
アメリカって懐が深い! YouTubeチャンネル『Bikes and Beards』による今回のお買い物は、イリーガル(違法)なカスタムパーツの数々をAmazonでお取り寄せしてみるという、日本だったら炎上必至のおバカ企画を敢行……って、じつは違法カスタムがどのように違法なのかを学べる、ちょっとマジメな動画に仕立てられているようです。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:Bikes and Beards
カリフォルニアでは違法だけどペンシルベニアでは大丈夫、なんてことあるんですね
「ナンバーを隠すやつはAmazonでも売ることができないんだ!」
「このブレーキレバーは指を切り落としたいのか!?」
「Amazonでもっともイリーガルなホーンをゲットしたぜ!」
ナイフ状になったブレーキレバー。「何かにぶつかったら指を切り落としちゃうじゃん、ゴミだなこれ」とバッサリ。
アメリカの人気YouTubeチャンネル『Bikes and Beards』が今回購入したのは、現地のAmazonで販売されている中でも可能な限り違法性の高いカスタムパーツの数々でした。
最初に画像だけ紹介されるのは、何か悪いことをしているときにナンバープレートに葉っぱ(のようなもの?)を貼り付けておいて、不要になったら自然に剝がれ落ちるという『ナンバー隠蔽用品』。さすがにこれはアメリカのどこでも違法なようで、Amazonのラインナップからもすぐに削除された模様です。
そして次なるは、『Train Horn』。……そう、列車用のホーンです。驚くべきことに、これはカリフォルニア州などいくつかの州では違法なんですが、彼らの住むペンシルベニア州ではおそらく問題ないとのこと。それにしても、じっさいにテストしてみたら近接で124デシベルとは……クレイジーのひとことです。
それから、日本ではビッグスクーターなどで一時流行ったアンダーボディライトが登場します。彼らの解釈では、これは日本の暴走族のバイクに取り付けられていることになっているようです。
ここで豆知識コーナー。
テネシー州ではビギナーライダーなどの場合ズボンを履くことが義務付けられていますが、他のいくつかの州では履く義務がありません。
また、ほとんどの州ではバイクに乗りながら人や動物を狩ることが禁じられています(いや、そりゃそうでしょう……)が、テネシー州ではバイクに乗りながらクジラを狩ることが合法だそう。ちなみにテネシー州は内陸にあって海に面していません。
マサチューセッツ州ではクマやチンパンジー、オランウータンをバイクに同乗させることができますが、ゴリラのみ禁止だそう。なぜなんだぜ……。
エンブレムは手描き! のビッグホーンマフラー
いよいよ違法マフラーの登場です。いやこれ、日本の違法マフラーとクレイジーさのレベルが違うでしょ……。全米で完全に違法ですが、なぜかAmazonに並べることができたそうです。
その他、ペンシルベニア州でバックカントリーロードに進入するときには、1マイル毎に停止して信号弾を打ち上げて10分間待ち、家畜の移動を妨げないことを確認してから走り出す必要があるそうです。もちろん彼らは法令を遵守する立場なので、これを実行している証拠も撮影しています。
さらには、アメリカで流行しはじめているという、クルーザーのブレーキレバーに鞭をぶら下げるという行為……。
最後に、こうした一切合切をまとめて、友人の警察官を招いて『どれを取り付けて走ったら捕まえる?』と尋ねます。その答え、あなたが日本に住んでいる場合は参考にならないでしょうが、もしアメリカ(特にペンシルベニア州)に住む予定がある、もしくは住んでいる場合には一見の価値がある……かもしれません。
「なぁ、これって違法?」「少なくともその場で対話が必要だな」
※画像はYouTubeチャンネル『Bikes and Beards』より。※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
あなたにおすすめの関連記事
あなたがバイクを盗まれないように、この情報を役立てて欲しい 「このGSX-R600がなぜ適任かって? 実際に盗まれたことがあるからさ」 「ロックを破壊するのにどのくらい時間がかかるか、隠しカメラで監視[…]
人気記事ランキング(全体)
コーデュラ(R)ユーロ3Dメッシュジャケット:プロテクションと通気性を両立 ライダーの安全と快適を追求した一着。腕部分には耐摩耗性に優れたコーデュラ(R)素材を採用。万が一の転倒時にもダメージを軽減す[…]
ホンダ GB350S カスタムコンテストが欧州で開催 ホンダが欧州で開催した正規ディーラー向けカスタムコンテスト「Honda Garage Dreams Contest」で、スペインのHONDA MO[…]
SHOEIは、2025年5月9日に東本昌平のイラストをSNSで公開。このとき「WYVERN(ワイバーン)」を被っているライダーが唐突に現れたことから、もしや復活ではとの噂が立ったが、2025年6月2日[…]
スズキではレアだった並列2気筒は、GSX-8Sの遠い先祖かも? 今回ご紹介するスズキGR650は1983年3月30日にデビューしました。 1983年といえば、日本のバイク史に記憶される年号のひとつと思[…]
予選はCBR1000RR-RとCBR600RRがトップタイムだったが…… 今年のマン島は、予選ウィークがはじまった5月26日から雨が降らない日が一日もない、悪天候に見舞われた。そのため予選はことごとく[…]
最新の投稿記事(全体)
そもそもなぜお尻は痛くなるのか? バイクでのロングツーリングは、お尻の痛みとの戦いともいえます。これは長時間の着座状態により、お尻の血管を圧迫することで血行不良を起こし、お尻の痛みにつながります。解消[…]
オイルひとつでエンジン特性が激変!! ヤマハ純正オイル「ヤマルーブ」。4ストロークエンジン用のオイルだけでもさまざまなグレードが用意されているが、いったいナニがどう違うのだろうか? はたして一般ライダ[…]
フルモデルチェンジを受け小変更に留まった MT-09をベースとしたネオレトロモデルで、1980年代レーサーをオマージュしたようなスタイリングに仕立てられているXSR900。 バーエンドミラーやブレンボ[…]
元気溌剌350か、上質感ある500か!! ウィズハーレー編集部では2023年の秋、X350の日本市場導入が発表されたのと同時に購入を決意。ハーレーダビッドソン川口にて予約を入れた。 「Vツインではない[…]
ビモータ「KB998 Rimini」を日本導入 イタリアが誇るモーターサイクルブランド ビモータは、カワサキとの連携による最新モデル「KB998 Rimini」を2025年9月1日に日本で発売すると発[…]
- 1
- 2