
シンプル&プレーンなスタイルのホンダ「GB350」は間違いなくカスタムが映える! そう信じたヤングマシン編集部では、2021年春の発売を間近にカスタム提案の先走りCGを多数展開した。そして2023年春以降、それらのいくつかが現実のものになろうとしている(らしい)!
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●写真:SRD
ホンダがやってくれる!
2022年には126~250ccクラス王者の「レブル250」、401cc以上クラス王者の「Z900RSシリーズ」を上回る販売台数を記録したホンダ「GB350/S」。全クラスを車種別に見ても、GB350/Sを超えるのはPCX(125)のみという超売れっ子マシンである。
シンプルなスタイリングにロングストローク設定の空冷2バルブ単気筒を搭載することから、当然カスタムシーンの盛り上がりにも期待がかかったが、コロナ禍によるマフラー認証テストの遅れなどから、一気に勢いづいたというほどでもなかったというのが正直なところ。
しかし、旧車好きの熱い開発者たちの手で世に出たGB350/Sは、前述のように多くのユーザーに受け入れられている。これをホンダが放っておくはずがない。カスタムパーツメーカーが盛り上がりを見せ始めるのと歩調を合わせるように、大胆なスタイルチェンジを可能とする純正カスタムパーツを一挙に投入するという情報が入ってきたのだ。
しかも噂によれば、ヤングマシンがGB350/S正式発表のタイミングで提案したカスタムバリエーションCGに呼応するかのようなスタイリングが、多数具現化しそうだというから嬉しい。
というわけで、本記事では2021年当時に制作したカスタム提案CGを改めてご紹介したい。それらの実現の可能性については、本記事で改めて検証する一文を添えてみた。
※ちなみに、インドではハイネスCB350という名で売られているGB350だが、一部の現地メディアではカフェレーサースタイルのカスタマイズ仕様(もしくはバリエーション追加)がリークされている模様。これが日本にも波及してくるのか、そして日本オリジナルのカスタマイズはあるのか、もう期待しかない!
【その1】3点セットをボルトオーン!
まずはスタンダードに近い状態でどこまでイメージを変えられるか確認してみたい。というわけで、CGでパーツをボルトオンして車体カラーを変更してみる。日めくりカスタムの最初にお届けするのは、ハンドル/シート/フォークブーツのパーツ3点だけで、あとはフルノーマルとしたものだ。これだけでもずいぶん雰囲気が変わると思いませんか?
実現可能性:ハンドルや純正フォークブーツ購入ですぐにでも
3点カスタムでプチ化粧。ステッチ入りのタックロール風シートに低めのハンドルバー、さらにフォークブーツを追加した。ちょいカフェな雰囲気が出たかな?
【その2】メーターバイザーを追加して、要所をマットブラックでキメ!
先走りカスタム案その1の「3点カスタム」仕様に、小ぶりなメーターバイザーを追加。スタンダードに近い仕様のままではあるが、これでさらに雰囲気はガラリと変わった。
車体の各部は定番のマットブラック仕上げとしてあり、本格的なロードスターの雰囲気が出てきた。トライアンフでいうところの、ボンネビルからストリートカップ(2017年に発売された)になったような……とたとえればだいたい合ってる?
実現可能性:こちらも簡単に実現できそう
【その3】インドのハイネスCB350よりもゴリゴリにメッキしてみたい!
スタイリングはノーマルベースで、ローハンドルを装着したのみ。今までの先走りカスタム案①/案②に比べても形は一番ノーマルに近くなっている。
その代わり、前後フェンダーやクランクケースカバー、メーターケース、ヘッドライトケースまで全てクロームメッキ仕上げにしてみた。もちろんシリンダーヘッドカバーもだ。
これにインド仕様ハイネスCB350と同じシルバー仕上げのステッププレートを組み合わせ、タンデムグリップバーは低めの荷掛けフックに変換して、主張しすぎないように。一気に質感が上がったぞ!
実現可能性:メッキフェンダーはインドの純正パーツでもあり、一部には個人輸入で取り付けている猛者もいるそう。ケースカバー等はバフがけが現実的か。
ローハンドル以外はメッキを施したのみ。このスタイリングなら実現しやすそう!? ショップ&パーツメーカーの方々、こんなGBを企画するならご協力しますよ!
【その4】トラディショナルならばスポークホイールは必須とお考えですか
GB350のノーマルスタイリングを活かした状態で、さらにトラディショナルっぽさを高めたい。そんなバイクファンにはワイヤースポークホイールでしょう。ホイール交換は外装よりもハードルが高いので、なんなら数万円アップで純正オプションにしてくれたり……しないですかね。
カスタム案③よりもメッキ部分を控えめにしたぶん、ホイールの輝きでバランスが取れた仕様。シートを本革風にも見えるブラウンにしたことで、グッとクラシック感が強まっている。
実現可能性:スポークホイールのパーツ設定は今のところなし。今春以降と言われるカスタムパーツ群に含まれる可能性は30%ぐらいだろうか……。
ノーマルベースで各部にメッキを施し、シートをブラウンに。そしてトラディショナルなワイヤースポークホイールを装着したことで、繊細な佇まいになった。アップハンドル版でも似合うかもしれない。
【その5】定番のビキニカウルとパニアをオールドスクールで
トコトコ走りが得意そうなGB350だけに、ツーリング需要も高いはず! というわけで、旅をもっと便利にすべくツアラーカスタムを施してみた。
カウル……というよりも風防と呼びたくなるオールドスタイルのビキニカウルと、荷物を入れられるパニアケースを装着すると、個性的なツアラーを造ったつもりが、アメリカの白バイっぽく見えなくもないスタイリングに。どこへでも行けて、気負わずに現地の人たちと交流もしやすそうな、押し出し感弱めな馴染みやすさがポイントだ。
GB350のモノトーンもいいが、インド仕様ハイネスCB350のツートーンカラーや赤いエンブレムも似合いそう。
実現可能性:1980年代のジャパニーズアメリカン仕様は現実的ではないが、ロイヤルエンフィールド「メテオ350」のようなクルーザースタイルやツアラースタイルは実現する可能性が高そう
定番改をオールドスクールで。’70年代風のビキニカウルで個性的なツアラー仕様とした。カウルマウントのミラーやヘビーデューティなフォークブーツなどもポイント。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
“キング乗り”の堂々車格と、力強く路面をヒットする単気筒 「ストトトト」と低めのハスキーサウンドでアイドリングする空冷単気筒エンジン、クリアに伝わってくるトラクションやヒット感、そして街中のUターンも[…]
四半世紀ぶりの大台に乗った! 二輪車新聞は、元旦号で2022年の二輪車総需要(需要台数=販売台数のこと)を総括。これは毎年発表されるデータで、どの排気量クラスが盛り上がっているのか、売れた機種はなんだ[…]
GB350は受注一時停止中だが、ロイヤルエンフィールドは供給順調 中型クラス……というか普通二輪免許で乗れる空冷ネオクラシックバイクが大人気だ。ホンダはインドで「ハイネスCB350」として発表したモデ[…]
いわば“CL350”のクラシカルなスクランブラー感! パドックの一番奥に鎮座していたのはオーヴァーレーシングプロジェクツのカスタマイズドGB350だ。見るからにスクランブラーらしいスタイリングに仕上げ[…]
最新の関連記事(GB350シリーズ)
バイクはお兄さんの影響 メグミさんは昔からバイクに興味があったのだと言います。 「兄が二人いて、どちらもバイクに乗っていたんです。小さいときからその様子を見ていたので、自然に自分も乗りたいと考えるよう[…]
多くのカラーパターンを採用するCB350C、特別な2色のスペシャルエディション ホンダはインドでCB350C(日本名:GB350C)を発表した。これは前年に登場したCB350を名称変更したもので、従来[…]
10/1発売:カワサキ「Ninja ZX-25R SE/RR」 250ccクラスで孤高の存在感を放つ4気筒モデル、「Ninja ZX-25R」の2026年モデルが早くも登場する。今回のモデルチェンジで[…]
7か国から11台のカスタムバイクが集結し、30,094票を集める 6年目を迎えたHondacustoms(ホンダカスタムズ)、過去にはCB1000Rやレブル、CL250/CL500、モンキー&ダックス[…]
2025モデルの新車「GB350C」のイメージが… ネオレトロスタイルの単気筒ロードスポーツ・GB350をベースとして2024年にリリースされた「GB350C」は、前後にディープフェンダーを採用したク[…]
最新の関連記事(新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
フレディ・スペンサーが絶賛! 軽さと「フォーギビング」な安定性を評価 伝説のライダー、フレディ・スペンサーがHSR九州でCB1000Fをガチ走行し、そのインプレッションを語っている。スペンサーは、CB[…]
スポーティなライディングを気軽に楽しむ最初の1台に! 英国にルーツを持ち、現在はインドの二輪メーカーとして活動するロイヤルエンフィールド。このうちハンター350は、ブリットやメテオやクラシックといった[…]
低中回転域とリヤブレーキがスムーズな走りにつながる 新生BSAのゴールドスターは、ビッグシングルエンジンを搭載した新型ネオクラシックモデル。レースではこれまで単気筒エンジンばかり操縦してきたので、そも[…]
ひっそりと終了したスズキの名Vツイン スズキのミドルクラスを長きにわたり支えてきた傑作ネイキッド、『SV650』およびカフェレーサースタイルの『SV650X』が、ついにその生産の歴史に終止符を打った。[…]
Z900RS CAFE歴代カラー系統譜 Z900RS CAFEは、Z900RSがデビューした翌2018年3月に登場し、独自のビキニカウル、ローハンドル、専用シートによってカフェレーサースタイルを確立し[…]
人気記事ランキング(全体)
超高回転型4ストローク・マルチのパイオニアはケニー・ロバーツもお気に入り 今回ご紹介するバイクは1985年春に登場した超高回転型エンジンを持つヤマハFZ250 PHAZER(フェーザー)です。 フェー[…]
KTMの進化ポイントを推測する 第17戦日本GPでマルク・マルケスがチャンピオンを獲得した。ウイニングランとセレブレーションは感動的で、場内放送で解説をしていたワタシも言葉が出なかった。何度もタイトル[…]
フルレプリカのフォルムが遂にリッタークラスへ及びヤマハもラインナップ! 1980年代後半になると、スポーツバイクがレプリカとカテゴリーで区別されるほど、レーシングマシン直系にまでエスカレートしてきた中[…]
フレディ・スペンサーが絶賛! 軽さと「フォーギビング」な安定性を評価 伝説のライダー、フレディ・スペンサーがHSR九州でCB1000Fをガチ走行し、そのインプレッションを語っている。スペンサーは、CB[…]
輝かしい歴史を持つXT500は、なんと2002年まで生産 そもそもXT500は、1976年にヤマハが初めて作った4ストロークのビッグシングル搭載のトレールバイク。2スト全盛ともいえる時期に、空冷4サイ[…]
最新の投稿記事(全体)
ボルドールカラーのCB1000Fがアクティブから登場 アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムが発表された。CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、いわゆる“スペ[…]
“鈴菌”と呼ばれて 二輪と四輪を両方とも継続的に量産しているメーカーは、世界を見渡してもホンダ、BMW、そしてスズキの3社のみだ。1920年(大正9年)に個人経営だった織機向上が鈴木式織機株式会社へと[…]
ナナハン並みの極太リヤタイヤに見惚れた〈カワサキ GPZ400R〉 レーサーレプリカブーム真っ只中の1985年。技術の進化に伴い、各社はレースで培ったテクノロジーをフィードバックさせたモデルを多く打ち[…]
オフロードでASAはプラスに感じられる場面が多い! 驚いたのは写真の緑の機体・オートマチックのASAを積んだR1300GS ツーリングASAのオフロード性能。微妙なクラッチ操作を多用するオフロードでA[…]
前バンクはクランクリードバルブ、後バンクにピストンリードバルブの異なるエンジンを連結! ヤマハは1984年、2ストロークのレプリカの頂点、RZシリーズのフラッグシップとしてRZV500Rをリリースした[…]















































