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ヤマハは欧州で、2008年の初登場以来第4世代となる新型の「R125(欧州名)」を発表した。もし日本で登場するならYZF-R125になると思われるが、いかに……?
●文:ヤングマシン編集部(ヨ)
モノアイの“バイファンクショナル”LEDヘッドライトを採用
ヤマハは欧州で新型「R125」を発表。欧州では昨年あたりから『YZF』を省略した車名に統一され、R1、R7、R3、R125のようになっているが、まぎれもなくYZF-R125の後継モデルであり、最新の第4世代を名乗るものだ。
大きくイメージを変えてきたのはデザインだ。グローバル展開されるR7(YZF-R7)やインドなどで販売されるYZF-R15が採用するモノアイ型のバイファンクショナルLEDヘッドライトを軸に、鋭い目つきのLEDポジションライトがにらみを利かせる。シートカウルやレイヤードサイドカウルは最新のエアロダイナミクスを反映したものだ。
メーターはR1にインスパイアされた2つの表示モード(トラック/ストリート)を持つ5インチTFTパネルを新採用し、セッティング可能なシフトインジケーターを搭載。スマートフォンとのコネクティビティ機能を備え、Bluetooth接続してMyRideアプリを使用することで、各種着信の通知やパラメーター管理が可能になる。
また、VVA(可変バルブ機構)とアシスト&スリッパークラッチを備える水冷単気筒エンジンには、新たに電子制御のトラクションコントロールシステムが追加された。また、オプションのクイックシフター(アップ側)に対応すべくプリワイヤリングも施される。
トップブリッジはR1に共通するイメージの大胆な肉抜きを施したものになり、クリップオンハンドルに設置されるスイッチもR1にインスパイアされた、TFTメーターパネルを操作しやすいものになった。タイヤはミシュラン製パイロットストリートを履く。
このほか、KYB製φ41mm倒立フロントフォークやアルミ製スイングアーム、2チャンネルABS、ラジアルマウント式フロントブレーキキャリパー、デルタボックスフレームなど、装備はクラスを超えた充実ぶりだ。
価格は未発表だが、欧州では2023年2月に各国で順次発売予定。車体色はアイコンブルーとテックブラックの2色で、これも最新“R”シリーズに共通するイメージだ。
なお、ヤングマシンスクープ班では兄弟モデルのXSR125が国内導入されそうという情報を掴んでおり、R125の動向も気になるところ。国内導入の暁には車名もYZF-R125となるはずだが……。続報に期待してくれ!
YAMAHA R125[2023 EU model]
主要諸元■全長1990 全幅715 全高1145 軸距1325 最低地上高160 シート高820(各mm) 車重144kg(装備)■水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 125cc 15ps/10000rpm 1.16kg-m/8000rpm 変速機6段 燃料タンク容量11L■キャスター26°/トレール95mm ブレーキF=φ292mmディスク+4ポットキャリパー R=φ220mmディスク+1ポットキャリパー タイヤサイズF=110/80-17 R=140/70-17 ※諸元は欧州仕様
2モードの5インチフルカラーTFTメーターを採用。Bluetoothでスマートフォンとコネクトし、無料配布されるMyRideアプリを使用すれば、バンク角や最高速度といったパラーメーターを見ることもできる。シフトインジケーターは任意の回転数にセッティング可能。
新採用のトップブリッジはR1イメージの肉抜きを施したもの。スイングアームはアルミダイキャスト製。オプションのクイックシフターに対応するワイヤリングがあらかじめ施されている。
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