今年の東京MCショーで発表されたドレミコレクションの「CB400タイプX」。CBX400FのスタイルをCB400スーパーフォアで再現できる外装キットだが、そのハイレベルな仕上がりに発表直後から話題沸騰、既に非常に多くの予約が舞い込んでいる。予想を上回る反響に嬉しい悲鳴のドレミコレクションだが、生産準備は着々と進行中。今回はラインナップされる全4種の外装色が揃ったとの連絡を受け、カタログ素材の撮影現場に潜入してきた。
●文:ヤングマシン編集部(マツ) ●写真:ドレミコレクション/編集部 ●外部リンク:ドレミコレクション
初見の白✕青や2型カラーが新鮮!
今回の撮影現場には、初見となる1型の白✕青外装、2型の白✕赤外装も登場し、タイトルカットのように全4色の外装キットを並べることができた。MCショーのお披露目時に展示されたのは1型の白✕赤と2型の黒✕赤だったため、初めて見る2色、特に白✕青は新鮮だ。
実物を間近に見ると、その塗装のクオリティやスチール製タンクの作り込みは、ホンダの純正品と言われても全く疑いを持たないほど。タンクやサイドカバーのストライプはドレミが製作したデカールとなるが、これも純正品と見紛うほどに薄くシャープな仕上がりを見せる。市販品のサイドカバーやテールカウルはABS樹脂製となる(ウイングテールを除く)ため、これも純正と見紛うクオリティとなるはずだ。
タンクのウイングマークは現行ホンダ車の純正品を流用しており、CBXの純正品とは異なるものの、これも言われないと気づかないほどに馴染んでいる。同様に、CBXの特徴でもあるウインカーをビルトインしたテールランプは、ウインカーの左右間隔が狭すぎて現代の法規を満たせないため、別体のウインカーを装備。さらにフロントウインカーも左右の間隔を広げているが、こちらも違和感を覚えさせない。
武浩社長が「ゼファーをFX化するキットや、CB1100をCB1100R化するキットなどで我々が培ってきたノウハウがフルに活きています」と語るとおり、製品のクオリティやデザインの仕上がり、その雰囲気に至るまで、CB400タイプXはドレミコレクションの集大成と言っていい仕上がりだ。
全年式に対応し、2種のテールと4つの車体色が選べる
ここで改めて、CB400タイプXのラインナップや製品詳細を整理してみよう。まずは装着可能な機種だが、1992年の初期型(NC31型)から2022年の最終型(NC42型)まで、30年の歴史を持つ全てのCB400SFに対応するのが当キットの大きな特徴。その中で現在、先行して生産準備が進められているのは下記の2種類となる。
①NC39前期型用(1999〜2003年式)
②NC39後期型〜NC42型(2004〜2022年式)
これは問い合わせが集中した年式を優先したためで、1992〜1998年のNC31型にも追って対応する(燃料タンクの裏板はNC31も見越した形状とされている)。また、NC39型のキットが年式で分かれているのは、2003年を境にシートレールの形状が変更され、幅広化しているためだ。
この幅広部分をクリアするため、NC39後期型以降はカスタムルックのウイングテール仕様のみとなる予定だったが、高年式車でCBX純正ルックを望む声が圧倒的に多く、ドレミコレクションでは急遽方針を変更。NC39後期以降に対応するCBX純正形状テールカウルも新たに開発したのは既報通り。全年式で純正形状のナローテールとウイングテールが選べるようになったのは素直に喜ばしい。
CB400SF全年式に対応し、ナロー/ウイングの2つのテール形状を選べるとくれば、最後に悩ましいのはカラーリングだろう。こちらは未塗装タイプと、先から触れている全4色の塗装済みキットがラインナップされる。ソリッド赤を除くCBX400F国内仕様の純正カラー全てが選べるというわけだ。
この外装キットには燃料タンク/タンクキャップ/左右サイドカバー/シート/テールカウルに加え、テールランプやウインカー類、フェンダーレスキットやヘッドライトステーなどの小物が含まれており、未塗装キットで33万円(税込)。塗装済みキットは+11万円(税込)で、これにはCB400SF用をCBX純正カラーにペイントしたフロントフェンダーが含まれる。
現状では未塗装キットのみ予約を受け付けており、近々このデリバリーがスタートする予定。追って塗装済みキットの予約も始まるはずだ。既にドレミには多数の予約や問い合わせが殺到しているが、多年式に対応するうえバリエーションも幅広いため、一歩ずつ確実に生産化を進めている状態。その進捗はドレミコレクションのWEBサイトを参照してほしい。
「いいとこ取り」なマフラーも鋭意製作中!
CBX400Fのノーマルエキパイのようにクロスしつつ、集合部はヨンフォアのごとく4本のエキパイが並び、さらにサイレンサーは当時流行した細身の社外品ルック・・・という、1度で3度おいしいマフラーも開発中。センタースタンドの取り付けにも対応する予定だ。
※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
前時代的な46psのバイクが予想を覆す大ヒット! '70年代後半に訪れた空前のバイクブーム。そして'80年代半ばに始まったレプリカブームによって、国産バイクの性能は常軌を逸したスピードで高まっていった[…]
CBX400Fから採用が始まった「インボードディスクブレーキ」 とっくに無くなってしまったけれど、登場時はすごく称賛された──工業製品の発展途上期にはそういう「発明」が数多生まれる。バイクとて例外では[…]
キャストでもスポークでもない独自構造のホイール「コムスター」 国産の二輪車にキャストホイール車が登場し始めたのは1970年代後半のこと。当初は一部の高級モデルにのみ採用されたこともあり、ワイヤースポー[…]
現行型はウイングテールのみ対応予定だったが… MCショーで発表されたCB400タイプXは2台で、2代目CB400SF(NC39)ベースのホワイト✕レッド車はCBX400Fの純正ルックを再現した通称ナロ[…]
ドレミでなければできない、究極のフィッティング 発表予定の東京MCショーの日程が迫り、今まさに出品モデル最終仕上げ中であろう、CB400SF用ボルトオン外装キット「CB400 TYPE-X」。この外装[…]
最新の記事
- スズキ「Vストローム250SX」と「Vストローム250」は何が違う? 身近な兄弟車を比較!
- 【2024年11月版】150~250cc軽二輪スクーター 国内メーカーおすすめ7選! 125ccの双子モデルからフルサイズまで
- SHOEIがシステムヘルメットのド定番モデル「ネオテック3」に新グラフィック「ANTHEM」を発表!
- SHOEIが「Z-8 YAGYO」を発表! 百鬼夜行をイメージしたバイクパーツ妖怪が目印だ!!
- 【SCOOP!】ついに「GB500」登場へ?! ホンダが海外で商標を出願!
- 1
- 2