
昨今のバイク熱の高まりを受けて、ヤングマシン読者の周囲でも「新たに二輪免許を取った」「ひさしぶりにバイクに復帰したい」といった声が多く聞かれるのではないだろうか? そんな仲間たちが安全に楽しくバイクの世界に飛び込んでもらえるよう手助けをするのが、「YRA大人のバイクレッスン」だ。
●文:ヤングマシン編集部(カサ) ●写真/取材協力:ヤマハ発動機販売 ●場所:東京サマーランド 第二駐車場(東京都あきる野市) ●開催日:2022年3月27日
バイクブームの今だからこそ、基礎からしっかりマスターしたい
ヤマハがバイク安全普及活動の一環として取り組む「YRA(ヤマハライディングアカデミー)大人のバイクレッスン」。主に免許取りたてのビギナーや、しばらくバイクから離れていたリターンライダーを対象に、「安全に/楽しく/正しく」乗れるライディングの基本をレクチャーしている。このプログラムは’15年にスタートし、規模が年々拡大。新型コロナ禍の一時活動縮小を経て、今年は年間40回以上のレッスンが予定されている。昨今のバイクブームの流れもあって受講希望者が急増しており、その抽選倍率はなんと10〜15倍とのことだ。こうした状況をどう受け止めているのか、ヤマハ発動機販売安全普及推進本部・宮本義信副本部長に尋ねた。
「’17年以降、特に若い方を中心に二輪免許の新規取得が増えるとともに、50代以上でバイクに乗り直そうという方も増えており、新しい方がどんどんバイクの世界に入ってきて喜ばしい傾向にあります。しかしその一方で、二輪車事故の増加や、新型コロナ禍の影響でバイクを通じた仲間づくりが難しくなっている状況も。その中でYRAとしては、現在の活況を一過性ブームに終わらせることなく、皆様が『安全に楽しく長く』バイクに乗ってもらえるよう努めたいと。バイクの感動体験を得ていただくために、ライダーが持つ不安や悩みに手を差し伸べ、常にその傍らにいる存在であり続けたいと考えています」
さて、当日のレッスンの模様については下欄をご覧いただくとして、実は筆者自身、先日35年ぶりにリターンを果たしたばかりであり、取材の立場も忘れレッスンに没頭。見聞きすることがいずれも目から鱗で、それまでなんとなく乗れる気になっていたのが空恐ろしく感じられたことを記しておきたい。ともあれ、ビギナー&リターンライダーが安全と自信を身に付けるまたとない機会である「YRA大人のバイクレッスン」、その受講者が今後ますます増えることを願ってやまない。
ビギナー&リターンライダー必修! “走る/曲がる/止まる”の集中レッスン
まずはストップ&ゴー。アクセル&クラッチワーク(半クラッチの積極活用)+ブレーキング+シフトアップ/ダウンの反復練習。
続いてコーナリング系レッスン。”アクセルを開けると車体が起き上がり、戻すと倒れる”原理を、8の字コースで体感。
同じ8の字コースで片手運転にも挑戦。両手状態よりもアクセルワークに集中するとともに、ニーグリップの必要性を体感。
最大の難関=Uターン操作。極低速で最小回転半径をトレースするという激ムズレッスンに四苦八苦する受講者一同。
【仕上げは全員で公道ツーリング】レッスンの仕上げはプチツーリング! 公道に出るのはこの日が初めてという受講者も含め、全員で春風爽やかな渓谷沿いのワインディングを堪能。ゴール後は、一同やり切った感満載の笑顔が溢れてのフィナーレとなった。
今回の受講者は男性7名+女性8名の全15名。ビギナーとリターンライダーがほぼ半々という面々だ。バイクを楽しめるようになりたいという高いモチベーションを持つ受講者に対し、YRA指導陣が基礎テクを伝授した。※記念撮影時はマスクを一時的に外しています。
※本記事は“ヤングマシン”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
前向き駐車の方がラクな気がするけれど…… 停め方に決まりがあるワケではないし、目の前に駐輪スペースがあるのなら、そのまま進んで前向きに停めてナニか問題があるのか? ……と問われたら、ナニも問題ない。考[…]
エンジンがかからない、そのほとんどがバッテリー上がり IGNキーを回してニュートラル・ランプが明るくなくて嫌な予感。セルボタンに触れても何の音もしない、もしくはカチッとセルモーターが動こうとする作動音[…]
想像以上に多い日常的な点検箇所 平成19年(2007年)4月の道路運送車両法の改正で、バイク(二輪自動車)の点検基準が見直された。それまで総排気量125cc超のバイクの使用者は、1日1回の「運行前点検[…]
口金が正対していないと測る前に空気圧が抜ける タイヤの空気圧をエアゲージで測ったり、不足していたのでエア圧を足したりするとき、ホイール側のエアバルブ口金とエアゲージや空気を入れる側の口金(エアチャック[…]
ギヤチェンジの「空振り」操作ミスは意外に多い 発進してローから2速はともかく、2速から3速、もしくは3速から4速へシフトアップしたとき、エンジンがワ~ンと空吹かしになって、ギヤがどこにも入っていない、[…]
最新の記事
- 「カワサキ初のレーサーレプリカ」ライムグリーンカラーを導入した初の大排気量車:カワサキZ1000R【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 変化を一気見! カワサキ「Z900RS」歴代カラー大図鑑【2018~2025年モデル】
- 2025MotoGPヘルメット勢力図は5社がトップを分け合う戦国時代へ突入! 日本の3メーカーに躍進の予感!?
- 【SCOOP!】スズキ「GSX-8」系にネオクラが存在か!? 丸目のGS&クーリーレプリカ復活希望!!
- 「初の100ps超え!! 」全面改革で進化した第二世代のZ:カワサキZ1000J【あの素晴らしい名車をもう一度】
- 1
- 2