
ノーランブランドで最も人気の高かったN87に、後継モデルが登場。よりエッジの効いたエアロデザインを進化させ、最上級モデルに相応しい装備も搭載する。街中からロングツーリングまで幅広く対応するコスパの高い逸品だ。
●文:ヤングマシン編集部(川越憲) ●写真:長谷川徹 ●外部リンク:デイトナ
[◯] ベンチレーションや内装のフィット性も大幅アップ
今や欧州ナンバー1のヘルメットメーカーとして注目を集めるイタリアのノーラン社。その理由は単にデザインが秀逸だからというだけではなく、ベンチレーション機構やラチェット式のあご紐、曇り止め効果の高いピンロックシートなど、ヘルメットにおける革新的な機能をいち早く取り入れ、時代の先を行く姿勢を見せてきたからだろう。
そんなノーランの最も人気のあるツーリングフルフェイスN87が、このたびN808へと進化した。帽体(シェル)には機動隊の防弾盾にも使用される軽量で超高強度のLEXANTMポリカーボネイトを採用し、高い安全性を確保。また輸入元のデイトナが取り扱うモデルはCE規格で設計されており、国内のSG試験もクリアしている。
インナーバイザーを装備するなどの基本性能はそのままに、エアロフォルムを強調したレーシーで大胆にエッジの効いたデザインは高速道路での直進の安定感にも貢献。細部の作り込みの造型も非常に美しく、所有感も大幅にアップしている。特に最高峰モデルとなるスタースクリームはインジェクションパーツがちりばめられ、よりメカニカルな雰囲気だ。
サイド下部のボタン操作でインナーバイザーの展開、格納をワンプッシュで行える。ポジションも4つの高さから選択でき、曇り止めと擦り傷防止加工も施されている。グローブを装着したままでも扱いやすいのがいい。 [写真タップで拡大]
【ベンチレーションの操作がより使いやすく】頭頂部とチンガード部のベンチレーションが、大型化して吸気効率がさらにアップ。状況に応じて開閉もしやすくなり、利便性も上がった。デザインも洗練されて帽体のシャープなデザインが引き立っている。 [写真タップで拡大]
[△] 帽体が大きくエッジ部分は傷付きや破損に注意
インナーバイザーを搭載しているがゆえに、少し帽体は大きく感じてしまう。また各所のエッジ部分は傷や塗装の剥げ落ちが心配かも。
[こんな人におすすめ] 機能とデザインを高コスパで両立
基本スペックが高いフルフェイスのグラフィックモデルなのに、インナーバイザーやラチェット式のあご紐、ピンロックシートまで付属してこの価格はバーゲンプライスといっていい。快適性の高さはロングツーリングでも活躍するだろう。
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