
スズキは、電動二輪車用交換式バッテリーコンソーシアムで標準化されたバッテリーパック、およびガチャコ(Gachaco)が提供する交換式バッテリーシェアリングサービスを使用した電動スクーターの実証実験を4月より開始した。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:スズキ
実験期間は2023年4月~6月、場所は東京都の城南地区
スズキは、電動スクーター「e-BURGMAN(eバーグマン)」を使用した実証実験を開始した。この車両は発売されたばかりのバーグマンストリート125EXをベースとしたもので、国内バイク4メーカーで立ち上げた「電動二輪車用交換式バッテリーコンソーシアム」で標準化されたバッテリーパックを搭載し、モーターを動力源としている。
バッテリーパックは、正しくは標準化(共通仕様)された交換式バッテリーで、実証実験ではガチャコ(Gachaco)の交換式バッテリーシェアリングサービスを使用する。
今回の実証実験は、交換式バッテリーを用いた原付二種の電動スクーターに対する評価および改善要望を把握することが目的だといい、使用拠点になるのは東京都内の環状8号線沿いにあるスズキワールド世田谷南。用意されたのは8台で、募集に応じた顧客の中から仕様車が選ばれている。
実験期間となる4月~6月には、東京都城南エリア(Gachaco交換式バッテリーステーション周辺地域)でeバーグマンを見かける機会がありそうだ。将来の市販にも期待!
SUZUKI e-BURGMAN
SUZUKI e-BURGMAN
SUZUKI e-BURGMAN
実証実験の概要
| 実験期間 | 2023年4月から6月 |
| 実験地域 | 東京都城南エリア(Gachaco交換式バッテリーステーション周辺地域) |
| 使用拠点 | スズキワールド世田谷南(株式会社スズキ二輪 直営販売店) |
| 使用車両 | 実証実験用電動スクーター「e-BURGMAN」(原付二種) |
| 車両諸元 | 全長×全幅×全高:1825mm×765mm×1140mm シート高:780mm 車両重量:147kg 定格出力:0.98kW 最高出力:4.0kW 最大トルク:18Nm 原動機種類:交流同期電動機 バッテリー種類:リチウムイオン電池 航続距離:44km (60km/h定地走行) ※スズキ社内テスト値 |
| 使用台数 | 8台 |
| 使用者 | 株式会社スズキ二輪関係者および、同社を通じて募集する二輪車を使用されるお客様 |
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
待望の“コンパクトな”バーグマンが登場! スズキは、発売されて間もないアヴェニス125/アドレス125に続く新世代の原付二種スクーターシリーズ・第3弾として「バーグマンストリート125EX」を国内正式[…]
保有台数500万台のユーザーが今もいる! 4月4日に投稿した「令和5年度の課題①高速道路料金」に続く課題②としてお届けするのは、「原付」問題です。 手軽な乗り物として1980年代には年間200万台に迫[…]
特定業者だけでなく条件を満たせばノーヘルOKに このコラムでも何度か書いてきた電動キックボードの件。 警察庁が、特定小型原動機付自転車(要件を満たした電動キックボードのこと)は、16歳以上は免許不要、[…]
政府内の共通認識が「バッテリーEV一択では難しい」になりつつある? 太田副大臣による“水素や合成燃料への支援”という発言は、1月5日に日本自動車工業会(自工会)など5団体で共催された「令和5年 自動車[…]
【読み飛ばしOK】自動車損害賠償責任保険審議会の結果、4月1日より新たな基準料率へ【料金表は下の方に】 金融庁が行った自動車損害賠償責任保険審議会の結果、「令和4年度料率検証の結果、責任保険の収支につ[…]
最新の関連記事(新型EV/電動バイク)
“マキシスポーツ”の系譜を受け継ぐAEROX E ヤマハはインドで電動スクーター2車を発表。このうち「AEROX E」は、ヤマハのマキシスポーツの系譜を受け継ぐ高性能電動スポーツスクーターで、ヤマハが[…]
エンジンみたいな気持ちよさはないでしょう? って、確かに違う乗り物だけど…… 2023年にホンダが同社初のパーソナル向け電動バイク「EM1 e:」を発売し、2024年にはカワサキが国産初のスポーツタイ[…]
インホイールモーターなど車体のベースはホンダ製 ヤマハが原付一種の電動スクーター「JOG E」を市販する。2002年に量産初の電動二輪車「パッソル(Passol)」を日本国内で発売して以降、原付一種E[…]
走るワクワクを現代・そして未来に…EVであの“VanVan”が復活!! 10月30日(木)から11月9日(日)まで東京ビッグサイトにて開催されていた「ジャパンモビリティショー2025」。スズキのブース[…]
風のように静かで、1000㏄並みにトルクフル! ホンダは昨年のEICMA2024で「EV Fun Concept」を出展したが、今回のEICMA2025では「WN7」を発表。基本スタイルは踏襲するもの[…]
人気記事ランキング(全体)
足着きがいい! クルーザーは上半身が直立したライディングポジションのものが主流で、シート高は700mmを切るケースも。アドベンチャーモデルでは片足ツンツンでも、クルーザーなら両足がカカトまでベタ付きと[…]
[A] 前後左右のピッチングの動きを最小限に抑えられるからです たしかに最新のスーパースポーツは、エンジン下から斜め横へサイレンサーが顔を出すスタイルが主流になっていますよネ。 20年ほど前はシートカ[…]
主流のワンウェイタイプ作業失敗時の課題 結束バンドには、繰り返し使える「リピートタイ」も存在するが、市場では一度締め込むと外すことができない「ワンウェイ(使い捨て)」タイプが主流だ。ワンウェイタイプは[…]
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
400で初のV4でもホンダ・ファンは躊躇なく殺到! 1982年12月にリリースされたVF400Fは、このクラスでは12,500rpmの未経験な超高回転域と0-400mを13.1secという俊足ぶりもさ[…]
最新の投稿記事(全体)
「マスダンパー」って知ってる? バイクに乗っていると、エンジンや路面から細かい振動がハンドルやステップに伝わってきます。その振動を“重り”の力で抑え込むパーツが、いわゆるマスダンパー(mass dam[…]
丸山浩直伝! ホンダCB1000Fの嗜み やっぱりCBはストリート=公道のヒーローだった。 まず何が素晴らしかったかと言えば、低速域におけるトルク感とかあのドロドロっとした大排気量直4CBならではのフ[…]
油圧ディスクブレーキだけど、“油(オイル)”じゃない いまや原付のスクーターからビッグバイクまで、ブレーキ(少なくともフロントブレーキ)はすべて油圧式ディスクブレーキを装備している。 厳密な構造はとも[…]
USB給電で発熱を活かせる構造と使いやすさ EK-304はUSBモバイルバッテリーから給電することで発熱し、首元を温められる仕様だ。走行中に冷えやすい首周りをケアすることで、体全体の冷えを抑えやすくな[…]
防風生地×ボア素材で冷たい走行風を抑えやすい構造 「DI-007FA」は、フロントに防風素材を配置し、走行時に正面から受ける風を抑える構造になっている。内側にはボア素材が使われており、空気を含んで保温[…]
- 1
- 2





































