【6:55】箱根湯本三枚橋 走行距離87.2km チェックポイント〈2〉
国道1号線を西に走り、箱根路に入りました。そしてやってきたのが箱根湯本の三枚橋。
ここで疑問に思われたかもしれませんね。燃費と航続距離を考えるのであれば、なぜ国道246号をそのまま走って御殿場から沼津へ抜けなかったのか…? と。
それは至極当然の疑問です。国道246ルートのほうが高低差でも斜度でも間違いなく有利なはずなのです。そりゃわかっちゃいるのですが、そこはほれ。なんたってホンダのスーパーカブですから。困難(箱根)から逃げて記録だけ伸ばそうなんて姑息な考えは、本田宗一郎氏に怒鳴られるってもんです(?)。
とかなんとか言ってますが、ただ単に箱根越えをしたかっただけだという(笑)。
ちなみにここまでの燃費は「AVG 79.0km/L」。やはり国道1号線の小田原付近の渋滞が響いているのか下がってきてます。ここから箱根の山を越えるので、何かしら変化が起きるはず。そんじゃ、行ってみます!
唸れロングストロークエンジン! 箱根の山名物「七曲り」
ここからはスーパーカブ110のエンジンの真価が問われます! 登り勾配10%の連続コーナーの箱根の山名物「七曲り」。どれくらい頑張れるかと思いきや…? これが意外にもグイグイ上っていきます。
従来のショートストローク重視のエンジンとは違い、低中回転だけでなく高回転域にも扱いやすいパワーがあって、箱根の山も苦も無く走ることができました。
また、スーパーカブの隠れた魅力である「ヒラヒラハンドリング」もさらに磨きがかかっており、よりバージョンアップされている足回りと相まって、実は肩も凝らないワインディングダンサーっぷりを披露してくれます。
あくまで個人的な感想ではあるのですが、街乗り/ワインディング/悪路と、高速道路以外のシチュエーションで気軽にどこまでも走れてしまうスーパーカブという乗り物は、最高クラスのツーリングマシンだと思っております。車体が軽くてどこでもUターンできちゃうので寄り道も得意ですしね!
【7:43】箱根を上り切った!@芦ノ湖 走行距離101.7km チェックポイント〈3〉
無事に箱根峠を上り切って芦ノ湖の湖畔にやってまいりました。立ち寄ったのは「東京箱根間往復大学駅伝競走|往路ゴール&復路スタート地点」です。この時点での燃費はというと…AVG72.0km/L。
やはり登りは燃費に影響しますね~! 走り始めは順調に80km台だったのが、もはや70km台も風前の灯…。だけど、ここからは逆に箱根の下りが始まります。登りとは正反対に、下っていくことで燃費がどうなるのか? それでは行ってみましょう!
【8:24】箱根から下ってきました@三島 走行距離119.9km チェックポイント〈4〉
箱根の強烈な下りを駆け下りて、三島まで下ってきました。ちょっと強めの雨も降ったのですが、さすがはスーパーカブ。大きなレッグシールドのおかげで下半身はほとんど濡れないうえに水ハネも皆無でした。これにウィンドスクリーンさえ付ければ雨でも最強クラスになるでしょう(笑)。
さてさて、三島のコンビニにて燃費チェック! どれどれ…おお! 急回復して「AVG77.6km/L」! 登りのマイナスを帳消しにはできませんでしたが、国道246号線を通っても登り下りはあったはずなので、十分健闘してくれたと思うことにしましょう。なんにせよ、箱根峠を超えてもなお高燃費&長航続距離を記録できれば完璧! ってもんです。
【9:56】静清バイパス 走行距離172.4km チェックポイント〈5〉
さぁさ、ここからが正念場です。車で高速道路を走っていても「長い…長すぎるぞ!」と思えてしまう静岡県。それをさらに下道しか走れない125cc以下の原付二種であるスーパーカブにとっては苦行とも言える道なので、それを克明に記していたらキリがないので簡潔にまとめますと…
そんなライダーにとっては過酷な道のりでしたが、でも流石です、スーパーカブ。そんな状況をものともせず燃費はまさかの「AVG79.4km/l」!
悪化どころか、むしろ改善しちゃうんですかっ!! どうやら「渋滞」と「坂を上る」のだけは燃費をかなり悪化させますが、ある程度ストップ&ゴーがあっても、そこそこのペースをキープしながら走ることさえできれば(その時ライダーが大雨でビショ濡れになろうとも)、スーパーカブのエンジンは高燃費を維持できることがわかりました。これこそまさに、こまやかなコントロールができるインジェクションならではのメリットなのでしょうか。