バイク用品のみならずスポーツやアウトドアへの進出が話題のワークマンが、2023春夏モデルのカタログをリリースした。今回はその中から、ライディング用と謳ったりバイクを意識していると思われる新製品をピックアップしてお届けしたい。
●文:ヤングマシン編集部 ●外部リンク:ワークマン
- 1 プロテクター対応や肘・肩パッドの装備で“バイク用”本格化へ
- 2 2023春夏コレクションは、コーデュラユーロのアップデートや新作レインジャケット、メッシュグローブなどが登場
- 3 7つのプロテクターポケットに加え、2023年モデルは肘・肩パッドを搭載するコーデュラユーロ“デュアル3Dメッシュジャケット”
- 4 エアダクトアジャスターシステム搭載! メッシュジャケット&メッシュパンツが2023年モデルに
- 5 遮熱生地でマイナス7℃/水に濡らせば気化熱効果でマイナス10℃を実現する冷感ベスト
- 6 カジュアルに使えて洗濯機で洗えるレインジャケット
- 7 ライディングも想定した安全靴=セーフティシューズ!
- 8 プロテクション付きメッシュグローブ×2機種が新登場
- 9 暖房/冷房可能な“着るエアコン”と、水冷方式のベスト『アイスマン』
- 10 350℃・接触時間5秒で穴が開かない! 焚き火ベスト/焚き火パンツ【限定生産】
プロテクター対応や肘・肩パッドの装備で“バイク用”本格化へ
ワークウエア/ギアの人気メーカーで、リーズナブルな価格と機能性の高さを両立するモノ作りを他ジャンルに持ち込んで勢いの止まらないワークマン。バイク用品では、専門メーカー製にも引けを取らない性能と言われる透湿防水のレインスーツにはじまり、街乗り主体のリーズナブルなウエアで存在感を示している。
毎年のように続けられる改良と、コロナ禍を経てなお価格帯を維持しており、昨年からはキャンプツーリングが楽しみになるアウトドア/キャンプ用品を本格的に拡充するなど、思い切った戦略はとどまるところを知らない。
そんなワークマン、2019年からはバイク用品の公式アンバサダーにヤングマシン誌でもおなじみの大屋雄一さんを起用。そのアドバイスを活かし、2023年モデルは一部モデルでプロテクター用ポケット装備に加え肘・肩パッドを標準装備するなど、“バイク用”としての洗練度を向上している。
また、バイク用エアバッグが普及しはじめる気配もあり、ウエアとプロテクションを個別に用意するケースも増えてきそう。そんなときにカジュアルなアウターとしてワークマンを選択する、というのはアリだ。
2023春夏コレクションは、コーデュラユーロのアップデートや新作レインジャケット、メッシュグローブなどが登場
2023年3月にWebで公開されたオンラインカタログ「ワークマン 2023春夏コレクション(WORKMAN 2023 SPRING / SUMMER COLLECTION)」では、さまざまなカテゴリーのウエア&用品を掲載。その中でライディング用として紹介されているものと、“ライディングでも使えそう”なもののほか、キャンプで使える“焚き火ベスト”、“焚き火パンツ”などを紹介していきたい。
バイク用で見どころとなるのは、7つのプロテクターポケットに加え、新たに肘・肩パッドを標準装備するコーデュラユーロの新製品や、メッシュパンツなど。もちろん防水透湿レインスーツも健在だ。
7つのプロテクターポケットに加え、2023年モデルは肘・肩パッドを搭載するコーデュラユーロ“デュアル3Dメッシュジャケット”
通気性の高い3Dオーロラメッシュに加え、内側に7つのプロテクターポケットを搭載した「デュアル3Dメッシュジャケット」が2023年モデルとなって肘・肩パッドを搭載。涼しさを保ちながら、安全面に配慮し夏場の環境でのパフォーマンスをサポートする。3Dオーロラメッシュ素材は2021年登場で、それ以前のモデルの本体生地と比較して通気性20倍の実現を謳う。
コーデュラユーロ デュアル3Dメッシュジャケット
両肩・両肘・背中・両胸にプロテクター装着可能な7ポケットを採用し、新たに肘・肩パッドを搭載。背中にA4サイズのノートも入る大型ポケット(本体が丸ごと収納できるポケッタブル仕様としての機能も)を備え、サングラスやペン型ライトなどの収納もしやすい胸ポケットまわり、そして肩と肘まわりは耐摩耗性に優れたCORDURA®(コーデュラ)ナイロンで補強される。脇ファスナーを開くと半袖になる2WAY機能、取り外し可能な撥水フードも備えている。なお、前年までの2WAY機能=袖を取り外して半袖として使える機能は省略されたようだ。カラーはダークグリーンに代わってオーロラブルーが登場(全3色)。
エアダクトアジャスターシステム搭載! メッシュジャケット&メッシュパンツが2023年モデルに
コーデュラを採用しつつ“フィールドコア”ブランドで展開されるライダースメッシュジャケットとライダースメッシュパンツは、2022年モデルよりエアダクトアジャスターシステムを搭載し、より涼しく快適に。こちらはアンバサダーの相京雅行さんとRurikoさんが開発協力し、SSサイズがオンライストアで限定発売される。
コーデュラユーロ ライダースメッシュジャケット
胸に大型ベンチレーションを備え、背中にメッシュを採用することで風の通りは抜群。袖口アジャスターで手首のフィット感を調節可能だ。肘にはプロテクターポケットを備え、プロテクターも付属。
コーデュラユーロ ライダースメッシュパンツ
ニーパッド付で膝上にはエアダクトシステムを備え、腰には蛇腹設計を用いることでバイク特有の前傾姿勢が取りやすくなっている。EUROアジャスターで裾上げも可能だ。
遮熱生地でマイナス7℃/水に濡らせば気化熱効果でマイナス10℃を実現する冷感ベスト
バイク用ではなく、自転車などのスポーツ向けとされてはいるが、メッシュジャケットと組み合わせることでかなりの涼しさが期待できる『ベルオアシス アクティブトレイル冷感高吸水ベスト』。使い方は簡単で、水に濡らして着用するだけ。そもそも遮熱生地を用いていることで-7℃というが、第三者検査機関によるテストでは気化熱効果でさらに-10℃を実現しているというから驚きだ。
ベルオアシス(BELL OASIS)アクティブトレイル冷感高吸水ベスト【限定生産】
驚異の吸水・吸湿力を秘めた繊維「BELL OASIS」を採用し、吸水性能は自重の45倍、アンモニア臭の軽減といった効果を実現した。また、優れた熱伝導率、拡散率が得られる「PRIME ICE(プライムアイス)」は、優れた接触冷感と持続冷感の二重効果を実現する。アジャスター+ゴムによりS~4Lまで対応するフリーサイズだ。
カジュアルに使えて洗濯機で洗えるレインジャケット
当WEBでクリエイターchに登場している相京雅行さんが開発協力した、ライディング向けのカジュアルなレインジャケット。ライディング時のフードのバタつきを抑えるフードロールアップシステムを採用するほか、大容量の内ポケットを利用することでコンパクトに畳んだり、背中のファスナーでマチを広げることでバッグの上から着用が可能になったりする多機能が売りだ。洗濯機で丸洗いできるのも嬉しい!
BAG IN ARAERU レインジャケット
驚異の吸水・吸湿力を秘めた繊維「BELL OASIS」を採用し、吸水性能は自重の45倍、アンモニア臭の軽減といった効果を実現した。また、優れた熱伝導率、拡散率が得られる「PRIME ICE(プライムアイス)」は、優れた接触冷感と持続冷感の二重効果を実現する。アジャスター+ゴムによりS~4Lまで対応するフリーサイズだ。
バッグイン透湿 レインスーツライト
ワーク用や自転車用をイメージさせるが、速度の上がらない街中中心の移動ならバイクでも使えそうな上下セットの軽量透湿レインスーツ。ファスナーで背中のマチを広げることで、背負ったバッグの上から着用することもできる。ロールアップフードや裾アーチカバー+調整テープも備える。
3レイヤー透湿レインスーツ BIKERS(バイカーズ)
こちらは定番の透湿レインスーツ。上下セットで5800円という破格のコストパフォーマンスを誇るが、耐水圧2万mm/透湿度2000g/m2/24h(ネイビーは3000g/m2/24h)というその性能も、多くのユーザーに使用されながら鍛え上げられてきた。
DENIMYストレッチ レインパンツ
デニム地を思わせる見た目のオーバーパンツで、透湿防水機能と膝プロテクター、フラップ式前立て、裾口の絞りアジャスターなどを標準装備している。止水ファスナーのカーゴポケットや裾口の絞りアジャスター、ニーパッドの位置調整など多機能だ。
ライディングも想定した安全靴=セーフティシューズ!
つま先を保護する芯入りの安全靴=セーフティシューズは、昔からバイク用として履かれるケースも多い。そこでワークマンは、既存のセーフティシューズをライディング向けに改良、それがライザクト セーフティシューズ【111】だ。
転倒時にくるぶしを守ってくれるミドルカットに加え、履き口に厚めのクッションパッドを搭載する“エッグホールド設計”としたほか、鋼の先芯は内側にウレタンパッドを内蔵することで、つま先が痛くなりにくい仕様に。かかとには反射材を配置している。
プロテクション付きメッシュグローブ×2機種が新登場
掌に革補強を、手の甲と指にプロテクションを備えた「エアメッシュ プロテクショングローブ」が新登場。また、タッチパネルに対応したコスパ系モデル「メカニックグローブタランチュラ」も1900円でリリースされる。アンバサダー大屋さんが開発協力した「ハイブリッドレザーライディンググローブ」は引き続きの販売だ。
暖房/冷房可能な“着るエアコン”と、水冷方式のベスト『アイスマン』
アンバサダーの大屋さんがすでに速報テスト記事をお届けしている2機種は、いずれも1万着の限定でテスト販売を予定。一方は、熱交換ができるベルチェ素子を用いて暖房/冷房の両方の機能を実現してしまった「WindCore 冷暖房服 ICE×HEATER ペルチェベスト」で、価格は1万9800円。さまざまな体型にフィットできるよう各部にアジャスターが設けられている。
もうひとつは、内部に張り巡らせたチューブ内に冷却した水を循環させることで身体を冷やす「アイスマン水冷服」。大屋アンバサダーによれば「冷却効果は冷暖房服を超える!」とのこと。詳しくは関連記事リンクを参照していただきたい。
350℃・接触時間5秒で穴が開かない! 焚き火ベスト/焚き火パンツ【限定生産】
こちらはバイク用というわけではないが、ワークマンならではの収納力に加え、FLAME-TECHと呼ばれる防融加工によって火の粉などの飛び火による穴あきがしにくい素材を採用したアウターも新登場。いずれも限定生産となるアウトドアワークベスト/アウトドアワークパンツ、それぞれ2900円というリーズナブルさだ。上下それぞれ4色をラインナップしている。
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