現行ラインナップには存在しなくなった魅力的なハーレーたち。同じ名前を冠していてもスタイルや搭載エンジンはその時代によって違う。この企画では、そんな過去の魅力的な車両をレッドバロンが有する全国の豊富な中古在庫車からピックアップし、そのヒストリーに迫る。今回は白バイのベース仕様であるFLHPEロードキングポリスを紹介しよう。
●文:ウィズハーレー編集部 ●外部リンク:レッドバロン
ファン垂涎もののポリス仕様ロードキング
他ブランドとは異なる魅力に満ちあふれているハーレーダビッドソン。唯一無二の個性を持ち、他では考えにくいこともいろいろとある。
白バイ=ポリス仕様のベースモデルが誰でも新車で購入できるのも、そのうちのひとつだろう。もちろん回転灯などは未装備だが、POLICEエンブレムや専用のリヤケースはファン垂涎もの。ロードキングのシンプルなシルエットは、マニアでなくとも魅了されてやまない。
’00年式は心臓部をエボリューションエンジン(排気量1340cc)からツインカム88に刷新したばかりで、ボア×ストローク=95.3×101.6mm、総排気量1450ccのVツインを積む。
ショベルやエボリューションでは、4つのカムが並ぶ1本のカムシャフトが4本のプッシュロッドを介し、前後シリンダーの吸排気バルブを駆動していたが、ツインカムエンジンではカムシャフトを前後シリンダーに振り分け、クランクケースをコンパクトにしつつ強度も確保。空冷45度VツインOHVという伝統を受け継ぎながら、排気量アップと出力向上を見事なまでに果たしている。
さて、今回撮影したのは手入れの行き届いたレッドバロンの中古車両。久しぶりに対面したロードキングポリスは、昨今の大排気量化したエンジンを搭載したモデルと比べても小ささを感じることもなく、大きな存在感がある。各部のメッキパーツからもハーレーの伝統と格式の高さを味わえる、特別感満載の車両だ。
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