
第52回内閣総理大臣杯 日本プロスポーツ大賞授与式展が3月2日(木)に都内ホテルで行われた。新型コロナウイルスの影響もあり、授与式展は4年振り。文部科学省スポーツ庁によるスポーツ功労者文部科学大臣顕彰式も合同で行われ、2輪モータースポーツから平忠彦氏が選出された。
●文/写真:佐藤寿宏
バイクブーム全盛の時代に活躍した平忠彦
平氏は全日本ロードレース選手権GP500で1983年から3連覇を果たし、1986年ロードレース世界選手権最終戦250ccクラスで優勝、1987年は500ccクラスにフル参戦しランキング6位と世界でも活躍。映画・汚れた英雄では主役の走行シーンを担当、男性化粧品のCMに起用されるなど人気と実力を兼ね備えるトップライダーとして活躍。現役引退後は日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)の理事に就任。モーターサイクルスポーツの認知を飛躍的に向上させたことが評価されての受賞となった。
「この歳になって、すばらしい賞をいただけるなんて全く予想もしていなかったので、寝耳に水というか、家族と共によろこんでいます。現役時代を含めて、見てくださっている人がいて、今までやってきたことは無駄ではなかったと感じることができました。2輪出身の星野さんと長谷見さんと一緒に登壇できたことも、何かの縁ですからとても感慨深かったですね」
4輪の星野一義氏、長谷見昌宏氏も平氏と同じくスポーツ功労者顕彰を受賞し旧交を深めていた。
平氏と共に星野氏、長谷見氏、プロレスの坂口征二氏(本人欠席・代理人)、武藤敬司氏、ブラインドダンスの津田雅彦氏も同賞を受賞。
「星野さんとは、2&4レースなどでご一緒することも多く、ピットを訪問させてもらいました。長谷見さんには、久しぶりにお会いしたのですが、2輪のラリーに出場されていたのですが、去年の10月に大転倒したのを機に卒業すると言っていました。スピードを競うロードレースしか知らないので、話を聞いてラリーもおもしろそうだと思いましたね」と笑顔で語ってくれた。
日本プロスポーツ大賞にはボクシングのバンタム級でアジア初の世界主要4団体統一王者となった井上尚弥氏が選ばれ、岸田文雄総理大臣と登壇。
日本プロスポーツ大賞にはプロボクシングの井上尚弥が選出され、プレゼンターとして岸田文雄内閣総理大臣が登場し祝辞を送った。特別賞にサッカー日本代表の森保一監督、敢闘賞にはスーパーフォーミュラの野尻智紀氏、スノーボードの平野歩夢氏、殊勲賞に野球の大谷翔平氏、村上宗隆氏など日本のスポーツシーンを盛り上げた選手が受賞していた。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
家に居ることで、いつもと違う経験をしています 4月17日の金曜日、愛犬のテンテンが15歳6ヶ月で亡くなりました。テンテンを飼い始めたのは、現役を引退して少し経ってからのこと。その後に娘たちが生まれたの[…]
藤井璋美/ふじい・てるよし1929年生まれ。1950年代からライダーとして活躍し、ライダー引退後はホンダワールドを創業し、テクニカルスポーツを設立。数々の優れたライダーを輩出するとともに、レース運営に[…]
MFJはレースのためだけの組織ではなくツーリングも事業内容のひとつなんです MFJはレースのための組織で、一般ライダーとは接点がないように思っている方が多いと思うが、事業案内には「ツーリング」という一[…]
すごく簡単だったよ、ダートでの走行に比べればね 恐るべき精神力の持ち主。度重なる大ケガから不死鳥のように復活し、強力なライバルがひしめく中、5連覇の偉業を成し遂げた。タフな男の言葉は、意外なほど平易だ[…]
テック21 当時の国内レースシーンを代表するスポンサーカラーこそ「テック21」。資生堂による男性化粧品ブランドとして'80年代に登場し、'85年の8耐以降、全日本や日本GPでもスポンサーを務めた。 '[…]
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
セニアカー技術をベースとしながら、誰もが楽しめる乗り物へ スズキがジャパンモビリティショー2023(JMS2023)で出品したのが、16歳の高校生からセニアカーに抵抗のある高齢者まで、誰でも簡単に楽に[…]
茂原ツインサーキットのコース外で基礎練習に特化 そもそもモトコネ秘密特訓は、元全日本シリーズチャンピオンの辻本氏が主催するミニバイクレース「カフェ耐」のエントラント向けに考案されたもの。 このレースに[…]
偵察用KLX250、救命救助のセロー250などが登場 東京都北区の浮間舟渡駅の真ん前にある浮間公園。「釣りのできる公園」として周辺住民から人気で、池に向かって釣り糸を垂らす人の姿が多数見られます。 そ[…]
Ninja ZX-6Rサマークーポンキャンペーン キャンペーン概要:対象期間中、カワサキプラザで”Ninja ZX-6Rシリーズ”の新車成約者に、カワサキプラザアパレルや部品用品の購入に利用できる5万[…]
レトロな見た目と近代的な装備のフラッグシップスーパーカブ スーパーカブ界の大ボスといえる、原付二種モデルの「スーパーカブC125」。初登場は2017年の第45回東京モーターショーで、1958年発売の初[…]
最新の関連記事(レース)
茂原ツインサーキットのコース外で基礎練習に特化 そもそもモトコネ秘密特訓は、元全日本シリーズチャンピオンの辻本氏が主催するミニバイクレース「カフェ耐」のエントラント向けに考案されたもの。 このレースに[…]
欧州ヤマハとUSヤマハの連携で生まれたカスタムビルドのXSR900 GP ウェイン・レイニーがバイクでサーキットを走った! 往年のレースファンなら、それがどれほど特別なことか理解できるだろう。 199[…]
決勝で100%の走りはしない 前回、僕が現役時代にもっとも意識していたのは転ばないこと、100%の走りをすることで転倒のリスクが高まるなら、90%の走りで転倒のリスクをできるだけ抑えたいと考えていたこ[…]
電子制御スロットルにアナログなワイヤーを遣うベテラン勢 最近のMotoGPでちょっと話題になったのが、電子制御スロットルだ。電制スロットルは、もはやスイッチ。スロットルレバーの開け閉めを角度センサーが[…]
伊藤真一さんが代表兼監督を務める『Astemo Pro Honda SI Racing』は、、FIM世界耐久選手権第3戦”コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第46回大会(8月3日決勝)のチーム参[…]
人気記事ランキング(全体)
“次”が存在するのは確実! それが何かが問題だ 2018年に発売されたモンキー125以来、スーパーカブC125、CT125ハンターカブ、そしてダックス125と、立て続けにスマッシュヒットを飛ばしている[…]
特別な店舗のオープンに向けた特別な1台 関西/中部エリアで6店舗を運営するモトラッドミツオカグループ。新装オープンした堺店は、国内のBMW Motorradの正規ディーラーの中でも最新の内装と設備が自[…]
脇を冷やすことで全身を効率的にクールダウン 夏場にリュックを背負ってバイクで走っていると、背中や脇の蒸れが不快なものだ。そんな悩みを抱えるライダーにこそ、「ワキひえ~る」は、目立たず、効率的に全身をク[…]
欧州ヤマハとUSヤマハの連携で生まれたカスタムビルドのXSR900 GP ウェイン・レイニーがバイクでサーキットを走った! 往年のレースファンなら、それがどれほど特別なことか理解できるだろう。 199[…]
HAYABUSA X-1[2000]:世界最速マシンをレーサーレプリカ化 全日本ロードレース選手権で1999年に設立されたS-NK(Xフォーミュラ)に、ヨシムラは発売されたばかりのスズキGSX1300[…]
最新の投稿記事(全体)
ニーズに応じて使いやすい4種のUSB電源 もはやスマホやナビ、ドラレコなど、電子機器が手放せない時代。バイクに乗る上で電源の確保は、ツーリングの快適性を大きく左右する要素となっている。2020年代の新[…]
Screenshot 応募は”無料”なので、応募しないともったいないぞ! 現在、発刊中の『ヤングマシン電子版8月号』では、読者プレゼント(P68)を実施中! そのプレゼント品だが、コールマンのウェスト[…]
国内初のX-ADV(’21-23)用車検対応2本出しフルエキゾースト 日本はもちろん、欧州で人気のX-ADVは数々の輸入マフラーメーカーがさまざまな製品をラインナップしています。しかし、日本で車検対応[…]
あの頃の中型 青春名車録「2ストの台頭」(昭和55年) 1970年代(昭和45年~)、国内における250ccクラスの人気は低迷していた。車検がないためコスト的に有利だが、当時は車体設計が400ccと共[…]
セニアカー技術をベースとしながら、誰もが楽しめる乗り物へ スズキがジャパンモビリティショー2023(JMS2023)で出品したのが、16歳の高校生からセニアカーに抵抗のある高齢者まで、誰でも簡単に楽に[…]
- 1
- 2