだ先という10月。それでも高所に上がれば、初秋どころか秋の終わりを味わうことができる。標高2100mに位置する白駒池(長[…]
2019年モデル:2本立てで復活 一時は2017年モデルのファイナルエディションを最後に、一部マーケット(インドネシア等)向けを除き、生産が終了していたが2019年モデルから国内でも復活。 空冷773[…]
- 1
- 2

![ホンダ VFR750R|[’87-]ホンダ VFR750R:すべてに妥協のない”RC30″【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/06/R009-001-1-768x512.jpg?v=1686283782)
![ホンダ VFR750R|[’87-]ホンダ VFR750R:すべてに妥協のない”RC30″【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/06/120-04-768x512.jpg?v=1686283884)
![ホンダ VFR750R|[’87-]ホンダ VFR750R:すべてに妥協のない”RC30″【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/06/120-02-768x512.jpg?v=1686285609)
![ホンダ VFR750R|[’87-]ホンダ VFR750R:すべてに妥協のない”RC30″【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/06/120-05-768x512.jpg?v=1686283931)
![ホンダ VFR750R|[’87-]ホンダ VFR750R:すべてに妥協のない”RC30″【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/06/120-05b-768x512.jpg?v=1686283935)
![ホンダ VFR750R|[’87-]ホンダ VFR750R:すべてに妥協のない”RC30″【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/06/120-03-768x512.jpg?v=1686284133)
![ホンダ VFR750R|[’87-]ホンダ VFR750R:すべてに妥協のない”RC30″【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/06/120-06-768x512.jpg?v=1686284061)
![ホンダ VR750F|[’87-]ホンダ VFR750R:すべてに妥協のない”RC30″【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/06/121-01-768x512.jpg?v=1686285691)
![ホンダ VFR750F|[’87-]ホンダ VFR750R:すべてに妥協のない”RC30″【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/06/121-02-768x512.jpg?v=1686284623)
![ホンダ VFR750K|[’87-]ホンダ VFR750R:すべてに妥協のない”RC30″【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/06/121-03-768x511.jpg?v=1686284603)
![ホンダ CBR750スーパーエアロ|[’87-]ホンダ VFR750R:すべてに妥協のない”RC30″【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/06/121-04-768x512.jpg?v=1686285696)
![ホンダ CBR750|[’87-]ホンダ VFR750R:すべてに妥協のない”RC30″【青春名車オールスターズ】](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/06/121-05-768x512.jpg?v=1686285699)
































